2012年4月19日木曜日

新しい鞄-VAGRIE


関西の友人が教えてくれた鞄。彼女が持っていたのは「キャベツ」と言われるシリーズの黒。名古屋で扱っているお店を探し、色々見せて貰いました。「キャベツ」も良かったのですが、手提げの形も素敵。これから初夏のお出かけに用に買ってしまいました。
まずは、来週のコンサートの時かな??

コンサート:「諏訪内晶子ヴァイオリン演奏会」 しらかわホール 4月18日(木)19:00~


ヴァイオリン 諏訪内晶子
ピアノ:イタマール・ゴラン

シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調op.105
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調op24「春」
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番op.25「ルーマニアの民俗風で」
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56
アンコール3曲

映画:「ピナ・バウシュ 夢の教室」 伏見ミリオン座 4月17日(火)16:05~








「ピナ・バウシュ 夢の教室」
先日見たヴェンダーズの映画はアーティストの姿を記録するという点では優れた映画でした。中で踊られる舞踊も素晴らしい。しかし、この映画は、踊るということに代表される「表現する」ということが、人の心や身体にどういう影響があるかということが良くわかる記録になっています。
「ピナって誰?」という子ども達、ダンスはヒップホップしか知らないという男の子達、バレエなんて習ったこともないという女子達、そういう子ども達が、毎週土曜日の練習を心待ちにするようになっていく10か月の記録です。
少しずつ心がほどけ、身体がほぐれていく様子、恥ずかしい感情を表現するのにぎこちない仕草からスタートし、相手を思いやる気持ちに変化していく様子、それはこちらの気持ちを揺さぶります。
また、具体的な指導にあたる二人のダンサーの真剣な対応は、その表情の美しさと相まって素晴らしい。
日本でもダンスが必修になるとのことですが、どうなるのでしょう???こんな素晴らしい出会いは中々無いでしょうね。

2012年4月15日日曜日

舞台:「シンベリン」 さいたま芸術劇場 4月13日(金)13:00~


「シンベリン」F列14番
シェイクスピアシリーズ。ロマンス劇に分類される作品。数年前「子どもの為のシェークスピア」でこの作品は見ましたがわりと後味の悪い話でした。「登場人物の皆さん、もっと冷静に!」と思うのは喜劇でも同じですが、喜劇の場合「ご愛嬌」となる取り違えや思い込みが、この作品では決して愛嬌にならないのです。またタイトルロールたるシンベリン王は魅力に欠ける人物(今回の吉田さんは最後結構愛嬌があってそこは救われました)。他の登場人物も、「素敵」とは思えない人達ばっかりなんです。同じロマンス劇でも「冬物語」はファンタジー世界なので理屈が合わなくても最後の幸福感がすべてを救いますが、「シンベリン」では無理やりつじつまを合わせるようで、あまり幸福感が生まれてきません。
イギリスに行く作品とのことで、装置や衣装は東アジア風。豪華です。「雨夜の品定め」の解釈は成程と思いましたが、効果音の「ツケ」はあまりに多用されているようで、時に要らないと思ってしまうことも。
特に誰が主人公とも言えない話ですが、殺されちゃうクロートン(多分シェイクスピア時代の役者の使いまわしの為もあるのでしょうが)は、「どうして殺されちゃうの??」と「子どもの為の~」の時も思いましたが、今回はコメディリリーフとして演じられる-害が有る人物には思えない-のでますます「どうして殺されちゃうの?????」と思ってしまいました。ヤーキモーは許されるのにね!
役者さんは良かったです。特にクロートンの勝村さんはやっぱり魅力的。ヤーキモー窪塚さんは、ゆっくりセリフを語られるところが好き。この手の作品だとどうしても早回しになりがちだと思うのですが、ゆっくりと語られることでヤーキモーという人物の姦計が生きていました。手の動きも綺麗で魅力的。
阿部さんはとにかく格好良い。でも、主役なの??登場時間は…短いよね。大竹さんはとても上手い。でも、若い女が持っている「隙」みたいなものは…無いよね。イノジェンには「隙」が有るハズなんですが。

展覧会:「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」 bunkamura ザ・ミュージアム 4月13日(金)午前


「ほつれ髪の女」
ダ・ヴィンチの絵画は、印刷や映像ではその本当の良さが判らない。今回の「ほつれ髪の女」も、チラシや映像ではあり得ない美しさ以上の神秘的なものを持っています。まるでそこから抜け出てきそうな、言葉では言い表せない表情を持っています、是非ご覧ください!

舞台:「まほろば」 新国立劇場小ホール 4月12日(木)19:00~


「まほろば」c2列9番
蓬莱竜太の作品の再演。これで岸田戯曲賞を取った作品です。初演時、深夜のインタビューを見て、再演されることが有ったら、是非観たいと思っていました。
10代から70代までの6人の女たちの紡ぐ話ですが、まずセリフのかみ合いが面白い。そして「女」ならではの遠慮のなさが面白い。でも、テーマは結構重い。「下妻物語」や3月までの朝ドラ「カーネーション」と同じく、日本の地方で生きている人々は様々な葛藤を抱えていながらたくましい。「カーネーション」の「死に近い人は奇跡を起こせる」「暗闇に閉じ込めていた記憶が有る時ぱっと光る」というセリフを、この芝居でも70代のタマエを見ていて思い出しました。人生は連綿と続き、人のつながりも連綿と続く。例え断ち切りたいと願っても、中々簡単ではない。そう思いました。

桜様々 千鳥ヶ淵 4月12日(木)午後 その他思い出


千鳥ヶ淵の桜


外苑前の桜(2009年春)


金毘羅の桜(2009年春)

鹿児島の友人が絶賛する「千鳥ヶ淵の桜」を見に行きました。
桜は年によって開花時期がかなりずれることが多いので、観桜は、かなり「運」が付きまといます。今年は遅く、4月の上京が桜に間に合いました。お堀に映る桜は確かに美しく、ボートの波に揺れる白波のような落花の花びらも春の風情でした。木漏れ日の中、花びらをつついているのは雀。う~ん、これはシジュウカラとか、メジロの方が風情が有るかも。そぞろ歩きの人々、カメラを構えたアマチュアカメラマン、どの人も穏やかな春の1日を楽しんでいました。
友人は、所謂「花見の宴会」が無いこともお気に入りのようでしたが、個人的には、花の下、友人・知人と宴を拡げているいる人達を眺めるのは好きです。数年前谷中墓地で一分咲きの桜の下、ダウンコートを着て(3月末で寒かった!)花見の宴会を決行していたとある町内会の人々の姿は、「これぞニッポン、落語の世界」という感じがして良かったです。騒がしくさえなければ、風景としてもOKではないでしょうか。ただ、今回も千鳥ヶ淵公園のコミ箱に積み上げられて大量のゴミは…持ってきたものは持ち帰って欲しいものです。持ってきた荷物の大半はお腹に収まっていて荷物量は減っていると思うのですが…。

外苑前の桜は八重桜系の桜。今年も開花はこれからでしょうか?御室の桜と同じで、低いところに咲いていました。この時も4月半ば過ぎだったのに寒かったです。

金毘羅歌舞伎に行ったときの桜は、うららかなお天気でとても綺麗でした。南国の桜は空に向かって真っすぐに伸びていくようで、世界の広さを感じました。

2012年4月10日火曜日

京都墓参 4月9日(月)


平成17年に亡くなった友人のお墓参りに行きました。京都の若王子神社の裏山に彼女の所属していた教会のお墓が有るのですが、すぐ近くには同志社の新島譲の墓所もあります。毎年の事ですが、今年も新島の墓所では学生さんはお掃除と献花をなさっていました。下山の途中、先生に引率されたにぎやかな女学生の一段とすれ違いましたが、多分新島の墓参と思われます。
とても良いお天気だったので、哲学の道散策。友人が亡くなる数年前、一緒に散策した時もとても綺麗な桜の花盛りでした。高校時代に習った漢詩の一説を思い、ちょっと感傷にふけりたくなりました。
写真は、先日東京で購入した高畑早苗氏の作品。墓参にはぴったり(?)の作品です。

催し:「お茶会-Y邸にて」 4月8日(日)


Y邸にてお茶会
友人Yさんが、新築の邸宅でお茶会をしてくださることになりました。自由設計のとてもモダンな邸宅なのですが、1F和室は小さなお茶室の風情。お客として呼んでいただいのは気の置けない仲間。皆お茶会なんてウン十年ぶり-花嫁修業の一環として習って以来!-というかなりのうろ覚え。でも素敵な空間、美味しい昼食、しっとりとした濃茶・薄茶で、とても楽しいひと時でした。
写真は、月遅れのひな飾り。奈良の一刀彫で、とても美しい。

2012年4月7日土曜日

映画:「Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」 名古屋109シネマズ 4月6日(土)13:15~





「Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」F列11番
この映画でも出てくるタンツテアターのあるヴッパータールに30年前住んでいました。この町はバイエルン製薬のある工業都市なのですが、とても良いコレクションの美術館があり、「他に何が有名ですか?」と尋ねたところ「ピナ・バウシュ」と言う返事でした。でも、あの頃は舞踊に興味が無かったすよね。子どもが小さかったこともあり、結局1度も観ることはありませんでした。帰国後、京都で何度か来日公演の記事を読み、「行っとけば良かった…」と思ったのですが、後の祭り。カーネーションや土を敷き詰めた舞台は、写真で見ても刺激的でした。でも1度チャンスを逃すと中々次のチャンスはやって来なくて、そうこうするうちにピナ・バウシュは亡くなってしまいました。TVで観た「カフェ・ミュラー」はとても興味を魅かれたので、ほんと残念。
此の度ヴェンダーズが映画作品にしたとのことで、観に行きました。ヴェンダースの映画もとても好きなので、期待は大です。
踊りはとても面白い。時々映るヴッパータールの街も懐かしい。しかし、これって3Dにする必要あるの??というのがまず思ったこと。水のしたたる時は3Dらしい効果が有りましたが、コンタクトホーフで前に進むダンサーたちが浮き出てくるわけでもなく、字幕が前に浮き出てくるだけ…。眼鏡の上に眼鏡をかける意味があまり感じられませんでした。内容はとても興味深かったのでそこが残念です。
ところで、この手のコンテンポラリーダンスは映像で見るととても面白いのですが-TVで観てもいつも面白く観ることができる!‐多分ナマで観たら寝るんじゃないかと…思っています。
映画の初めに始まり最後まで続く「四季」のダンスはとても格好良い。うねうねといろんなところを回っていく様子は「螺旋‐DNA」を想起させ、「踊り続けるいのち」そのものです。
DVDが出たら買っても良いかな。

舞台:「桂米團治 独演会」 アートピアホール 4月6日(金)18:30~


「桂米團治 独演会」17列23番
番組
「田楽喰い」     桂 佐ん吉
「鷺とり」        桂 米團治
「しびんの花活け」 桂 歌之助
「天災」        桂 米團治
中入
「百年目」      桂 米團治

小米朝と名乗っていたころから「若旦那」の風情の人。今も「若旦那」です。この人にピッタリの役柄は「夫婦善哉」と思ってしまう。
さて本業の落語ですが、「華」は有るんですよね。でも「上手い」かは…?笑かしばかりじゃなく、しっとり聞かせるはなしも聞きたいと思いました。

映画:「ニーチェの馬」 シネマテーク 4月5日(木)15:00~





「ニーチェの馬」
まずびっくりしたのが「観客が多いじゃないか!」明日で終わりだから?ニーチェだから??
上映が始まって30分の第一日目。これがしんどかったです。話がどう転ぶのか見当がつかないので、集中しすぎるんですよね。第2日目からは、流れに乗れるので長くてもなんとか耐えました。しかし、1時間たって3日目…何日続くのか…。最後のシーンは中々素敵だったのですが、観終わったときは「やっと終わった…」と観客全員無言で出口へ。パンフレットは「買わない」と決めて出ました。
2日経って、やっと映画として私の中に落ち着いてきています。パンフ買えばよかったかしら…??