2010年7月31日土曜日

原稿作り


今年から、大学の同窓会の役員を引き受けています。総務なので会報作りをしなければない。
昨年の夏、PCが壊れてしまい、仕方なく安いPCを買ったところ、なんと、オフィスが入っていなかったので、オープンオフィスをダウンロードしました。
自分で文書を作成し打ち出すには、何ら問題はないのですが、
正規のオフィスを使っている方に添付で文書を送ると・・・・・変になるんですよねぇ。
仕方がないので、オフィス2010を買いました(涙)。

しかし、さすが正規品はいろいろ遊べる!
PDFファイルもすぐ作れちゃうし!
ということで、文書を作るのが楽しくなっている私です。
でも、もっとも基本的なことですが、タイピングミスが多いので校正が大変!

とか言っているうちに、7月も終了です。
明日からは8月だぁ!

写真は、7月に撮った猫の写真。白黒のタンゲ猫の写真を撮ったつもりだったのですが、
よく見たら、後ろのゼラニウムの蔭に黒猫が!
半月以上、気が付きませんでした。
とある猫の名所での出来事です。

2010年7月28日水曜日

お天気

怪しげな空模様になっています。写真は、先日雨の中撮った「時計草」。
この花を初めて見たのは、京都に住んでいたころでした。
なんて不思議な形の花だろうと、びっくりしたのを覚えています。
今回は、幹線道路のフェンスで見つけました。結構、丈夫な植物なんでしょうか?

道路を歩くとき、街路樹やフェンスの植物を見るのが好きです。
結構、素敵な木が植えてあることがあるんです。
この「時計草」のフェンスのある一帯の街路樹は「ヒトツバタゴ」。通称「ナンジャモンジャ」です。
天然記念物になっている大木もありますが、街路樹にになっています。
自生と植えつけでは、ずいぶん扱いが違うんですよね。

今の季節の花は「サルスベリ」。我が家の近くにも、白・赤・ピンクのサルスベリが咲いています。強い日差しの中、とてもきれいです。

2010年7月27日火曜日

コンサート:徳川美術館ロビーコンサート


7月25日徳川美術館ロビーコンサート
プログラム
12:30~
1.アイネクライネ・ナハト・ムジーク 第1楽章(モーツァルト)
   日本の童謡メドレー
2.バイオリンとチェロのためのソナタ(コレルリ)
3.無伴奏バイオリンソナタ2番(イザイ)
  タンゴエチュード(ピアソラ)
4.ねこふんじゃった(玉木宏樹編曲)
5.4つのバイオリンのための協奏曲(テレマン)
アンコール:愛の喜び(クライスラー)

15:00~
1.無伴奏バイオリンソナタ2番(イザイ)
  タンゴエチュード(ピアソラ)
2.バイオリンとチェロのためのソナタ(コレルリ)
3.ねこふんじゃった(玉木宏樹編曲)
4.4つのバイオリンのための協奏曲(テレマン)
5.アイネクライネ・ナハト・ムジーク第一楽章(モーツァルト)
  日本の童謡メドレー
アンコール:「椿姫ファンタジー」

24日のコンサートの流れで、このコンサートへ。
こいう「ロビーコンサート」では、かっちりした曲より、馴染み深い軽い曲が嬉しい。
童謡メドレーやねこふんじゃったは、聞き手も楽しめるつくりでした。
場所に合っていると思ったのは、コレルリのソナタ。
こういうシンプルな曲は、演奏会で聴くより、美術館のようなサロンで聴くのが相応しい。

アンコールとしたのは、大谷康子さんの演奏。どちらも、短くてもテクニックで華やかに弾く曲。
オペラのアリアを器楽演奏に編曲したものでは、弦楽5重奏+クラとクラリネット4重奏で聴いた「リゴレットファンタジー」がステキだったのですが、この「椿姫ファンタジー」もステキでした。

ロビーコンサートを聴くには、入館料を払わなければいけないのですが、美術館の展示も面白かったです。
個人的には、江戸時代の植物や動物の写生が楽しい!
植物は、ボタニカルアートと同じようにきちんと描かれているのですが、
動物は・・・・やっぱり動き回るせいでしょうか、微妙に「空想」が入っている・・・。
水中に棲むネズミのような動物は、下半身は魚ですよ(w)!
ニホンオオカミもこんな格好はしないでしょ、と突っ込みたくなる。

鉄や銀で造られた昆虫の置物も、アールヌボーに先立つ作品でしょうか?
書院の違い棚に飾っておくか、文鎮に使いたい!

こういう生活感溢れるアートの展示もステキです。

2010年7月25日日曜日

コンサート:大谷康子ストリングス・オーケストラ


「尾張徳川家の歴史でたどるクラシック音楽」(全七回)から
第三回「文化と商業の街 名古屋とヴェネツィアの栄華-ヴィヴァルディの四季」
2010年7月24日
プログラム
「調和の霊感」作品3より第8番
 2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調
大谷康子さんと蓬左文庫館長桐谷千文さんのお話
「調和の霊感」作品3より第10番
 4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調

協奏曲「和声と創意の試み」作品8より「四季」

名古屋出身のヴァイオリニスト大谷康子さんが、東海地区出身の音大生ストリングスと共演。
3曲ともとてもメジャーな曲ですが、
前半の2曲(特に「2つ」の方は)は、ヴァイオリンを習い、ある程度のレベルになると、必ず練習する曲なので、お稽古した方も多数いらっしゃると思います。娘もやりました。懐かしい曲です。
ソロを弾いた人達も、絶対小学生時代に練習したことがあるはず。
掛け合いや音の重なりを感じながら聴きました。

後半は、大谷康子さんのソロで「四季」。
「四季」は私の子どもの頃には「イ・ムジチ」の演奏が有名でした。
近年は、オリジナル楽器の演奏会も盛ん。
今回の演奏は、きちんと刻む端正なスタイルの演奏。
大谷さんは楽しそうに伸び伸びえんそうされていましたが、
ストリングスの面々は、結構緊張し絵いる様子。先生の伴奏をするのは大変でしょうか?

とろこで、この演奏会、最初はマチだけだったのが、チケットの売れ行きが良く、ソワの回が追加されました。
大谷康子さんの人気も有りますが、やっぱり有名曲のプログラムも一役買っているのかしら?
このシリーズ、企画は面白いと思うのです。
演奏会に人を呼ぶには、こういう「企画の力」も大きいですよね。

2010年7月23日金曜日

舞台:「2番目、或いは3番目」


ナイロン100℃
中々面白い舞台でした。
理由はわからないけど、世界は廃墟となっている。
北の町から「助けに来た」と主張する5人組が、ある名も無い町にやってくる・・・。
双子の姉妹と5人家族の一家、隣町の3人のティーンエイジャー、
そして、赤い服の「管理」に属する人達・・・。
これらの人々の間で起こる些細な出来事、大きな出来事・・・。
それらがきめ細やかに、時に笑いを込めて描かれています。

登場シーンからなんとなく判ることですが、これはチェーホフの作品を下敷きにしています。
チェーホフの「曖昧な喜劇性」が好きな私としては、これは楽しい作品でした。

ところで、客演の4人ですが、
緒川たまきとマギーは、舞台経験もケラ作品との繋がりも判るのですが、
小出恵介と谷村美月は?どういうことで?参加することになったのかしら?
別にナイロン100℃の若手でもOKのようにも思うのですけど。
ケラも舞台をたくさんの人に広げるために「人気者登用」を考えたのか?

ケラの舞台は、名古屋や大阪では、中々「満席」にならず、
結構、当日券もOK状態と思っていたのですが、今回は、2F席もかなり入っていたらしい。

やはり、「小出効果」?でしょうか?
カーテンコールのとき、アイドルコンサートに使うような「団扇」(自作か?)を振っている観客もいました。
これは、芝居では初めてですね。
東京・大阪では、成宮だろうが小栗だろうが、「団扇」持参の人はおりませんでした。
SMAPの稲垣の芝居でも、草薙の芝居でも、「団扇」にお目にかかったことはありません。
今の小出君は、「アイドル」なんですねぇ・・・。
そして、アイドルファンが芝居に来ることに、私はそんなに否定的では無いのですが、
「団扇」や「ポスター」を会場内で掲げるのは・・・止めて欲しいです。
そういう節度を身につけていただけるとありがたいです。

舞台は、キャスト・スタッフそして観客全員で作り上げるもの。
たとえカーテンコールであろうと、雰囲気は壊さないで欲しい。

それにしてもケラリーノ・サンドロビッチという人は、いろいろな意味で才人です。
これからもナイロン100℃には注目!

2010年7月22日木曜日

映画:「シュアリー・サムデイ」

20日に鑑賞。
まっすぐな作り方の映画でした。
まっすぐな「少年漫画映画」だと思います。
妙なひねりが無い分、すっきり見られました。

好きなシーンは、
主人公が、「バカで最強の俺達を取り戻す!」と叫ぶシーン。
台詞の前の、椅子や机を蹴りまくるところが特に好きです。

そして、音楽が良い。
スタイリッシュで、切なくて、「○○の美学」って感じ。
これだけでも、OKですね。

こういう「ありえない設定」の話の場合、
主人公達には「勢い」が、脇の人達にはリアリティが必要。
そこは割と上手く配置されてます。
でも、ヤクザの設定は、「漫画」ですねぇ・・・。
吉田鋼太郎さんは、「ノリノリ」ですけど。

やっぱり大竹しのぶって上手。
「5秒で落ちる」おばさんの表情がなんともいえない。
大変クサい設定なのに、それがリアルに見える。
他の「5秒で落ちる」女の子達に比べると格が違う。

ところで、一緒に行った娘曰く「バンドをなめたらあかんよ」とのこと。
確かにモテたいと始めたバンドですが、
「絆」になる過程というか、その必要性が希薄。
『坂道のアポロン』のように(ジャンルは違いますが)、
どうしてもこいつらとツルみたい、そのためにはこのバンドが必要なんだ・・・
という気迫が足りません。
だからか、演奏シーンに迫力が無い。
上手い下手じゃない「これしかない」ってとこを伝えて欲しい。

理由の一つに、演奏を聞いているモブの人達の問題もあるかも。
そんなに感動しているように見えないのです。
ただ「聞いている」だけ。
そう、噴水のシーンでも、周りにいる人達(影だけど)のリアリティが不足。
こういう、モブって結構大事な要素ですよね。
路上ライブパフォーマンスは、半分は観客が作るもんだし、
モブにリアリティが有ると、ありえない設定も押し切れますよね。
モブを入れるなら、それなりのリアリティを!
それが出来ないモブなら、必要ない。
かえって「うそ」になります。

次回作に期待!

2010年7月18日日曜日

遠征:舞台三作品(「エネミイ」「ザ・キャラクター」「ファウストの悲劇」


6日は新国立劇場で「エネミイ」。
蓬莱竜太の作品は、TVで、
モダンスイマーズの「夜光ホテル」とアル☆カンパニー「罪」を見ました。
割と好きな世界、と思い、チャンスがあったらと思っていたのです。

新国立の「人はなぜ戦うのか」をテーマとした上演シリーズの最後。
今時の郊外の中の上の家庭に乱入してくる異分子(父親の大学時代の“運動”の先輩同志)。
その人達と家族の間に起こる共感と反目を描いています。

“団塊の世代”に対しては、“ポスト団塊の世代”である私は、とても複雑な思いがあります。
そして、“団塊の世代”の子ども世代から見たこの作品は、色々な意味で興味深い作品でした。

印象に残ったのは、
“戦う世代”でありながら、“優しさごっご”の世代でもあった“団塊の世代”に育てられた“今の若者像”です。
その心情を吐露する高橋一生の演技はとても心に沁みました。

それに比べ、“団塊の世代”の描き方は、やっぱり物足りない。
特に、やはり“団塊”に属するであろう母の描き方が・・・・です。
こんなに類型的な「おばさん」になってる?
確かにその面もありますが、闘争に参加しなかった女性にも政治的影響はあった思うし、
社会を利用したもっと「ずるい」「したたか」な面もあるように思うのです。

家族を扱う蓬莱の作風は好きなので、またチャンスが有ったら見たいです。


7日は池袋で「ザ・キャラクター」。
野田秀樹は、同世代と言うこともありますが、私にとって生涯の「アイドル」です。
彼は、私の中にある「もやもやした感情」をきちんとした形にして表してくれるのです。
様々なイメージの奔流の中で、最後、一つの大きな世界を見せてくれる彼の作品は、
ファンタジーであり、リアリズムであると思っています。
遊眠社時代は残念ながら観劇できませんでしたが、遊眠社解散公演「ゼンダ城の虜」で“虜”になって以来、出来る限り観にいっています。

さて、今回の「ザ・キャラクター」ですが、これは、かなり辛い作品だと思いました。
扱っている題材も難しいと思う。
この題材では、村上春樹の『アンダーグラウンド』『約束されて場所で』に、とても心打たれたました。
どうにもならない善悪を超えた感情を感じましたし、人の営みの美しさと儚さに触れたと思ったのです。
それが、今回の「ザ・キャラクター」では、感じませんでした。

過去の歴史を振り返っても、「どうして踏みとどまれなかったのか」とか、
「今となれば陳腐な考えに何故多くの人が賛同したのか」といううねりが多く有ります。
「一線を越える感情」のリアリズムが欲しいのです。
「幼稚な感情」「大人の打算」「憧れ」、それらが「一線を超える瞬間」を見せて欲しかったです。
ただ単に「勢い」では無いはずだと思う。
そこを明確に示さないと、観客はただ単なる「社会現象」をニュースのように眺めているだけになってっしまうと思うのです。
「芝居」は「ニュース」ではない。
もっと本質的な「痛み」を感じさせて欲しい。例え苦しくても、重くても、反発する感情でもよい。
何かしらの「ざわざわしたもの」が欲しい。
「贋作・罪と罰」には「痛み」がありましたよね。


8日は、コクーンにて「ファウストの悲劇」。
クリストファー・マーロウの作品は、デレク・ジャーマンの映画「エドワードⅡ」を観たことがあります。
でもジャーマンだからなぁ(w)。あまり参考にはならないでしょうねぇ。

つくりは面白い思いました。
でも、とりあえずこの話、観客はファウストに共感できないと思うんですよね。
「自己責任」が叫ばれている今、
「取引して良い思いしたんだから、地獄に落ちても“仕方ない”んじゃない?」と言われそう。
現在の流行の言葉で言えば「等価交換」したでしょう?と・・・・。
ファウスト博士はあまり迷ってもいないし・・・最後にそうでられてもねぇ・・・。
まぁ、何時の時代も「最先端の研究者」というのは、世の中に理解されない存在ですけどね。
そうか、その観点で考えれば良いのかしらん???

ホモセクシュアル的な「タンゴ」はステキでした。
でも勝村さんが何故か、オードリー春日に見えた私です(w)。

2010年7月11日日曜日

東京遠征:展覧会

7月6日から8日まで2泊3日の遠征。
お芝居を3つ、展覧会を2つ行きました。

展覧会では、「オルセー」が一番人気らしいのですが、
これは混むだろうと、上野へ行きました。

まず「ナポリ・カポディモンテ美術館展」



開館前に並びましたが、それほどでもなく、ゆっくり見られました。
思ったより小ぶりの展覧会。
以前のボルゲーゼ展でも思いましたが、
ある一つの家の収集には、その個性を反映した偏りがあります。
このカポディモンテにも、好みと言うか偏りがあります。
時代のせいもありますが、まず、画面の暗い絵が多い。
上に挙げた3枚の絵は、私が好きだと思った絵ですが、
どれもバックが暗い・・・黒に近い青や緑。
神話や聖書の一節の絵も暗いです。
「ユディット」をテーマにした絵は迫真の絵ですが、
ここで紹介するのは躊躇われます。

普段は気にしていない内なるダークサイドに繋がる絵が多いように思いました。

デッサンは興味深い作品が多いです。
でも、これって保存が難しそう。
紙に石膏と木炭ですからねぇ・・・。

次は「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」


これは気持ちがうきうきする楽しい展覧会。
シャガールの初期の作品や、ロシアの同時代作家の作品は、
若々しさに満ちている。
色も構図もくっきりとしていて、作家の思いが伝わります。

そして、メトロポリタンでの「魔笛」の装置・衣装のための水彩画は、
本当にうきうきし、音楽が聞こえてきそうです。
舞台装置、登場人物の衣装が、お話の順番に並べられているのですが、
たとえ、筋を知らなくても、華やかなオペラの場面が浮かびます。
「魔笛」はもともと好きなオペラなので、とても嬉しかったです。
これは、夏にもう一度行ってもいいなぁ!

ポンピドーセンター基準の空調とかで、大変寒いです!
行かれる方はカーディガンもお忘れなく!

2010年7月5日月曜日

瓜こひめこ

本日はストーリーテリングの勉強会。
日本の「定番」レパートリーを増やすべく、今回は「瓜こひめこ」を覚えました。

何年も前から、いろんな人が語るのを聞いていて、
とても好きな話だったのですが、
何しろ日本のお話が苦手・・・なのです。
今回も覚えるのは一苦労しました。

外国のものは「翻訳」というハードルを越えてきているためか、
結構理屈で覚えられるんですよね。
それに比べ日本のものは「肌」で覚えるというか、
感覚で刷り込んでいかなければいけないのです。
そのかわり、一度覚えると、結構長持ちするというか、
口に馴染みますし、長く語らなくても、すぐ戻すことができます。
この秋は学校で1年生や2年生に語りたいなぁと考えています。

さぁ、次は「怖いおはなし会」のためのお話を戻さなくては!

2010年7月4日日曜日

コンサート:ファジル・サイ~ピアノ・マジック

本日は、しらかわホール11AMコンサート。
プログラム
ヤナーチェク ソナタ「1905年10月11日 街頭にて」
ベートーベン ソナタ「テンペスト」
プロコフィエフ ソナタ7番「戦争ソナタ」
ムソグルスキー 「展覧会の絵」
アンコール 「ブラックアース」(自作)

ファジル・サイはトルコのピアニストですが、ピアニストには疎いので、今回が初めて。
まず「おっ!」と思ったのは、CD売り場に楽譜が売られていたこと。
よく見なかったのですが、この人は作曲・編曲もやっているらしい。

クラシックのコンサートに行くといつも思うのは、
器楽のコンサートの場合、絶対、アマチュアプレイヤーが半分以上を占めるということ。
弦楽なら、ヴァイオリンを弾く人、及びその保護者、
声楽なら(特に合唱なら)必ずアマチュアコーラスの方々が多数を占めます。
では、ピアノは????
勿論、プレイすると思しき人々も多数いましたが、
ピアノ場合、年配の男性の聞き手が多くいるように思います。
この人達は、自分では演奏しないと思われます。

今回のコンサートでは、
後ろの席に座られた年配の男性二人連れが詳しい方らしく、
カーテンコールでは「ブラボー」の代わりに曲名を言っていらっしゃいました。
そして、その曲がアンコールになったので、かなりの「通」の方らしい。

ヤナーチェクは初めて、
「展覧会の絵」をピアノで聞いたのも初めてかも。

この演奏家は、多分「曲が見える」んだと思います。
グールドばりに「歌って」いましたし、
指揮するような手の動き・身振りでした。
中々面白かったです。

ただし、パンフの写真と実物が・・・・・。
これは「看板に偽りあり」じゃないか???
何年前の写真だろう・・・・。
クラシックも「見た目」は大事な時代になりましたけどねぇ。

2010年7月3日土曜日

講演会:松居直さん

7月1日に松居直さんの講演会に行きました。
初めて松居さんのお話を聞いたのは、25年前になるでしょうか、
京都のある文庫の壁に、文庫連絡会主催の講演会の張り紙があったのです。
その頃は、子ども達に振り回され(?)、社会とは全く繋がっていない日々でした。
「マリー・ホール・エッツについて」と題された講演会でしたが、
エッツについても、講演者の松居直氏についても、全く知識はありませんでした。
でも、「行こう!」と思ったのは、
その講演会には保育が付いていて子どもを預けられるからでした。
学生気分をずっと引きずっていた私は、子どもと離れた時間が欲しかったのです。

エッツについての思い、お母様の思い出等、
松居さんの講演内容は、今でも覚えています。
その後、松居さんの本のみならず、絵本について書かれた多くの本を読み漁りました。
その講演会を受講したことは、以後の私の人生を決定したことだったのかもしれません。

それから25年、チャンスが有れば松居さんの講演は聴きに行きました。
そして、1日、80歳を過ぎられたもダンディな身のこなし、真摯な語り口は、
やっぱり素敵です。
「僕は福音館のトップセールマン」
と何かの本の対談でおっしゃっていましたが、
今でも松居さんが手に取って勧めれば、
きっと多くの保護者達が買ってしまうに違いありません。

また、お目にかかれることを祈念して。