2011年12月12日月曜日

コンサート:「アニエス・メロン&アンサンブル・バルカローレ」しらかわホール 12月11日(日)11:00~

出演
アニエス・メロン(ソプラノ)
ジュリアン・ハインワース(チェロ)
ブルーノ・ヘルストロフェール(テオルボ)
ブリス・セリー(ハープリコード)
プログラム
イギリスの音楽
H.パーセル:シリアはたくさんの魅力をもってる
ダウランド:わたしの過ちを許してくれるだろうか
ピアソン:落葉-器楽演奏
ダウランド:わたしはあの人が泣くのを見た
H.パーセル:薔薇よりの甘く
       :運命の時は足早にやって来る
タリス:身はまことに幸いなる者-ハープシコード独奏
H.パーセル:狂気のベス
       :グラウンド-ハープシコード独奏
       :暫しの音楽
イタリアの音楽
モンティヴェルディ:愛の手紙
フレスコバルディ:バスと通奏低音のためのカンツォーナ第1番
          :アリア・ディ・ロマネスカ
ストロッツィ:恋するヘラクレス
カプスベルガー:丸腰にされ、情熱に流されたわたし
マリーニ:恋した老女
アンコール ランベール:私の悲しみを歌おう

17世紀の音楽。これは好きです。どの曲と言うわけではないのですが-実はこの時代の曲は覚えられない-、聴いていると修道院の中庭がいつも思い浮かびますが、イギリスとイタリアでは、やはり違っています。どこか靄に包まれているようなイギリス、明るく透明感に溢れたイタリア。朝の演奏会だったので、最初の2~3曲はちょっと調子が出ていないように思いましたが、ダウランドの「わたしはあの人が泣くのを見た」はとても良かったです。器楽の演奏もしっとりと素敵でした。

2011年12月10日土曜日

コンサート:「ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団&森麻季」しらかわホール 12月9日(金)19:00~


プログラム
J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
マスカーニ:アヴェ・マリア
カッチーニ:アヴェ・マリア
J.S.バッハ:G線上のアリア
ヘンデル:オペラ『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰よ)」
ヘンデル:オペラ『リナルド』より「涙の流れるままに」
パッヘルベル:カノン
久石譲:Stand Alone(「坂の上の雲」テーマ)
アンコール プッチーニ:『ジャンニ・スッキッキ』より「私のいとしいお父さん」
モーツァルト:ディヴェルティメントヘ長調K138
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K364
アンコール 岡野貞一:「ふるさと」
       ハイドン:交響曲第45番「告別」より第4楽章

森麻季さんの声を初めて意識したのは、TVの多分N響アワーだったと思います、モテットを歌っていらして、隣の部屋で聞いていたのですが「あ、良い声だな」と思ったのです。その後、トップランナー等の番組で紹介され、やっぱり魅力あふれる素敵な声だと思いました。昨年、今回と同じしらかわホールで生の声に触れ、とても嬉しかったのです。
今回も、素晴らしい声を聞かせていただきました。ヘンデルの「涙の流れるままに」は特に素晴らしいです。オペラでも拝見できる機会が是非あるように願っています。
後半の器楽演奏では、緻密な演奏に満足しました。ヴァイオリン・ソロの女性の方は抜群の安定感で、ヴィオラとの音を通じての語らいがとても綺麗でした。
しらかわホールの大きさにもピッタリの演奏会で、音楽の楽しみを十二分に味わいました。

2011年12月9日金曜日

舞台:「ノーアート・ノーライフ」ナイロン100℃37th SESSION 市民会館プルニエホール 12月7日(水)18:30~


「ノーアート・ノーライフ」 た-31
ケラの作品は好き。「理系の人」っていうか、きちんと腑に落ちるのです。訳の分からないところが無く、べたべたしたところも無い。この作品は10年ぶりの再演とのこと。再演しようと思うということは、それなりに「良い作品」と考え、かなり苦しい(?)日程だったのですが、娘と観劇しました。
70年代のパリに集う(吹き溜まる?)自称芸術家の日本人たちのシットコム風の話。かみ合わない会話や、それぞれのキャラのこだわりが笑いを誘い、楽しめる作品でした。でも、最後もっと「オチ」が有るのかと思ったら、わりとそれは普通で、近年のケラの作品にある笑いの中の冷たさ・観客に返ってくるうすら寒い刃みたいなものが無い作品でした。エンタメ系作品となるのでしょうか。
それにしても、先日の「その妹」と同じような「ダメ男の集まり」なのですが、あちらは「高踏派」というか「なぜ世間は私たちの才能を認めない」と嘆くのに対して、こちらの登場人達の若干「申し訳ありません」が入ったいい加減な世渡りは、やっぱり時代のせいでしょうか。それはそれで面白いですが。
70年代を知っていればより面白く見られますが、知らなくても「こういう人種」は今もたくさんいますから、皆さん楽しめるようです。後ろの席の若い男の子が、いちいち「いやいやいや」とか「そうじゃないでしょ」とか登場人物のせりふに突っ込みを入れていたのも、そういう反応を感じているんだいうことが判ると共に、「観劇の時」に声に出して突っ込みを入れるという世代の登場-今までは、思っても普通は声には出さないよね、リビングでTVを観てるんじゃないから、PCでニコ動見てるんじゃないから、劇場では他人と空間を共有しているんだから-が、この作品世界と連動していて興味深かったです。
できれば、笑う観客の「梯子を外す」というオチにしてもらうとさらに楽しめたと思うのです。

2011年12月7日水曜日

舞台:「その妹」世田谷シアタートラム12月5日(月)18:30~


「その妹」 C-17
12月の上京予定を組むとき、亀治郎出演、シスカンプロデュース、武者小路実篤の書いた戯曲、という3点で選んだ観劇。
さすが武者小路という登場人物ばかり。戦争で盲目となり零落した元天才画家兄妹、それを援助する夫婦も実家の仕送りで生活する高等遊民(高等ルンペン?)、画家として成功しかかっている友人夫婦も生活感ゼロ。「滅びた世代」に見えますが、でも形は多少変わっていますが、今結構そういう人たちがいるのかも…ずっと「半分親がかり」という世代が(「the3名様」?この3人にはプライドは無いけど)…。
盲目になっても誇り高く-それでも才能に迷いながら-生きようとするある意味嫌な奴というか面倒くさい奴なわけですが、その人物を亀治郎はきちんと立体的に見せてくれました。自分も実家から仕送りを受けながら「孫援助」しようとする西島の揺れ動く心を段田もきっちり描き出しています。自分のことしか関心が無い画家の能天気さもOK。
ある意味よく判らないのは、「妹」。純真なのか、ずるいのか?主体性が有るのか無いのか?ただひたすら「尽くす妹」なのか?啄木の妹も「お兄ちゃん大好き人間」でしたが、彼女は生活者でした(「泣き虫~」では)。でも今回の「妹」は兄に劣らず生活者としてはダメ。「兄の才能を宜しく」としか言わないわけで、支えるため自分が働こうとは思わない(ここが多分現代人には理解できないところでしょう。肝っ玉かあさんとか、内助の功とか、生活費を自分で稼いで“貢ぐ”なら理解は容易い)。
パンフレットで女優さんたちがほぼ全員、登場人物たちに「働かんかい!」と言っているのも、女優さん自身がきちんと「自分の食い扶持は自分で稼いでいる」からでしょう。確かに現代の感覚では登場人物達は「理想主義者」として歯がゆいわけで、「もっと足元を見つめろ」と言いたくなりますが、多分これが書かれた時代、この階級の人たちは「労働する」という観念を持ち合わせていなかったのでしょうね。それに、登場する3人の男たちの「才能」ですが、これがどの程度なのか?それがよく判らないのがミソかも。男たちは自分や他の2二人の才能を評価しているらしいのですが、「妹」以外の女たちは、男の才能に興味が無いようにも思えるし、実際、才能を観客にきちんと示してもしない-唯一盲目になる前に書いた“妹の肖像”が示されるだけ、これは重要ですが-。
また、この登場人物達どっかで…と思って考えたところ、アガサ・クリスティの長編ミステリーの世界と似ている。犯人たちって大概「良い家柄の三男坊-財産は継げない-」とか、「零落した上流階級の貧乏な娘-生活のために大富豪の未亡人の話し相手のコンパニオンをしている、決して家政婦やメイドのような“労働者”ではない-」とかだし、その周辺の「怪しい人々」も親の遺産で暮らしている人や、家長に養ってもらっている道楽者ばかり。う~ん、20世紀初頭って世界的にこういう人種がいたのかしら??
一緒に観た「我が家の高等ルンペン」この話大変気に入ったようで、「登場する男達の気持ちはよ~くわかる」とのこと。好きにせい!!!

2011年11月29日火曜日

コンサート:「フィルハーモニック・ヴィルトゥオーゾヴィルトゥオーゾ・ベルリン with 川久保賜紀」愛知県芸術劇場11月29日(火)18:45~


プログラム
C.P.E.バッハ:シンフォニア第3番ハ長調 Wq.182-3
A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」より“夏”“冬”
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043
G.ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
O.レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3番
G.ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第6番ニ長調
アンコール:カール・ジェンキンス「パラディオ」

弦5+チェンバロ+ソリストの前半、後半は弦5の演奏。
「シンフォニア」は初めて聞いた曲。「四季」は今年は初めて。バッハのドッペルの第1楽章は、娘がさんざん弾いた曲ですが、私は第2楽章が好き。後半の「どろぼうかささぎ」は、今年は「機械じかけのオレンジ」で?(汗)回聞いてしまいました。レスピーギも娘が弦楽を習っていたころ演奏した曲。これはオーケストレーションがとても上手くできていて、和声が美しい。娘はセカンドバイオリンだったので、内声部の面白さを実感したそうです。最後のソナタは、ちょっとモーツァルト風の軽快な曲。今回はこれが1番好きでした。
出来ればもう少し小さい会場で聞きたかったです。

本:『ふしぎなキリスト教』橋爪大三郎×大澤真幸(講談社新書)


腰帯に大きく書かれた「日本人の神様とGODは何が違うのか?」が示す通り、「神様」と「GOD」は大きく違うらしい…というのは、大学時代の専攻がキリスト教美術だったので「うすうす」感じていたことです。でも、はっきり言葉で説明できなかったし、結構こういう基本的なことは誰も教えてくれない-質問するのも憚られる?-。この本は「子ども相談室」なみの判りやすさで、夏休みに楽しく読むことができました。
ついでに付け加えるなら、9月にNHKで放送された「疾走する進化論」も中々興味深く見ました。
「判り易」=「単純化」になるので、そこは気をつけて読まなければいけませんが、日本人にとって「神様=おすがりするもの」という感覚なのに対して、「神様=契約者」という捉え方は「確かに」と思います。でも、西洋人にとっても「GOD=おすがり」という感覚はあると思う。だって映画「オーケストラ!」で一番笑えたのがガチガチの共産主義信奉者が最大の危機に直面した時思わず漏らす「ああ、神よお助けください」だったから。思わず「宗教はアヘン」じゃないのかよと突っ込みを入れたのでしたが、多分それを狙った演出でしょう。「神様」も「GOD」も、歴史が古く、、解釈もわけのわからなさも複雑にからみあっていて、解きほぐすのはとても難しいものですね。エンタメの本として読むと楽しい。
ところで、日本史を習うと仏教は聖徳太子が導入→奈良仏教→平安仏教→鎌倉仏教と、政治がらみで仏教の歴史を結構習いますが、ヨーロッパやアメリカではどうなんでしょう??フランスでは公教育は宗教と分離が原則らしいですが…。
仏教と同じように、当然キリスト教にも分派は多くあり、それぞれ少しずつ教義の解釈・大事にすることが違うらしく、そのあたりを「教養」として知りたいと思っていたことがありました。でも、教えて頂くチャンスが無くて…残念!

2011年11月20日日曜日

展覧会:「国宝 源氏物語絵巻に挑む-東京藝術大学 現状模写- 徳川美術館 11月20日(日)





徳川美術館には「源氏物語絵巻」が所蔵されています。今回の展覧会は、平成15年から東京藝術大学が取り組んできた「現状模写」(見たとおりに写す)作品の一挙展示。そして、オリジナルの特別展示。
オリジナルは勿論素晴らしいのですが、「現状模写」に挑んだ方々の言葉が面白いです。様々な工夫や、オリジナルと対峙した時、どんな気持ちになったかということ、一文字に1時間、1センチ角を写すのに1日という気の遠くなるような制作過程…。今回の展覧会は、クラシック音楽のコンサートに近いものを感じました。所謂、「展覧会」とは違う美術の有り方を知ったように思います。

2011年11月16日水曜日

本:『ピエタ』大島真寿美(ポプラ社)


半年ほど前、本屋さんの店頭で表紙を見て気になった本。作者は良く知らなかったのですが、「yom yom」に載った短編は好きでした。図書館で予約。
結構好みの小説ですが、ストーリー的にはかつての少女マンガ的要素が多くあります。あまり多くを語らず、それでいて深いところで繋がっている友情なんかがね。主人公を始め、登場人物の存在感がすべて紗がかかったように「うすい」-多分意図的-。その中、既に死んでいる人のみが輝く。アドリア海の奥に位置するヴェネツィアの海に立ち込める靄に浮かぶ幻想…。そんな印象です。
物語の中で重要な位置を占める音楽家ヴィヴァルディは、音楽を学ぶ人間には馴染み深い人ですが、その人となりを扱ったものをしっかり読んだことはありませんでした-映画「レッド・ヴァイオリン」にちょっこっと出てきた-。重要なモチーフである〈l'estro armonico〉は、娘もさんざん弾いた曲ですですが、この小説を読んでから聴くとまた違った思いが湧き上がるかも。
ピエタというのは主人公たちが育った慈善院の名前で実在した施設ですが、「ピエタ」はイタリア語で「慈悲」「愛憐」を意味し、美術では「キリストの死体を抱え哀悼するマリア」の像を指します。主人公を始め登場する多くの女性たちは、ヴィヴァルディの死を心に抱き、哀悼のうちに歳を重ねているのでしょうか。

2011年11月13日日曜日

コンサート:「パヴェル・ハース弦楽四重奏団」しらかわホール11月12日11:00~

プログラム
パヴェル・ハース:弦楽四重奏曲第1番嬰ハ短調op.3
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op.96「アメリカ」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調op.810「死と乙女」
アンコール ベートーヴェン:弦楽四重奏曲op.130より「カヴァティーナ」

チェコの若手弦楽四重奏団の演奏会。とてもエネルギッシュで良い演奏会でした。弦楽四重奏の持つ絶妙な和音の響きが綺麗!ダイナミクスも素晴らしく、音が大きくなっても小さくなってもハーモニーは乱れることが無い。ステージから音が波のように押し寄せたり引いていったり。聴衆の身体全体を音が包み込みました。
特にシューベルトは立体的な仕上がりで良かったです。名曲ですよね!

2011年11月11日金曜日

展覧会:「ルドンとその周辺-夢見る世紀末展」

「ルドンとその周辺‐夢見る世紀末展」美術館「えき」KYOUTO
日曜美術館で紹介されていた展覧会が京都に巡回。岐阜県美術館所蔵品なので、テレビで紹介された時は「岐阜に行けば観れるんだし…」と思っていました。でもよく考えたら、「所蔵」しているからと言って「常設」にはなっていないこともよくあるんですよね。ということで、これは「チャンス」と予定には入っていませんでしたが鑑賞。
これはとても「静かな」展覧会でした。じっと見つめていると吸い込まれそうになる作品も多数。決して派手な絵ではないのですが、どこか深いところで響くように思います。「ヴィンタートゥール・コレクション」で見た「読書する修道僧」もルドンの作品でした。印象派とほぼ同時代の人ですが、作風は随分違います。

2011年11月10日木曜日

展覧会:「ワシントン・ナショナルギャラリー展」

京都に出かけましたので、岡崎の京都市美術館へ。先月までにやっていた「フェルメールからのラブレター」は満員と聞いていました。こちらは…?
日本人に大人気の印象派の絵画。今回の展示の中で一番気に入ったのは「オペラ座の仮面舞踏会」(マネ)。中央の女性の黒のドレス、取り巻く男性たちの黒の燕尾服とシルクハットのつややかさが印象的。「カルメン・ゴータン」(ロートレック)も小さい作品ですが強いメッセージを感じます。可愛いので「お買い上げ」したくなったのは「川岸」(シスレー)。色と言い、アヒルの形と言い、文句なく「カワイイ」です。

2011年11月6日日曜日

本:『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学


『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(万城目学)ちくまプリマ―新書
万城目は初読。文体は好みです、すらすら読めました。特に小学校1年生の「かのこ」の気持ちが楽しい。ただし、これって例えば高野文子の漫画の主人公とか、少女マンガではおなじみのキャラクターかもしれません。
全体に前向きなところが良いと思うのですが、この本は一体どんな読者を想定しているのか…?図書館での分類も結構謎ですよね…。

2011年11月4日金曜日

コンサート:「マレイ・ペライア ピアノ演奏会」しらかわホール11月3日(木・祝)15:00~


プログラム
バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV816
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調op.90
ブラームス:4つの小品op.119
休憩
シューマン:子供の情景op.15
ショパン:プレリュード第8番嬰ヘ短調op.28-8
     :マズルカ嬰ハ短調po.30-4
     :スケルツォ第3番嬰ハ短調op.39
アンコール
ショパン:12の練習曲より「別れの曲」ホ長調op.10-3 嬰ハ短調po.10-4
シューベルト:即興曲変ホ長調po.90-2

ピアノ独奏の静かな演奏会。前半のドイツものは、きっちりとした構成が気持ち良かったです。後半のロマン派ものは、流れるような演奏が心地よい。音量も会場に合っていて、癒されるひとときでした。

2011年11月3日木曜日

コンサート:「佐渡裕指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団withエフゲニ・ボジャノフ」愛知県芸術劇場11月1日(火)18:45~



佐渡裕指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団withエフゲニ・ボジャノフ 11月1日(火)18:45~
プログラム
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」op.20
ラフマニノフ:ピアノとオーケストラのための「パガニーニの主題による狂詩曲」op.43
アンコール ショパン:ワルツ5番
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92
アンコール ブラームス:ハンガリア舞曲5番

どの曲も「超」がつく有名曲。それでも、ラフマニノフの「パガニーニの主題」を生で聞くのは初めての経験だし、ベト7は久しぶり。
指揮者の名前で客の呼べる日本人指揮者は片手で足りますが、佐渡裕は、3本の指に入る人でしょう。会場も、満員でした。
演奏ですが、好みは分かれると思いますが、良くも悪くも「今」を感じました。R.シュトラウスはよくわからない曲なので置いておきますが、ラフマニノフは思い入れたっぷり。ジャズの演奏みたいに感じました。ベト7は、「のだめ」で有名になった曲ですが、今回も元気いっぱい。ノッテいるといえばノッテいるのかもしれませんが、ちょっと速くない?
本日のコンサートの全体感想は「三谷幸喜の芝居を観た時と同じような感じ」ということ。つまり、「今風」で「判りやすくて」て「ちょっと薄っぺらい」です。悪くはないが、スッキリ爽やか、会場を後にしたら忘れそう…。
会場で印象残ったのは、休憩時間に会場内でパンフの引き売りをしていたこと。お芝居ではよく見かけますが、コンサートでは初めて!ご年配の聴衆が多いからサービス(?)なんでしょうか?

2011年10月29日土曜日

まとめ記録(6月末~10月末)

6月末から記録を怠っていました。大慌てで。手帳を見ながら打ち込み。
あ~。いくつか落としてる。展覧会は全部パスってる…。
6月末の東京遠征後、体調不良になり、7月は全く書く気になれず、その後は暑さに負けて…。の日々でした。
それにしても、やたら出歩く月と、おとなしく家に居る月とがあります。10月は東京に3回も行ってしまいました。来月は、東京は無し。その代り京都が予定に入っています。11月の京都…って一年一番の人出じゃないか…。でも、「紅葉狩り」の用事ではないのです。

11月は色々な所で「おはなし会」に参加の予定が入っているので、その練習をしなくては!と思う今日この頃です。

コンサート:「内田光子&ハーゲン四重奏団」愛知県芸術劇場コンサートホール10月25日19:00~

「内田光子&ハーゲン四重奏団」
シューマン:ピアノ五重奏
ブラームス:ピアノ五重奏

コンサート:「アンヌ・ガスティネル チェロコンサート」しらかわホール10月22日11:00~

コンサート:「ウィーン・フィルハーモニー・オーケストラ」愛知県芸術劇場コンサートホール10月16日15:00~

ウィーン・フィルハーモニー・オーケストラ演奏会10月16日15:00~
指揮 クリストフ・エッシェンバッハ
ピアノ ランラン

コンサート:「フォーレ ピアノ五重奏」ティアラこうとう小ホール10月14日19:30~

「フォーレ ピアノ五重奏」演奏会10月14日19:30~

舞台:「泣き虫なまいき石川啄木」紀伊国屋サザンシアター10月13日18:30~

「泣き虫なまいき石川啄木」10月13日18:30~

舞台:「アントニーとクレオパトラ」彩の国芸術劇場10月7日13:00~

「アントニーとクレオパトラ」10月7日13:00~

コンサート:「4star オーケストラ」10月1日14:00~

舞台:「髑髏城の七人」青山劇場10月6日18:00~

「髑髏城の七人」(5回目)10月6日18:00~

舞台:「髑髏城の七人」青山劇場10月6日12:30~

「髑髏城の七人」(4回目)10月6日12:30~

舞台:「髑髏城の七人」青山劇場10月1日18:00~

「髑髏城の七人」(3回目)10月1日18:00~

舞台:「百物語」ウィンクあいち9月24日18:00~

「百物語」9月24日18:00~

舞台:「身毒丸」愛知芸術劇場大ホール9月18日13:00~

「身毒丸」9月18日13:00~愛知県芸術劇場

舞台:「髑髏城の七人」青山劇場9月16日18:30~

「髑髏城の七人」(2回目)9月16日18:30~青山劇場

舞台:「クレージー・ハニー」名鉄ホール9月13日19:00~

「クレージー・ハニー」9月13日19:00~名鉄ホール

コンサート:「マーラー音楽祭第8回」名古屋芸術劇場コンサートホール9月4日15:00~

マーラー第7番「夜の歌」9月4日15:00~

舞台:「髑髏城の七人」梅田大劇場8月10日12:30~

「髑髏城の七人」(1回目)8月10日12:30~梅田大劇場

コンサート:フィリップ・ジャルスキー しらかわホール7月28日19:00~

フィリップ・ジャルスキーコンサート7月28日19:00~

舞台:「ベッジ・パードン」世田谷パブリック劇場6月30日14:00~

「ベッジ・パードン」6月30日14:00~世田谷パブリックシアター

舞台:「血の婚礼」西巣鴨6月29日19:00~

「血の婚礼」6月29日19:00~

舞台:「幽霊」パルコ劇場6月29日14:00~

「幽霊」6月29日14:00~

舞台:「雨」新国立劇場6月28日18:30~

「雨」6月28日18:30~新国立劇場中ホール

2011年6月24日金曜日

コンサート:フランス音楽へのいざない 宗次ホール 6月22日11:30~

フランス音楽へのいざない
プログラム
ドビュッシー 夢
        ベルガマスク組曲より 月の光
フォーレ   エレジー
        パピヨン
ラヴェル   ツィガーヌ
        ピアノトリオ イ短調
Vn 河野由里恵
Vc 加藤文枝 
Pf 大伏啓太

映画:「ブラックスワン」ミッドランドスクェアシネマ 6月13日


「ブラックスワン」

舞台:「祭(さい)」(B級遊撃隊) 千種文化小劇場 6月12日14:00~


「祭(さい)」-B級遊撃隊

コンサート:新名古屋交響楽団特別演奏会 愛知芸術劇場コンサートホール 6月11日17:00~


ドラゴンクエストⅥコンサート

コンサート:タリススコラーズ しらかわホール6月9日19:00~

2011年6月5日日曜日

おはなし:「ムギと王さま」


「ムギと王さま」(ファージョン作)
この物語集を読んだのは大人になってから。面白いのですが、結構感傷的な話が多く、どんどん読むと「お腹がいっぱい」になります。表題作のこのおはなしも、読んだときは「ふ~ん」と思っただけでした。ところが、これを語りで聞いた時、心揺すぶられ、最後涙が目に浮びそうな状態に。
私が個人的に東海地区の語り手の「リーディングヒッター」と思っている方がこのおはなしを語られるのですが、深い人間考察に彩られ、かつ、限りない優しさ、人生の真実を感じさせる語りは、このおはなしの本質を余すところなく聞き手に伝えてくださいます。何年かに一度は聞きたい。
私には絶対語れない世界です。

2011年5月29日日曜日

おはなし:「おいしいおかゆ」

「おいしいおかゆ」
初めて覚えたおはなしが「おいしいおかゆ」です。子どもの頃読んだグリム童話の中でも、好きな話でした。
どちらかというと「長い話」が好きで、グリムでも、とてもじゃないが語れないと思うような「金の山の王様」とか「カラス」とか「さまよい歩くふたり」が、子ども時代の好みの話でした。語りを始めてからも、「金の鳥」とか「金の毛が三本ある悪魔」なんていう長い話を語ると、とてもしっくりきて満足感があります。でも「おいしいおかゆ」は、4分くらいで語り終えるのにとても楽しい!聞き手の皆さんも、とても楽しんで聞いて下さいます。特に小さな子供たちの目がまん丸くなる様子は、語り手の私の心を大きく膨らませます。もう何回語ったかなぁ…。
でも、こういう短い話は失敗できないので-長い話は途中多少失敗しても“挽回”できる-練習は欠かせません。おはなし会までの電車の中、何度も何度も繰り返し復習です。

2011年5月26日木曜日

おはなし:「白いゾウ」

「白いゾウ」

コンサート:セロ弾きのゴーシュ 宗次ホール 5月26日13:30~

「セロ弾きのゴーシュ」~チェロの演奏にのせて~
Vc  長谷部一郎
語り 上田定行

舞台:「花形歌舞伎」 明治座五月公演夜の部 5月20日16:00~


「花形歌舞伎」明治座5月公演夜の部 正面9列23番
演目
「怪談-牡丹燈篭」
「高坏」

舞台:「ぼっちゃま」 パルコ劇場 5月19日19:00~

「ぼっちゃま」パルコ劇場 I列20番

黒田清輝記念館 5月19日

同窓会 総会 5月15日

コンサート:アカンサス東海第12回新人演奏会 しらかわホール 5月14日16:00~

アカンサス東海第12回新人演奏会 5月14日

舞台:「わが星」(ままごと) 千種文化小劇場 5月13日13:00~

「わが星」(柴幸男作 ままごと)

映画:「岳-ガク-」 ピカデリー 5月10日 12日

「岳-ガク-」

映画:「イリュージョニスト」 ゴールド劇場 5月5日

「イリュージョニスト」

コンサート:EGC第7回演奏会 古石場文化センター 5月3日14:00~

アンサンブル・ゲーム・クラシカ第7回演奏会 5月3日14:00~

コンサート:第46回サロン・コンサートin名古屋 フィオリーレ5月1日(日)14:30~

第46回サロン・コンサートin名古屋 5月1日14:30~ フィオリーレ
Vn 山中光
Vc 橋本專史
Pf 海老原優里
プログラム

橋本 專史

橋本 專史

橋本 專史

2011年4月30日土曜日

佐藤有沙チェロ・リサイタル 宗次ホール 4月29日(金・祝) 14:00~

チェロ・リサイタル
プログラム
ベートーベン:チェロソナタ第4番ハ長調
シューマン:「トロイメライ」
シューマン:幻想小曲集

ブラームス:歌曲集作品105-1・2
R.シュトラウス:チェロソナタヘ長調

夢~音楽と朗読で過ごす豊かなひととき~ 5/Rホール 4月25日(月)15:00~

夢~音楽と朗読で過ごす豊かなひととき~
音楽:パリャーソ
続木力(ハーモニ)ピアノ谷川賢作
朗読:石田麻里子

朗読作品「二十年後」(O.ヘンリー作)
      「夢十夜-第一夜-」(夏目漱石作)

ステュアート・クィンテット 多治見笠原アザレアホール 4月23日(土)16:00~


ステュアート・クィンテット
プログラム
モーツァルト:ピアノ4重奏第2番変ホ長調
メンデルスゾーン:ピアノ3重奏第1番ニ短調
シューマン:ピアノ5重奏変ホ長調

コンサート:ギドン・クレーメル・トリオ・コンサート しらかわホール 4月15日(金)19:00~

ギドン・クレーメル・トリオ・コンサート
プログラム
シュニトケ:ショスタコーヴィチ追悼の前奏曲
J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番より)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調

ヴィクトリア・ポリェーヴァ:ガルフ・ストリーム
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏第2番ホ短調

アルヴォ・ペルト:半音階
シューマン:ペダルピアノのための6つの練習曲作品56より第3番

2011年4月12日火曜日

コンサート:パローラトリオ チャリティコンサート ワインセラーK 4月11日(月)18:30~

パローラトリオ コンサート

プログラム
ショパン:幻想曲 作品49
ヘンデル/ハルヴォルセン:ヴァイオリンとチェロのためのパッサカリア
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第1番
ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2011年4月5日火曜日

映画:「わたしを離さないで」 伏見ミリオン座 4月4日


「わたしを離さないで」
原作の本は、あらゆる書評に取り上げられた本。私も昨年読みました。
今回映画になって感じたのは、小説では半分透明な存在だった主人公たちが、リアルな肉体を持った存在になったということ。そのため、読んだとき感じた「自己の存在理由」「自己と他者」「私達はそこから来てどこへ行くのか」というような普遍的問題意識より、主人公たちの過酷な運命に感情移入してしまうということ。
「静謐」という表現がぴったりな子ども時代のヘイルシャムの様子や、3人での海辺への旅行は、とても美しく、匂いや風に動きが伝わってきます。また、主人公キャシーの曖昧な表情は(感情を顕著に表すのは2~3回しかない)、昔の日本映画のヒロインたちを思い出させます。この主人公とは対照的な存在がシャーロット・ランプリング演じる校長先生。小説でも鍵を握る存在です。
イギリス映画の持つ突き放した残酷さも併せ持つ作品です。
また、原作を読み直してみようと思いますが、原作では、「テープ」ってもっと大きな存在だったよね?

コンサート:ピアノジョイントリサイタル 5/R Hall 4月1日18:30~

ピアノジョイントリサイタル

様々なキャンセル

「THE CELLO」3月11日
「南へ」NODA・MAP 3月12日
「ヒラリー・ハーン」 3月19日
卒業式 3月25日
「イアン・ボストリッジ」 3月27日

舞台:「国民の映画」パルコ劇場 3月24日19:00~

「国民の映画」3月24日19:00~

4月になって

2011年3月11日金曜日

コンサート:佐渡裕指揮 BBCフィルハーモニック 辻井伸行ピアノ 愛知芸術劇場コンサートホール 3月8日(火)18:45~


佐渡裕指揮 BBCフィルハーモニック ピアノ辻井伸行 3月8日18:45~

プログラム
メンデルスゾーン:序曲「真夏の世の夢」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
アンコール:コルトナの朝

ベルリオーズ:幻想交響曲
アンコール ベルリオーズ ハンガリー行進曲(ラコッツィー行進曲)

ストーリーテリングについて

色々なおはなしを聴く。もちろん、私自身語る。昔話もあれば、創作の物語も語る。
「この話を覚えよう」と思うとき、そのお話が「定番の昔話」だからと毎日のご飯に米を選ぶように考えて選ぶ時も有れば、特別な思い入れを込めて選び覚えることもある。
今日聞いた「選ぶ」に関する話は、ちょっと感動。世の中、こういう人もいらっしゃるんだなと知ると、人間捨てたもんじゃないと思う。でも、なんだか余りに感情が溢れていて、昔話の持つセピア色の世界が総天然色になっていくようで、ストーリーテリングとしては違和感もある。大人の前だからOKですが、子どもの前だったら?物語を旅するのではなく、ドキュメンタリに分け入ることになるような…。
そのあたりの距離感が、語りには必要なんじゃないかしら?

コンサート:とよたフレッシュコンサート 豊田市コンサートホール 3月5日(土)15:00~

とよたフレッシュコンサート 3月5日15:00~
豊田市出身の新人演奏家の演奏会。知り合いの御嬢さんが出演なさるので聴きにいきました。
若い方の演奏では毎度思うことですが、「若いって、キラキラしてるんだよねぇ」ということ。初々しさを情熱と恐れを知らない強さが溢れています。
この会場、とてもすてき。パイプオルガンも格好いいのが入っているんでね。あ~、豊田はトヨタでお金持ちなんでしょうか?と、ちょっとひがんでみました。

2011年3月4日金曜日

漫画:「秘密」清水玲子 白泉社


『秘密9』清水玲子
『秘密』も第9巻になりました。漫画は、「忘れる」ので、一気に読み返しました。ななんと、読んでない巻が…。そう、『秘密』は自分では買わず、子供たちがそれぞれ買ったのを適当に読んでいて、東京にあるとか、誰かの所に移動中とか、そんな状態だったのです。事件も取りあえず各巻完結だったので、読みそこなっている巻の存在に気がついていませんでした。ですから、今回初めて通しで読みました。
アニメにはなっていますが、これって「深夜ドラマ」になりますよね。一種のバディものだし、エログロのテイストもあるし、それでいて切ない系の話だし…。主人公は「ジャパニーズ」のだれかでってことで。
次巻10で完結しそうな展開です。

2011年3月3日木曜日

「目黒雅叙園 百段雛祭り」



目黒雅叙園「百段雛祭り」
先日の東京遠征、前々から行きたいと話し合っていた目黒雅叙園百段階段に行ってきました。丁度「百段雛祭り」の展覧会中。時代の建物の中で、時代のお雛様を鑑賞しました。
写真等で知ってはいましたが、やはりこの「漁礁の間」はびっくりします。板絵はともかく、床柱には・・・声がでない。ここって料理旅館だったんだと思うのですが、こういう部屋で落ち着いて食事ができるのか??と思ってしまいます(まぁ、ヨーロッパでもバロックの宮殿は凄いですけど)。
99段ある欅の階段は、私が生まれ育った昭和初期に建てられた実家の家を思い出しました。あの時代、東京でも地方でも、木造建築にかなり凝ったものがつくられたんですね。冬の寒さは半端ではありませんが、「木」を踏みしめ、「木」に囲まれるという日本家屋の落ち着きを感じます。ガラスも昔のガラスで外の景色が歪んで見え懐かしかったです。
目黒駅からの坂道は下りですがかなりの急坂。途中に「ホリプロ」があるので、そこも注目!

2011年2月28日月曜日

本:「歌うクジラ上・下」村上龍 講談社


『歌うクジラ上・下』村上龍 講談社
娘に買わせました。読み出しはちょっと苦労しましたが、「上」はかなりすらすら読め、「絵」が浮かんでくるようになると中々面白く読み進みました。ゲーム世界のような街やスタジアム、SF映画のような荒廃、そして奇妙な日本語の狂ったリズムがザワザワ感があって面白い。でも、「下」がしんどかったです。特に27章以降を読むのに何日かかったか…。最後の最後のイメージはとても綺麗なんですが。
ところで、「クジラ」が出てこないのよね、どこかで「歌うクジラ」が出てくると思い込んでいたので、そこは唖然でした。
村上龍は好きな作家なのですが、時に読むのに苦労します。SFではなく、「言語小説」なんじゃないかなと思う。翻訳不可能の作品ですし…。主人公の名前が「アキラ」になっているので、当然ですが、大友克洋の「AKIRA」を連想しましたが、あまり意味は無いのかも。

舞台:「時計じかけのオレンジ」刈谷市総合文化センター大ホール 2月27日13:00~



「時計じかけのオレンジ・大楽」5回目 2月27日13:00~ 1F- 3列24番
ついに大楽。グッズ売り場も品切れが…。

カーテンコールの登場が・・・!
桜木健一さん「柔道一直線」(判る人は年齢が…)ドルーク三人組は「犬のおまわりさん」、石川禅さん「バッハ・カンタータ」、キムラ緑子さん「モンロー」、吉田鋼太郎さん「また逢う日まで」・・・・・・。
そして大量の銀紙と「オレンジ」。ピン球オレンジには、サインのあるものもあったようです-残念ながら私のゲットしたのは、発泡スチロールにオレンジでした。
山内さんの「鋼鉄番長も無事終了~」という後説で始まった挨拶も、小栗さんから突然振られた高良さんの「ええ??(涙)」や武田さんの手慣れた挨拶、橋本さんと石川さんのアカペラ合唱等々・・・。
「東京の帰らなきゃいけないので」という小栗さんからの「皆で三本締めで」の声で、会場全員で三三七拍子三本締めで終了。
コンサートライブみたいなカーテンコールで、とても楽しかったです-ナマ演奏が生きた!-。
って、物語の内容は結構ダークなのにね!
この公演で出演者の方々が何を得たのか、また何かの本で読んでみたいと思います。

それにしても5回は多かったかしら?
東京を取ってから、愛知公演が発表になったし、
東京も、家族の用事等予定が立たずかなり偏ったチケット取りになりました。
最近はチケットの売り出しがとても早かったり、他の公演日程発表待ちもしなければならず、
遠征計画を立てての観劇はたいへん!!

かしこいモリー2月26日(図書館でのおはなし会にて)

新しくできた図書館で新しく始める「おはなし会」。対象を小学生以上と考え、ブックトークを中心にしていこうと決めました。
新年度5月からのスタートを目指し、今回は「お試し」の回。ストーリーテリングには馴染みのない子どもたちにも楽しいんで貰いたいと思い、おはなしは定番中の定番「かしこいモリー」を選びました。
もう何回も図書館や学校で語っていますが、初めての場所・初めての聞き手を前にするとやっぱり緊張しました。幸い(?)、他の語りグループの知り合いの方がとても楽しそうに聞いて下さったので語るうちに緊張が解けていきました。
あー、やっぱり「定番」は底力があります!
しっかりお話の世界を旅する子どもたちの気持ちが伝わってきて、本当に充実した10分間でした。

後半のブックトークがこのおはなし会の主眼ですが、お話もしっかり楽しんで心に残るものにしていきたいです。司書さんたちも熱心で、とても心強い。良いスタートが切れました!

舞台:「ろくでなし啄木」天王洲 銀河劇場 2月24日13:30~


「ろくでなし啄木」2回目 2月24日13:30~ 1F-G列30番

舞台:「南へ」NODA・MAP第16回公演 東京芸術劇場 2月23日19:00~


NODA・MAP第16回公演「南へ」2月23日19:00~ 1F-L列8番

舞台:「わが友ヒットラー」コクーン 2月23日13:30~

「わが友ヒットラー」2月23日13:30~ 1F-O列11番

東京子ども図書館第411回月例お話会-『子どもに語るイギリスの昔話』出版記念-2月22日18:30~

2月22日(火)18:30~『子どもに語るイギリスの昔話』出版記念お話会
プログラム
1.ジャックの運さがし
2.世界の果ての井戸
3.三つの願い
4.魚と指輪
5.フォックス氏
6.なんにもないない ななしっこ
7.ゴッタムのかしこい人たち-短編6話-
8.脳みそを買う

舞台:「二月花形歌舞伎」 ル・テアトル銀座 2月21日第一部12:30~ 第二部16:30~



「二月花形歌舞伎」2月21日(月) ル・テアトル銀座
第一部12:30~ 「於染久松色読販-お染の七役」 1F 24列23番
第二部16:30~ 「女殺油地獄」 1F10列14番

コンサート:バッハカンタータクラブ定期演奏会 藝大奏楽堂 2月20日18:30~

バッハカンタータクラブ第40回定期演奏会 2月20日(日)18:30~
プログラム
バッハ:カンタータ第4番「キリストは死の縄目に伏し」BWV 4
コレルリ:コンチェルト・グロッソ第8番ト短調「クリスマス・コンチェルト」
バッハ:カンタータ第20番「おお永遠、雷の言葉よ」BWV20

2011年2月19日土曜日

舞台:「白石加代子 百物語第二十八夜」ウィンクあいち大ホール 2月17日19:00~

「白石加代子 百物語第二十八夜」2月17日19:00~
  第91話「剣客商売 天魔」(池波正太郎)
  第92話「幻談」(幸田露伴)

今回は「時代物」。扇子一本だけで語られました。
第91話は、武家でもなく町人でもない剣客の風情、地上のモノでない存在の禍々しさを巧みに表現なさっていて、一つの絵が浮かび上がってきました。
第92話「幻談」は、無駄のない日本語の表現をきちんと焦点を定めてられて語られ、きりっとした出来あがり。素晴らしいの一言。
照明がかなり暗いので、ちょっと眠くなりますが、その眠りも「奇妙な話」の味付けのひとつのように思いました。
どちらの話も結末に「謎」が残るのですが、「幻談」は、海の中から竿が出ているという設定が「アーサー王の湖の剣」を思い出させました。
ところで、幸田露伴って読む人いるのかしら?娘にも「母は読んだことある?」って聞かれましたが・・・。
幸田露伴、田山花袋の二人は、時明治文学で必ず覚えさせられる作家ですが、「みんな名前は知っているが、みんな作品を読んだことが無い」ということになっているような…。
こういう形で幸田露伴に出会えるとは!

コンサート:ラン・ランピアノリサイタル 愛知県芸術劇場コンサートホール 2月15日18:45~

「ラン・ラン ピアノリサイタル」2月15日
プログラム
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」

アルベニス:「イベリア」第1集
        エボカシオン
        港
        セビーリャの聖体祭
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調「戦争ソナタ」

ショパン練習曲 ラフマニノフ即興曲

この人を初めて見たのはTV。日本で行われたチャイコフスキージュニアコンクールの番組でした。不思議な色合いを湛えた大きな目と挑戦的にテーブルを叩く指が印象に残っています。
3年位前にも1度リサイタルを聞きましたが、その時は演奏曲のセレクトがふしぎな気がして、演奏自体は覚えていません。今回は、かなりオーソドックスな選曲。
後半のアルベニスが色合いが巧みに表現されていて、印象に残りました。ベートーベンは、テクニックは申し分ないのですが、やはり、そこに「それ以上」を期待したいと思ってしまいます。そこが、ベートーベンの難しいこところでしょうか?

2011年2月11日金曜日

コンサート:森麻季&福井敬 オペラ・デュオの妙技 しらかわホール 2月11日15:00~

森麻季&福井敬 オペラ・デュオの妙技
プログラム
グノー:オペラ『ファウスト』より宝石の歌「なんと美しいこの姿」(森)
フォーレ:夢のあとに(福井)
リスト:おお、夢に来せませ(森)
マスネ:オペラ『ウェルテル』よりオシアンの歌「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」(福井)
リスト:おお、愛せるだけ愛してください-愛の夢-(森)
グリーク:君を愛す(福井)
J.シュトラウスⅡ:オペレッタ『こうもり』より「侯爵様、あなたのようなお方は」(森)
レハール:オペレッタ『ほほえみの国』より「君はわが心のすべて」(福井)

ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』より「すばらしい妙薬」~「ラララララ…」(福井・森)
ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」(福井)
ロッシーニ:オペラ「セミラーミデ』より「うるわしい光が誘惑する」(森)
ヴェルディ:オペラ『リゴレット』より女心の歌「風の中の羽根のように」(福井)
プッチーニ:オペラ『ラ・ボエーム』より「w他紙が街を歩くと』(森)
プッチーニ:オペラ『トゥーランドット』より「だれも寝てはならぬ」

乾杯の歌(『椿姫』)メリー・ウィドウワルツ(『メリー・ウィドウ』)

森麻季さんを1度ナマで聞きたいと思い行きました。
森さんも福井さんも、やっぱりプロの声楽家の声は素晴らしい!
2

映画:「エリックを探して」ゴールド劇場 2月10日


「エリックを探して」
ケン・ローチ監督の映画は、「麦の穂をゆらす風」を見ました。とても美しい映像、しかし、描かれている世界はとても辛い。そういう映画でした。今回の「エリックを咲かして」は、予告編を見る限り、そういう「辛さ」が無いように思えたので-新聞評でも-鑑賞を決めました。
さて、前半が長い…それを我慢すれば、後半物語が動き出すと面白い。冴えない主人公とその仲間たちの様子が、とても面白いのです。イギリス映画では、こういう展開ってよくあるかも。生まれた時からの幼馴染たちが、そのまま同じ所で大きくなり、同じ職場に就職し、毎週同じパブで気勢を上げる。その中で、一人の問題をみんなで共有し解決する。でも、流石ケン・ローチだと思ったのは、決して「心温まる展開」にはならないということ。別れた妻は別れたままだし-多少仲良くはなりましたが-、不良の息子もどうなることやらだし、主人公は相変わらず冴えないまま。ほんの「一歩」なんですよね。これが、ハリウッド映画なら、バーンと大団円なんでしょうね。
それにしても、サッカーを愛するイギリスの労働者階級の人々って、こんな人生なのかしら?「ここではないどこか」へ出発するなんてことは、絶対に考えない?
また、「サッカー」を「野球」に置き換えたら、日本でも考えられる物語?その時は「エリック・カントナ」は誰になるんでしょう?この映画、エリック・カントナをよく知っていたら、もっと面白く観られるに違いない!

2011年2月10日木曜日

舞台:「二月大歌舞伎」御園座 2月8日11:00~


「二月大歌舞伎」2月8日11:00~ 2F-13列右サイド
芦屋道満大内鑑-葛の葉-
勧進帳
与話情浮名横櫛-源氏店-

成田屋の「家の芸」勧進帳を一度見ておこうと思った今回、発売日前後に「いろいろあった」ため、かなり迷ったのですが、七之助も出るしねと、取りあえず購入。
「勧進帳」は、何年か前、同じ御園座で弁慶-幸四郎・富樫-染五郎で観ています。その時は、弁慶と富樫の気持ちのやり取りが主題だと思ったのですが、今回思ったのは、席が2Fだったせいもあり、この作品は「物語」を楽しむのではなく、囃子方や役者の胆力を観る舞踊劇に近いということ。だからこそ「名優」と言われる人の代表的舞台になるんだと思いました。今回は、舞台が遠いせいか、あまり「胆力」は感じられなかった…。
う~ん、歌舞伎ではなく、能の「安宅」で観る方がこの物語の奥行きを感じられるのかもしれません。「勧進帳」は有名ですが、観る方にとっても難しい作品です。
それにしても、入りが悪い…。まぁ、地味になったので仕方ないか。個人的にも本当は夜の部の「二人道成寺」の方が観たかった!!??

2011年2月6日日曜日

舞台:「大人は、かく戦えり」名鉄ホール 2月5日17:00~

「大人は、かく戦えり」2月5日17:00~ 5列センター席
 段田安則さんが好き。遊眠社解散公演で初めて観た時、ファンになりました。その後、出来るだけチャンスが有れば拝見いますが、特に記憶に残っているのは野田地図番外編「赤鬼」、シスカン「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」の二本。あ、「贋作・罪と罰」や「藪原検校」のきりっとした役や「タンゴ・冬の終わりに」や「ロマンス」での中途半端な男の役も素敵でした。奥行きを感じさせる「闇」のある人物の造形がお上手だと思うのです。コメディでは「振り回され系」ですよね。
 さて「大人~」ですが、ウェルメイド系の物語だと思います。「玉ねぎ系」というか、登場人物たちは、着ている「鎧」「殻」をどんどん脱いでいくのに、次々新しい「鎧」「殻」が見えてきて果てしなく、建前も本音もぐちゃぐちゃになっていく。そして「振り出しに戻る」的展開。役者のセリフのやり取りと間合いを楽しむ物語。ですから、観客が入り込む隙はありません。純粋に技を楽しむ舞台だと思います。
 その点では、4人とも上手な方ばかりですから、とても楽しめました。上演時間も1時間20分と一気に集中して観ていられる時間。でも、こういう芝居って、なんだか物足りないと思うのです。余韻もないし・・・。これだけの手練れを使っているのですから、もう一つ「え…?」というラストを期待してみたい。
 ポランスキー監督で映画になるとのこと、どんな作品になるのかしら?

2011年1月26日水曜日

舞台:「十二夜」コクーン1月25日14:00~

「十二夜」1月25日14:00~ コクーン

東京タワー

東京タワー

舞台:「時計じかけのオレンジ」赤坂ACTシアター1月24日19:00~

「時計じかけのオレンジ」1月24日19:00~ 2回目

2011年1月23日日曜日

コンサート:バッハ・コレギウム・ジャパン しらかわホール 1月23日(日)16:00~


バッハ・コレギウム・ジャパン 1月23日16:00~ しらかわホール
プログラム
管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
管弦楽組曲第4番ニ短調BWV1069
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
シンフォニア~カンタータ「その同じ安息日に夕方」BWV42より
管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068

バッハのファンというのは律儀。今回も「忘れず来ました」という風情のご年配の方、「きちんと勉強します」という感じの若人。その中、私たち夫婦は…。「管弦楽組曲」というのは、曲の区別がちょっと難しい。バッハは演奏される機会も多いのでまだなんとかなりますが、ヘンデルの「合奏協奏曲」は、どの曲も同じに聞こえてくるので、TVCMなどに使われていると「知ってるけど曲名は判らない!」となります。
弦のアンサンブルの確かさ、木管の柔らかい響き、そして響き渡るトランペット。とても美しい演奏でした。それにしても、腰に左手を当て「エイエイオー」のスタイルで演奏するトランペットは凄いです。日本人には無理なのかしら???

コンサート:ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)&アレクサンドル・タロー(ピアノ) 電気文化会館ザ・コンサートホール 1月22日(土)16:00~

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)&アレクサンドル・タロー(ピアノ)1月22日(土)16:00~ ザ・コンサートホール
プログラム
シューマン 民謡風の5つの小品作品102
メンデルスゾーン チェロ・ソナタ第1番変ロ長調
ドビュッシー チェロとピアノためのソナタ
ブリテン チェロ・ソナタ ハ長調

シューベルト 夜と夢 クライスラー 愛の喜び

鎌倉在住の友人がタローのファン。
「東京でコンサートが有るから来ない?」と誘われたのが昨年の夏だったか…。
2011年の1月は他の用事(!)で日程が詰まっているため、コンサートのために東京には行けませんと返事しました。それに、なんとなく名古屋での有るかも…と思ったのです。
その後、東京での行事(?)日程が埋まり、「今月は“打ち止め”」と思った16日、ふらりと立ち寄ったPGでこのコンサートのチラシ発見…。まぁ、人生「出会い」ですから、次の日購入。
東京のコンサート(トッパンホール)は、すぐに“売り切れ”になっていましたが、案の定名古屋は半分くらいの入りでした。リサイタル系のコンサートは、かなりのビッグネームでないと“満員”にはならないんですよね、名古屋では。
さて演奏ですが、シューマンはいかにも小品らしい軽やかさ、メンデルスゾーンは明るく華やか、ドビュッシーは集中力、ブリテンは理性的な演奏。個人的には後半の2曲が好きでした。ドビュッシーの2楽章は、いかにもドビュッシーで訳が分からない曲なのですがチェロとピアノの掛け合いが面白かったです。ブリテンは1楽章が大変意味不明の曲でどうなることかと-聞き手の私が持ちこたえられるか-思ったのですが、4楽章のエネルギーと5楽章のチェロ・ピアノのアンサンブルが素晴らしかったです。初めて聴く曲でしたが、とても好奇心が刺激されました。
ドビュッシーは5月に息子が演奏を予定していますが、これは前途多難ですぞぉ…。

2011年1月21日金曜日

コンサート:エレーヌ・グリモー ピアノリサイタル しらかわホール1月19日19:00~

エレーヌ・グリモー ピアノリサイタル 1月19日19:00~ しらかわホール
プログラム
モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310
ベルク:ピアノソナタop.1
リスト:ピアノソナタロ短調S178
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56

アンコール:精霊の踊り ショパンの曲

昨年はショパン、シューマンがらみでピアノの演奏会によく行きましたが、今年もピアノが多くなるかも。
今回のプログラムで1番気に入ったのはベルク。勿論初めて聞く曲だったのですが、きちんとまとまっている感じがして好きでした。リストは大曲だし、演奏も気合が入っていて力演。これも好きでした。
モーツァルトですが、現代の大きな音の出るピアノで演奏だと音が濁っているように思ってしまうのは、モーツァルトの弦楽曲を聴きなれているせいでしょうか?モーツァルトってなかなか「感激!」という演奏に出会えない作曲家です、ピアノでも弦でも、オケでも。
バルトークは、とても手慣れた演奏で音が粒だっていて、情景が浮かび上がってきました。ヴァイオリンでもよく演奏されますが、ピアノでの演奏は厚みが有って素敵。
エレーヌ・グリモーという演奏家は初めて。フランス出身らしいのですが、現在はアメリカ在住で、狼の保護活動等、自然保護にも力を注いでいる方のようです。そのあたりも演奏に影響あるのかしら?

2011年1月18日火曜日

コンサート:オストメールフィルハーモニカ―第9回演奏会 愛知県芸術劇場コンサートホール 1月16日16:00~

オストメールフィルハーモニカー第9回演奏会 1月16日16:00~ 愛知県芸術劇場コンサートホール

プログラム
グスタフ・マーラー さすらう若人の歌
アレクサンダー・ツエムリンスキー メーテルリンクの詩による6つの歌
ハンス・ロット 交響第1番

指揮:角田鋼亮
ソリスト:原田圭 富岡明子

名古屋マーラー音楽祭第1部演奏会の初回の演奏会。2011年は1月から12月まで、第1部として8月を除く毎月計11回の演奏会が行われるとのこと。16日の演奏会は、初回ということで「開会式」も行われました。出演アマオーケストラの面々のマーラーにかける情熱は…すごい。
プロオケもマーラーを組んでいるところは多いので、今年は何回聞くことになるのかしら?

本日のプログラムでは、二つの歌曲が素敵でした。やっぱり人の声って良いですよね!
ハンス・ロットは、3楽章が長くて…ちょっと眠くなりました…。どうも聴衆の半分くらいはそうだったようで、3楽章が終わったら拍手が…。初めて聞く曲だし、拍手の開始は難しい?プログラムを読めば4楽章もあることはわかるんですけど。
2012年の「千人交響曲」はめったに聞けないので楽しみにしてます!

ねずみじょうど

ねずみじょうど

卒業演奏会 東京藝術大学奏楽堂1月11日・12日

卒業演奏会 1月11日・12日 藝大奏楽堂 

コンサート:ウィーン・フォルクスオーパ ニューイヤーコンサート 愛知県芸術劇場1月10日13:30~

ウィーン・フォルクスオーパ ニューイヤーコンサート 1月10日13:30~ 愛知県芸術劇場コンサートホール

2011年1月7日金曜日

舞台:「新春浅草歌舞伎」浅草公会堂 1月6日11:00~

「新春浅草歌舞伎」1月6日11:00~浅草公会堂 こ列」26番

舞台:「ろくでなし啄木」東京藝術劇場 1月5日18:30~

「ろくでなし啄木」1月5日18:30~東京藝術劇場 S列13番

展覧会「特別展」国立博物館 1月4日午前

「国立博物館特別展」1月4日午前

展覧会「デューラー展」西洋美術館 1月4日午前

「デューラー展」西洋美術館 1月4日午前

舞台:「時計じかけのオレンジ」赤坂ACTシアター1月4日18:00~

「時計じかけのオレンジ」 1月4日18:00~赤坂ACTシアター I列31番

2011年1月2日日曜日

本:「エルニーニョ」(中島京子講談社)


『エルニーニョ』中島京子著 講談社
12月に東京駅丸善で見かけ、「あ、中島さんの新作だぁ」と思い、その表紙の絵の可愛らしさにズキューンとなった本。年末に近くの本屋でゲット。昨日・本日で読みました。
『小さいおうち』を読んだ時も思ったのですが、この方、子どものころから読書好きだったんでしょうねぇ。それが嫌味でなく物語のあちこちを彩っているのが素敵です。

演歌の世界では逃避行は「北」になりますが、この物語は南への逃避行(?)。『メタボラ』(桐生夏生)も沖縄を舞台にしていますが、日本文学でも、南に行く話は南米文学のようなめくるめく入れ子世界の不思議さを感じます。この『エルニーニョ』もそう。悲惨な感じはなく、どこか失われた楽園めぐりの色合いがあるのです。自由、自分自身で見出す価値、前向きな作品です。

でも、年末に集中的に見たNHKBShi子どもシリーズを見て感じたことですが、ひとつの価値観から抜け出すのは容易なことではない。特に子供のころ核になるような「拠り所」を持たないと「出発」すら難しい。
主人公「テル」が砂糖屋ですぐに「営業」の姿勢を取れるのは、なんやかんや言って、彼女が日本の平均的教育を受け、それなりに平穏な家庭(たとえマイナス思考の家庭であっても)で育ったからなんだと痛感。「少しのマイナス」を「少しのプラス」に変える勇気が大切というメッセージは貰えますが、「身を削る決断」というには至らない。
それだけ日本は平和で幸せなんでしょう。
挿入されている「覚書」はどれも面白いですが、〈サント・ニーニョ〉の話が私は一番好きです。

この作品、絶対「ロードムービー」になるよね!