2021年4月30日金曜日
本:『この本を盗む者は』深緑野分(角川書店)
『この本を盗む者は』深緑野分(角川書店)
本を愛する一族・本の世界に入り込むという設定は面白いのですが、物語自体に入り込むには結構力がいるというか、疲れました。設定が取説みたいで、自然に入り込めないのです。多分作者や主人公と、読者の私の世代ギャップだと…思う。若い人ならすんなり入り込めるのでしょう。もっと丁寧に書いてくれたらと思い、残念!作者の作品では『戦場のコックたち』が一番好きかなぁ、あの物語は丁寧に書かれていたように思うのです。でも書ける方だと思うので、次回作に期待です!
2021年4月26日月曜日
本:『ねむりねずみ』近藤史恵(創元推理文庫)
『ねむりねずみ』近藤史恵(創元推理文庫)
作者の初期作品。大学で歌舞伎のことを研究なさっていたとのこと。「魅せられた」ということですよね。伝統芸能の世界の持つ妖しい魅力・魑魅魍魎が潜んでいるかのような執念…「倒錯」→「犯罪」という連祖は、東芙美子さんの作品もそうでした。ああ、伝統って重いですねぇ。
本:『マカロンはマカロン』近藤史恵(創元推理文庫)
『マカロンはマカロン』近藤史恵(創元推理文庫)
『タルト・タタンの夢』『ヴァンショーをあなたに』につ続く三船シェフのビストロ・パ・マルシリーズ第3弾。短編集ですし、どの話も「ちょっといい話」風の趣もあり、今回もとても楽しく読めました。出てくる料理も美味しそう!このシリーズ、TVドラマになるようですが、これも楽しみ!
風景:ニュートンのりんごの木
ニュートンのりんごの木
美術館に行く道すがら、科学館前を通り過ぎます。あら、きれいなリンゴの花が!と思って立ち寄ったら「ニュートンのりんごの木」!今まで何回となく通り過ぎていたのに、初めて気が付きました。日本国内にはたくさんのニュートンのりんごの木が有るとのとこですが、現在は審査の上教育や研究を目的とした施設のみに分譲されている由。秋には実が生るのかしら?10月11月に見に来なくっちゃ!
展覧会:「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」名古屋市美術館 4月21日(午前)
ランス美術館コレクション 風景画の始まり コローから印象派へ
風景画に惹かれていたのは学生時代でしょうか。特にコローの絵は、その静けさにうっとりしていたように思います。指導教官の先生から「コローの絵は、当時から人気があった」と教えていただきましたが、その理由は?学生時代からうん十年、今はそれほど心惹かれない。どうして?まず、風景画ならもっと小さくて「我が家の壁にかかる大きさ」の絵をもとめる心情になっていること。そして心が静かになるだけではなく、何か心にざわめき・物語をもたらす絵をもとめるようになっていること…。があるようです。また時が経ったら違う絵をもとめるようになるのでしょうね。
2021年4月21日水曜日
2021年4月15日木曜日
本:『道行きや』伊藤比呂美(新潮社)
『道行きや』伊藤比呂美(新潮社)
伊藤比呂美さんの作り出す世界にはどこか懐かしいというか、自分では意識していないけれどもひっそりと内に埋もれている
ものを感じます。そして声高ではないけれどもジェンダーとかフェミニズムの意識も。生きていると摩訶不思議なことって怒りますよね。そして、それに対峙していかなければいけないんですよね。ひっそりと頑張ろう。
本:『踏み跡にたたずんで』小野正嗣(毎日新聞出版)
『踏み跡にたたずんで』小野正嗣(毎日新聞出版)
小野さんの作品は、「ここではないどこか」を感じます。そして「死の影」も。新聞に連載された短編集らしいのですが、表紙に使われたピーター・ドイクの作品にも通じる異世界の物語集です。繰り返し読むことで、また新しい異世界が広がっていきそうです。
2021年4月2日金曜日
風景:花壇の花 アネモネ チューリップ
花壇の花
アネモネは色々な色があります。赤や青は深い色で綺麗です。そしてこんなパステルカラーもあります。
植えっぱなしの小型チューリップ。茎が細いので風が強いと倒れたりちぎれたり…。でも毎年咲いてくれます。
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