2013年2月25日月曜日

もうすぐ春??二題「蝋梅」「レモン」

「蝋梅」
今年は庭の蝋梅にたくさん蕾は付きました。1月末から順次咲き出しました。蝋梅は寒さの中の花ですが、やはり、咲きだすと「春が来た!」と思ってしまいます。今年は、立春後も寒さが続いています。冬日(一日の最低気温が0℃未満の日)も結構多いとのこと。あ~、早く春が来ますように!

「レモン」

イタリアの庭園には、鉢植えのレモンが並べてあることが多い。それを狙って(?)、レモンの鉢植えを何年か前からやっています。昨年たくさん花が咲いたのですが、ちゃんと実になったのは一つ。まぁ、木が小さいので、一つ養うのが精いっぱい。黄色いレモンは太陽の様で、春を呼び込んでくれるみたいです。


映画:「塀の中のジュリアス・シーザー」 2月25日(木) 名演小劇場 15:45~

「塀の中のジュリアス・シーザー」
木曜日なので、ついでに映画を1本。
一種のドキュメンタリー作品とのことで、「ジュリアス・シーザー」を演じているのは、刑務所に収監されている男たちとのことですが、オーデジションの時から、そのうまさにはびっくり(刑務所のプログラムに演劇が組み込まれているそうで、何度も出演している人もいるそうで…)。感情の表現力が、日本人と違うのか、一般人と違うのか…???そのあたりは興味深いかも。
「ジュリアス・シーザー」という権力と信頼と裏切りをテーマにした芝居というのも、なんだか「塀の中」にピッタリでした。
それにしても、彼らの圧倒的な肉体ー美しいわけではないー存在。そこから生まれる感情の強さ。これは、日本人とはやっぱり違う。先日観た「二郎は鮨の夢を見る」のあの繊細な職人とは、全然違う。上手く書けませんが、色々考えます。


コンサート:「南吉とクライスラー~愛と悲しみの調べ~」 2月21日(木)11:30~ 宗次ホール

「新実南吉生誕100周年記念 南吉とクライスラー~愛と悲しみの調べ」
Vn 瀬木理央
Pf 西岡雄太
朗読 石田麻利子
プログラム
美しきロスマリン
愛の喜び
愛の悲しみ
愛の悲しみ(ピアノソロ-ラフマニノフ編曲)
ロンドンデリーの歌
バッハ無伴奏パルティータ第1番よりプレリュード・ガヴォット
朗読「手袋を買いに」(新実南吉)
ロマンチックな子守歌 作品9
中国の太鼓 作品3
アンコール シンコペーション

ランチタイム名曲コンサート。懐かしい想いを誘うクライスラーの調べと、愛知県ゆかりの新実南吉の童話朗読の一時。甘酸っぱい思い出が広がりました。
ウィーンの昼下がりを想わせるクライスラーの曲ですが、「ロマンチックな子守歌」はフランス的な作りの曲に、今回とても面白く感じました。
また、他の南吉作品とのコラボを楽しみにしています。

2013年2月17日日曜日

2013年2月16日土曜日

映画「二郎を鮨の夢を見る」 伏見ミリオン座 2月14日(木)13:40~

「二郎は鮨の夢を見る」
昼食後、伏見へ。これはドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーといっても、作り手のフィクションというか、妄想というか、フィルターが必ずかかる。「直接私はその人を見る」という事とは違う。
この映画は、アメリカ人が作ったとのこと。アメリカ的サクセスストーリーの展開でもなく-それは、すでに「サクセス」しちゃってる人だから-、ヨーロッパ的皮肉でもなく、アジア的崇め奉りでもなく、淡々と描写されているので、観ているこちらに判断の裁量権が多くある映画でした。
個人的に一番面白いと思ったのは、「職人」の変化しない生活スタイル。毎日毎日のちょっとした積み上げが何か変化をもたらし、気が付けばある地点に到るということ。これって、忍耐なんですよね。その姿が伝わってきます。ただひたすら打ち込む。余計なことは考えず、ひたすら打ち込む。
これって言葉でいえば簡単だし、誰でも納得の事なんですが、でも、実行するのは難しいこと。
わが身を振り返り、なんと無駄の多い人生を歩んでいることか…反省です。

映画:「レ・ミゼラブル」 ミッドランドシネマ 2月14日(木)09:40~

「レ・ミゼラブル」
評判の映画。押さえておかなければ!と出かけました。新聞には、出演者の歌の上手さが書かれていましたし、ご覧になった方から、「ハンカチ忘れずにね!」とのことだったので、かなり期待して観たのですが…期待が大きすぎたか…?
確かにミュージカル映画としてはとてもよくできていると思いました。最初の船曳のシーンが歌で始まるのは、まるでロシア民謡を思い出し、以後、すべてが歌で表現さるのが自然となる風景。 登場人物もそれぞれ柄に合っているし、さすが映画と思わせるセットの美しさも抜群。展開もさくさくで、長さを感じさせない。
でも、見終って最初に思ったのは、「あー、オペラ歌手って、やっぱり歌が上手んだぁ」というものでした。
「レ・ミゼラブル」という話、実は原作をちゃんと読んでないし(むか~し、道徳の教科書に「銀の燭台」というタイトルで載っていたような-でもこれって話の導入部分?)、ミュージカル舞台も見ていません。ですから、この作品について語資格はないと思うのですが、「歌」に関しては、やっぱり語りたい。
オペラもそれほど見てはいないのですが、この作品、オペラに作りは良く似ていると思うのです(「リゴレット」の四重唱とか)。その点を考えると、やっぱり圧倒的な声の魅力を必要とする役が有るように思う。映画の中でも、ファンテーヌやエポニーヌなど、リリカルな歌は、ポップス系の声でもOKなので-曲の作りも現代的-、とても感動を誘うのですが、問題は男声。特にジャベールは、自分の信念の強さと、それが崩壊した時の絶望を、辺りをなぎ倒すような声で表現してほしいと思いました。別にラッセル・クロウが悪いんじゃなく、私が個人的にそういう声を画面に被らせていただけなんですけどね。
ですからというわけではありませんが、この映画に感動した方は、是非、オペラを鑑賞されることをお勧めします。ナマのオペラの敷居が高いようなら、オペラ映画でも良いかも。同じシネコンではメトオペラの上映もあるので、そちらに足を運ばれてはいかがでしょう。確かに、男性歌手は「相撲取り」みたいなので、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウみたいに格好良くはありませんが、「声の魅力」は数段上です。

2013年2月9日土曜日

コンサート:「小菅優ピアノリサイタル」 電気文化会館ザ・コンサートホール 2月8日(金)19:00~

「小菅優ピアノリサイタル」
プログラム
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 Op.90
J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
細川俊夫:エチュードⅠ、エチュードⅡ(委嘱初演)
ラヴェル:夜のガスパール

<アンコール曲>
ショパン:エチュード op.25-1「エオリアンハープ」
モーツァルト:ソナタ 第10番 第2楽章

力強いモーツァルト、エレガントなベートーベン、熱い想いのバッハ、理知的な細川、自由なラヴェル、それぞれとても素敵な演奏でした。アンコールの1曲目のラスト、ピアノ線に触れて音を出したのは?何? 優しくそれをつまみ上げた笑顔がさらに素敵でした。


2013年2月6日水曜日

本:『等伯上・下』阿部龍太郎(日本経済新聞出版社)

『等伯上・下』阿部龍太郎
長谷川等伯は、いつか大河ドラマの主役に!と願っている絵師。日経で評伝小説の連載が有ったという事は知っていましたが、今回、直木賞を受賞され、「おお、これで大河ドラマ決定!」と喜んでいます。NHKさん、宜しくお願いします!!!





展覧会:「クリムト・黄金の騎士をめぐる物語」 愛知県美術館 1月3日午前

「クリムト・黄金の騎士をめぐる物語」
会期が迫っているので、あわてて1月末に行きました。 クリムトって、平面化された装飾的絵画で有名ですが、デッサンも上手いです。時代による色の変化もなかなか興味深い。
かなりの人出でした。人出に伴うささやき声は気にならないのですが、ご年配の女性の方が肩掛けバッグにつけていらっしゃった鈴の音が…気になって…。う~ん、コンサートやお芝居や映画でも、最近この音、気になるんです。一度座ってしまえば動くことのない会場では、こういう「鞄についている鳴り物」は音が出るチャンス(?)が減るので、まぁ、大丈夫なんですが、展覧会場は歩き回るので、ずっと鳴っていることが…。多分、野外ではそれほど気になることはないと思うのですが、閉じられた空間である劇場やホールや展覧会会場では…なんです…。ご本人は、もう、多分、自分の一部になっているから気にならないのでしょうけど…。なんとかならないかなぁ…最近の展覧会-特にコンテンポラリーもの-は、「聴覚」も大事にしている展示も有るのですけど…。