2018年11月29日木曜日

本:『ののはな通信』三浦しをん(角川書店)

『ののはな通信』
3か月以上待ちました。今も400以上の予約が入っている作品。作りは面白いと思います。現代の「往復書簡」ですよね。
自立しているかに見えた「のの」と依存的に見えた「はな」ですが、 最終的にはどういう立ち位置になってゆくのか?です。聖フランチェスカというのは「移民の守護者」らしいですが、どちらかというと聖フランシスコを連想しました。
「 言葉を交わす」「文章を交わす」ことから生まれる自分の内面、相手の内面、理解と齟齬、親しみと嫌悪、それを超えた愛…。文章は今風ですが、根底に流れる何かを感じ取りたいと思いました。

本:『雪の階』奥泉光(中央公論新社)11月27日(火)読了

『雪の階』
600ページ近い作品。手に持つのが…重い、寝転がって読むと手が…でした。
登場人物の造形が面白く長い作品でしたが面白く読めました。コメディポイントが乱歩風なのも好き。ただ、この結末は…ミステリーとしては若干後出しジャンケンかも…。ネーミング等は良いと思うのですけどね。
この時代を舞台として物語は、外国のものでも一種独特の雰囲気が有ります。また読んでみたいです。


風景:「白侘助」11月26日(月)

「白侘助」
今年は椿が早く咲きました。「侘助」はとても好きな椿。花をたくさん咲かせるにはどうすればよいのかしら?あと二つ蕾がありますけど…。

風景:「シクラメン」 11月23日(金)

「シクラメン」
鎌倉の友人が毎年贈ってくれる「湘南シクラメン」。今年も玄関近くに飾りました。通る度、美しさを楽しんでいます。

風景:「晩秋のダム」11月21日(水)

「晩秋のダム」
このダムを見るのは楽しみです。静けさを感じます。

風景「ヤドリギ」11月21日(水)午前

「ヤドリギ」
道路の拡張工事で、以前定点観測していた「ヤドリギ」がどこなのか?わからなくなりました。でもブナの葉っぱがほとんど落ちたので、たくさんのヤドリギを確認。標高800メートルから1000メートルあたりにはたくさんあるヤドリギですが、トンネルを抜け日本海側になると見当たらなくなります。植生って不思議ですね。

雲も晩秋

風景:「秋の山々」 11月21日(水)午前

秋の山々
標高1000メートル付近はもう晩秋。ブナの木はすっかり葉を落としています。遠くに見える雪を頂いた山はどこ?方向的には白山??


2018年11月18日日曜日

本:『盗まれた顔』羽田圭介(幻冬舎文庫) 11月17日(読了)

『盗まれた顔』
羽田圭介の作品を読むのは初めて。WOWOWドラマになるとのことで、読んでみました。
警察小説というには「警察色」が弱いかな…と思ったりもしますが、一種の犯罪小説として面白く読めました。
色々な文学賞を受賞してるだけあって文章は上手。もう少し登場人物に突っ込んで欲しいとも思う。この作品より後に芥川賞を受賞してるし、他の作品も読んでも良いかな。

本:『焔』星野智幸(新潮社) 11月13日(火)読了

『焔』
個々に書かれた短編を、繋ぎを入れることで短編連作というスタイルでまとめた本。始めの方では分断とか対立とか苦しい言葉を感じさせる作品が続くうえ「終末」を連想する繋ぎの部分と相まってかなり読み進むのが大変でした。最後の作品で訪れる「新世界」の光が見えてくるように思います。そういう意味ではハッピーエンドなのでしょう。でも、読むのはしんどかった!


2018年11月17日土曜日

展覧会:「愛のすべて。ジョルジュ・ルオー」 汐留ミュージアム 11月16日(金)午後

「愛のすべて。ジョルジュ・ルオー」
日本には数多くのルオーの作品が有ります。以前出光美術館でも観た「ミセレーレ」が出展されています。
何度も見た作品も有りますが、この「祈り」は心に沁みます。これって仏像を見るのと一緒でしょうか?時を経て、また出会いたいです。
撮影スポット
ステンドグラスが映ったかのような…
 今回の展覧会遠征、どれも印象的でした。
また、往復の新幹線から見えた富士山も印象的。朝の雪を被った美しい富士山は季節の到来を感じましたし、夕闇の中の蒼い富士山も素敵でした。座席の関係で写真が撮れなかったのは残念!



絵:「ホロフェルネスの首を持つユディット」ルカス・クラーナハ 西洋美術館

「ホロフェルネスの首を持つユディット」ルカス・クラーナハ
西洋美術館の2018年度新収蔵作品。いかにもクラーナハというロリコンを連想する作品です。隣には以前からの収蔵作品「ゲッセマネの祈り」。
足を運ぶ楽しみが増えました!

展覧会:「ルーベンス展」 国立西洋美術館 11月16日(金)午前

「ルーベンス展」
バロック絵画の巨匠。絵はとても上手い。そして教養溢れる絵画です。大きな絵が多いので人出が有っても平気。やはり宗教画や歴史画はこうでなくっちゃ。「下絵」として書いた小さな油絵がとても上手いのは、リヒテンシュタイン展の時に思いましたが、今回もそう。あの可愛いいお嬢さまに再会です。

展覧会:「ムンク展」 東京都美術館 11月16日(金)午前

「ムンク展」
「叫び」が来日ということで、人気の展覧会です。ムンクのリトグラフや木版画は、ずっと前から多く見ています。油絵もここ数年いくつか見ました。そして、大体空いているのですが、今回は混んでいます。「叫び」の力、すごい!!
ところでムンクは「ナルちゃん」なのかしら?自画像がそれを物語っているような…。
撮影スポット


展覧会:「フェルメール展」 上野の森美術館 11月15日(木)1700~

「フェルメール展」
こちらの展覧会にはいかないと思っていたのですが、友人に勧められ行くことに。
チケットが時間指定なのですが、思ったより混んではいませんでしたーでも結構な人でしたけどねー。同時代の作家の作品も有りますし、確かにフェルメールルームの展示は素敵でした。
 宗教画は上手くない…西洋美術館の例の絵は真筆かも?と思いました。やはり風俗画が得意なんでしょうし、写真のような目に見えるものを忠実に再現し、そこから何らかの意図を生み出すという作風なのでしょう。きっと穏やかな人柄だったのでは??

展覧会:「カール・ラーションらーしょ」損保ジャパン美術館 11月15日(木)午後

「カール・ラーション」
「北欧の暮らし・デザイン」というのは、ここ数年の流行。ラーションの絵は、イギリスのグリーナウェイの代表される20世紀初頭のブルジョワ絵画の流れでしょうか。今回じっくり拝見して誰かの絵に似てると思ったら…ペーター佐藤の描く子どもの絵やファッションスケッチを思い出しました。「そのまなざし」が似ているのです。
ラーション家の居間の再現


展覧会「ピエール・ボナール展」国立新美術館 11月15日(木)午後

「ピエール・ボナール展」
三菱一号館での「ナビ派展」でも観た作品も多くありましたが、いっぺんに一人の作家の作品を観ると、その変遷が感じられますし、展覧会会場の違いで印象も変わります。
ボナールって、上手い絵描きじゃないですよね。でもスタイルが独特で、そこが面白いのだと思います。
会場前撮影スポット



展覧会:「フィリップス・コレクション展」 三菱一号館美術館 11月15日(木)午前

「フィリップス・コレクション展」
三菱一号館美術館の展覧会は好きというか、とても気が合う展覧会が多いです。今回の展覧会も興味深く見ることが出来ました。個人コレクションというのは、時代とその個人の資質が色濃くでます。そして、どこか「一色」というか、一本の筋が見えるように感じます。
また、全く知らない作家・作品にも出会えます。二コラ・ド・スタールという作家は初めて知りました。青騎士のマルクの作品に出会えたし、良かった!!

撮影スポット



2018年11月14日水曜日

舞台:「京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行-南座発祥四百年 南座新開場記念」京都四条南座 11月13日(火)夜 14日(水)昼


「京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行-南座発祥四百年南座新開場記念」


二代目 松本白 鸚    
十代目 松本幸四郎 襲名披露
八代目 市川染五郎   
13日(夜)16:30~20:50
寿曽我対面
口上
勧進帳
雁のたより
14日(水)10:30~15:30
毛抜
連獅子
封印切
鈴ケ森

三代襲名公演に行ってきました。もちろんお目当ては「勧進帳」と「連獅子」。
1月にも観た「勧進帳」ですが、さらに集中力が増しているという感じで、とても素敵でした、これから何回見ることになるでしょうか。
「連獅子」、こちらは初々しいというか素直で力強い踊りが、この作品の力強さを石橋物としての格調の高さと生硬な世界を思いました。こちらも、また見てみたいものです。
南座も耐震補強と内装が新しくなり、伝統の良さと新しさが交じり合っています。
京都までに遠征した甲斐がありました。
祝幕
祝幕と桟敷の綺麗どころ
南座正面から




展覧会:「没後50年 藤田嗣治展」 京都国立近代美術館 11月13日(火)午前

「没後50年 藤田嗣治展」
近年「藤田展」のよく出かけます。今回の展覧会でも、以前観た作品に出合いました。何度見ても同じ感銘を受ける作品、新たな感動を呼ぶ作品、以前は好きだったのにだんだん気持ちが離れる作品、色々です。
長生きした作家の作品は、その変遷も重要でしょう。「時代」と作家の人柄は強く結びついているのだと感じました。また、どこかで「フジタ」に出会ったとき、どんな感慨がわいてくるでしょうか。


2018年11月11日日曜日

本:『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』栗原康(岩波書店)11月10日(土)読了

『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』
力強い「伝記」ですね。20年以上前に、伊藤野枝については『ルイズ―父に貰いし名は』(松下竜一)を読み興味を持ちました。その時はこういう人を親に持つと「ああ、大変な人生なんだなぁ…」という印象。今回のこの本は何といっても「文体」が勢いがあるというか、最近読んだ『ギケイキ』と同じノリ。「イケイケドンドン」というか、あくまで前向きというか、力強さが勝っています。載っている写真も「強さ」を感じます。こういう人が大正時代を駆け抜けたんだ…と思うと私たちは「今」をどう生きればよいのだろうと思ってしまいます。
「良い・悪い」を超えた人生ってあるんだろうな。それにしても大杉栄ってどんな人だったんでしょうね。彼の魅力はいまいちわからない…私です。


コンサート:「尾高忠明&小菅優」 刈谷市総合文化センター大ホール 11月7日(水)18:45~

「尾高忠明&小菅優」
プログラム
フィンランディア:シベリウス
ピアノ協奏曲:グリーク
交響曲4番:チャイコフスキー
小菅優のピアノはとても魅力的。本プロのコンチェルトも素敵でしたが、アンコールのグリークの小抒情曲はとっても素敵!またリサイタルをしてください!!


2018年11月6日火曜日

風景:秋の猫 11月5日(月)午前

秋の猫
近所にいるノラネコちゃん。「秋の風情」でしょうか?


2018年11月2日金曜日

本:『その話は今日はやめておきましょう』井上荒野(毎日新聞出版)10月31日(水)読了

『その話は今日はやめておきましょう』井上荒野
中々、気味の悪いというか、読後感の悪い本でした。主人公の年配の夫婦が陥る状況は、とっても日常。どこにでもあるありふれた風景です。そこに入り込む若い男は、井上作品によく登場する「若者」ですが、私たちが良く知っているようで知らない不気味な存在です。 最終的には落ち着くわけですが、「解決」したわけではない。その危うさというか、不安定な感じが心のざわめきになります。
 井上作品の魅力である「食」も、今回は「美味しそう」というプラスのイメージは無く、「砂をかむような不味さ」を読者に感じさせています。なんだか年を重ねることの辛さを思い、息苦しくなりました。でも、読む価値あり!