2020年9月9日水曜日

本:『どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝』柳家小三治(岩波書店)


 

『どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝』柳家小三治(岩波書店)

人間国宝の噺家、柳家小三治の自伝。あ~、聞いときゃよかった…ですよね。もちろんまだ生きてらっしゃるからチャンスが無いわけではありませんが、やっぱりこういう方の場合、聞き手として昔から「聞き続けてる」というのは大事ですよね。 

「言葉が発せられた途端、その奥の世界が、人物が見える」というような指摘は、そても意義深いです。心にとどめておきたい。

また、「談志さんと志ん朝さん」という章は、とても興味深かったです。なんだかとっても腑に落ちました。

文庫になったら購入しますね。

 

 


 

2020年8月26日水曜日

本:『翼竜館の宝石商人』高野史緒(講談社)

 

『翼竜館の宝石商人』高野史緒(講談社)

17世紀アムステルダムを舞台にしたミステリー。鍵を握るのはレンブラントの絵。舞台設定はバッチリです。

でもなんだか重厚感が足りないというか、ティトゥスのことは気に入ってるらしいけど現代の男の子という感じが…。脇役の人々は結構魅力的ですけど。

それしても最後の最後の出てくるレンブラントは、やっぱり天才画家ですよね。個人的には大大ファンですのでー自画像が好き-、モチーフ・鍵としても絵画の魅力は伝わります。

 

本:『ツタよ、ツタ』大島真寿美(実業之日本社)

 

『ツタよ、ツタ」大島真寿美(実業之日本社)

新たな名前を持つことで運命を変える女。実在の人物をモデルとしているそうですが、時代に翻弄される人生とは?と思ってしまいました。

この作者の特性なのですが、どこか遠くから眺める視点が紗を通しているようで、美しくそして現実味を感じさせない「物語世界」を思わせます。



風景:黒猫

 

  

黒猫

今度は黒猫。こちらもまったりですが、カメラを向けたら睨まれました。


 

2020年8月18日火曜日

風景:朝寝の猫 8月14日(金)

 朝寝の猫

そんなに早い時間でもなかったのですが、散歩道の傍らの石の上に猫。この暑さにグッタリなのは人間だけじゃないようです。

2020年7月15日水曜日

本:『火の山-山猿記 上・下』津島佑子(講談社文庫)

『火の山-山猿記 上・下』津島佑子(講談社文庫)
再放送が始まった朝ドラ「純情きらり」の原作本。というより、芥川賞候補になった石原燃のお母さまの作品であり、太宰の妻石原美智子の家の物語。
以前読んだ『血脈』(佐藤愛子)もそうでしたが、いやぁ、一筋縄でいかない家ってたくさんあるんですねぇ。というか、明治・大正・そして昭和30年あたりまでは、こういう家が当たり前だったのか…とも思ったり。『血脈」は、男を中心にその周りを女が彩る一家でした。この有森家は、もちろん初めは父親ですが、その男の周りにいる女たちの生き方が、それぞれとても印象に残ります。クロニクルを語る多くの語り手たちの眼差しが様々で、重層的です。狂言回しの勇太郎さんのいかにも頼りなげな末っ子繰り上げ長男ぶり、強力な姉たちの人生は、「昭和そのもの」なのでしょう。
とっても分厚いですが、引き込まれる作品です。



本:『稚児桜 能楽ものがたり』澤田瞳子(淡交社)

『稚児桜 能楽ものがたり』澤田瞳子(淡交社)
直木賞候補作ということで予約。能を基にした短編集、原曲の能を知っているとさらに楽しめるのかな?と思いますが、ちょっと「薄い」という印象でした。それと、できれば「京ことば」で会話してもらうともっと印象的になるかなぁ。 でも、「能」を観たくなったぞ!