2013年3月31日日曜日

春の庭

3月も今日でおしまい。今年は冬が長かったように思うのですが、春の声を聞いたら、もうあれよあれよいう間に「春」になってしまいました。公園のレンギョウは気づかぬうちに咲いていましたし、雪柳もあっと言う間に満開。桜もどんどん咲いていき、今日の雨で散ってしまう木も…。短い春を心豊かに過ごしたいものです。
クリスマスローズ
「我が家のクリスマスローズが咲かない!」と言って友人から5本ほどお花をもらった2・3日後、庭に出たら一輪、そっと咲いていました。悪口言ってごめんなさい!
桃:照手姫  
去年植えたばかりの桃。けなげに咲きました。大きくなったら どんなふうになるでしょう。楽しみ!
馬酔木
 ちっとも大きくならないのですが、生垣のそばで毎年綺麗な花が咲きます。
ラズベリー
 今年は3月に入ってすぐ花が咲きだしました。可愛いハナアブもやってきます。実は出来るかな?
利休梅
何年か前見てからあこがれていた花。昨年植えたところ、今年花が咲きました。花が終わったら剪定しなくちゃね。

本:『レ・ミゼラブル』(福音館書店版)

『レ・ミゼラブル上・下』(福音館書店)
映画「レ・ミゼラブル」を見て、こりゃ原作を読まねば語れまいと思い図書館へ。
大人向きの文学全集収録本や文庫本も有りましたが、映画を見た後ということで挿絵がたくさん有る青少年版の本を選びました。(当然ですが、多少抄訳になっています)。
はぁ、この本、だれが読むのでしょう???というのが第一印象でした。
物語の進行は章立てが上手く作られていているし、各小章が短いので結構読み進めるのですが、小学生向けにしては地理・歴史 の知識が必要で、難しいのでは?と思う事しきり。NHKの大河ドラマを子どもの頃から見続けていることで自然と身に付く戦国時代・江戸時代・幕末の知識と同じように、フランスの動乱時代の歴史を知らないと「どうしてこうなるの??」という事が理解できないのではないかと思いました。じゃ、中高生に向くかというと、これはこれで主人公たちに感情移入できるか??という問題が有るような気がします。
同じように厚い本でも『宝島』や『海底二万海里』が、市井に人々の価値観や博物学的知識を横に置いて、冒険ものとして一気に読めるのに比べ 、『レミゼ』はやっぱり大人の本ではないかと思います。図書館でも本の更新はされていないみたいで、「古典」だから棚にあるけど…状態??




映画:「愛、アムール」 伏見ミリオン座 3月20日(水・祝)10:40~

「愛、アムール」
フランスって「個人主義の国」というイメージが有ったのですが、近年は日本もそうなのかも…。身近な話です。
でもこの映画で印象に残ったのは、物語より音楽。主人公が音楽家という設定なのに(設定ゆえか?)ほとんどBGMらしい音楽は無し。演奏会とCDを聴くシーンでしか音楽は鳴らない。日々の生活の中に流れるのは、アパルトマンの前の道路の車の音など、普段私達が何気なく包まれている生活音ばかり。それゆえ、この物語はリアルなのかもしれない。そして流れるピアノの音が心を揺さぶるのでしょう。


展覧会:「丸山応挙展」 愛知県美術館 3月19日(火)午前

「丸山応挙展」
応挙は、日本のレオナルド・ダ・ヴィンチです!とにかく上手い、技法的には頂点です。動物も植物もその存在感が素晴らしいし、画面構成も前の時代・後の時代の歴史の流れを色々感じさせる。
日本画を語るうえで、やっぱり外せない人です。日本画には詳しくないので、今回、イヤフォンガイドを借りたのですが、 応挙って弟子が1000人いたとか…。後世への影響も凄かったでしょうね。
ところで、名古屋の美術館で開館前に並ぶ…なんて、久しぶり。


2013年3月14日木曜日

寄席:上野鈴本演芸場 3月13日(水)12:30~16:30

寄席
寄席に行ったの今回が初めて。午後の予定が無かったので、展覧会にするか-絶対混んでいる-と娘を話し合ったら、娘は「寄席に行きたい」と行ったのです。そこで鈴本演芸場へ。
結論、中々楽しかったです。落語、漫才、神楽、手品と15分位を単位にドンドン出し物が進んでいくのですが、落語に関しては、やっぱり席が進むと話がこなれて行くという感じがして面白かったです。
会場はお弁当が食べやす用に机が付いていて、お弁当を食べる人、お菓子を食べる小母さん、ビールを一杯やり小父さん、 結構がさがさしているのですが、それが案外じゃまにならないというのが不思議??でした。ホール落語より、皆さんゆったり楽しんでいる感じがほっこりしていてよかったです。また機会があったら寄ってみたいと思いました。


韻松亭

韻松亭昼食「花籠御膳<雪>」
展覧会の後、韻松亭へ。
前から一度行ってみたかった所。上野公園には年間何度も行くのに、これまで何故行くことができなかったのかというと、まず場所が美術館等とちょっと離れているせいでしょう。どうしても駅に近いところと思ってしまうので。
今回は時間があったので、お花見支度真っ最中の公園を抜けて寄ってみました。お花見が始まると混んでいるということは聞いていたのですが、11:30に着くと「1時間で召し上がっていただくとになりますけど」と門のところで言われました。う~ん、平日なのに人気なのね(ちなみに門のところに 采配の人が立っていてインカムで人数を知らせ、玄関で靴を脱ぐでご案内というのは、名古屋の蓬莱軒を思い出した)。
2Fの床まで一面ガラス窓というお部屋でいただいたのは「花篭御膳<雪> 」。窓には桜の枝が左右からかかり、遠景は不忍の池の弁天堂。桜はまだ蕾でしたが、コブシの白い花が強風に揺れていました。こういうお店は風景も味わいの一つですよね。
食後、御徒町の方へ下って行くと、上野公園の入り口の桜は咲き出していて、春の到来を告げていました。


展覧会:「エル・グレコ展」東京都美術館 3月13日(水)午前

「エル・グレコ展」
学生時代「両手を胸の前で交差させて上目で宙を見る」というグレコの真似を皆でやるのが流行ったことがあります(汗)(これって、上手にやらないとなんだか「日本舞踊の下手な型」みたいになるんですよ)。
イタリア時代の作品の展示も有るのですが、イタリア時代はたいした画家ではないということが良くわかります。トレドに来て彼独自のスタイルを作り上げたわけです。そして、彼のスタイルはだれも受け継がなかった?
宗教画では、バックの空の描き方、空中を埋め尽くす天使たちに、天国の安定よりこの世の不安を感じます。一転、肖像画は静かな心を感じます。描かれた人物のまなざしも穏やか。
グレコの絵は、印刷と相性が悪く(ルノワールも印刷と相性が悪く“残念”になる)、絶対“気持ち悪い色”になる。今回ちゃんと本物を見てこの絶妙な色合いと構図を堪能しました。




舞台:「三月花形歌舞伎」夜の部 新橋演舞場 3月12日(火)16:30~

「三月花形歌舞伎」夜の部
 一条大蔵譚-檜垣・奥殿
二人椀久
一条大蔵譚「奥殿」の染五郎がカッコ良かったです。この手の時代物は台詞が良く判らないと“眠くなる”のですが、台詞がきちんと伝わってきました。「阿呆」の表情も品の良い愛嬌が感じられ、物語の持つ前向きの明るさを感じました。
「二人椀久」は“キレイ” の一言。優男久兵衛と幻影の松山。お着物の彩りも素敵でした。



コンサート:「フランス音楽のエスプリ」 3月8日(木)19:00~ 宗次ホール

「フランス音楽のエスプリ」
プログラム
プエルネ:自由な変奏と終曲 作品51
ダマーズ:アーリー・モーニング
フランセ:弦楽三重奏曲
シュミット:ロカイユ風の組曲 作品84
ジョリヴェ:リノスの歌

サロン音楽ってこんな感じでしょうか?とても豊かな気持ちになりました。