『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』
力強い「伝記」ですね。20年以上前に、伊藤野枝については『ルイズ―父に貰いし名は』(松下竜一)を読み興味を持ちました。その時はこういう人を親に持つと「ああ、大変な人生なんだなぁ…」という印象。今回のこの本は何といっても「文体」が勢いがあるというか、最近読んだ『ギケイキ』と同じノリ。「イケイケドンドン」というか、あくまで前向きというか、力強さが勝っています。載っている写真も「強さ」を感じます。こういう人が大正時代を駆け抜けたんだ…と思うと私たちは「今」をどう生きればよいのだろうと思ってしまいます。
「良い・悪い」を超えた人生ってあるんだろうな。それにしても大杉栄ってどんな人だったんでしょうね。彼の魅力はいまいちわからない…私です。
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