20日に鑑賞。
まっすぐな作り方の映画でした。
まっすぐな「少年漫画映画」だと思います。
妙なひねりが無い分、すっきり見られました。
好きなシーンは、
主人公が、「バカで最強の俺達を取り戻す!」と叫ぶシーン。
台詞の前の、椅子や机を蹴りまくるところが特に好きです。
そして、音楽が良い。
スタイリッシュで、切なくて、「○○の美学」って感じ。
これだけでも、OKですね。
こういう「ありえない設定」の話の場合、
主人公達には「勢い」が、脇の人達にはリアリティが必要。
そこは割と上手く配置されてます。
でも、ヤクザの設定は、「漫画」ですねぇ・・・。
吉田鋼太郎さんは、「ノリノリ」ですけど。
やっぱり大竹しのぶって上手。
「5秒で落ちる」おばさんの表情がなんともいえない。
大変クサい設定なのに、それがリアルに見える。
他の「5秒で落ちる」女の子達に比べると格が違う。
ところで、一緒に行った娘曰く「バンドをなめたらあかんよ」とのこと。
確かにモテたいと始めたバンドですが、
「絆」になる過程というか、その必要性が希薄。
『坂道のアポロン』のように(ジャンルは違いますが)、
どうしてもこいつらとツルみたい、そのためにはこのバンドが必要なんだ・・・
という気迫が足りません。
だからか、演奏シーンに迫力が無い。
上手い下手じゃない「これしかない」ってとこを伝えて欲しい。
理由の一つに、演奏を聞いているモブの人達の問題もあるかも。
そんなに感動しているように見えないのです。
ただ「聞いている」だけ。
そう、噴水のシーンでも、周りにいる人達(影だけど)のリアリティが不足。
こういう、モブって結構大事な要素ですよね。
路上ライブパフォーマンスは、半分は観客が作るもんだし、
モブにリアリティが有ると、ありえない設定も押し切れますよね。
モブを入れるなら、それなりのリアリティを!
それが出来ないモブなら、必要ない。
かえって「うそ」になります。
次回作に期待!
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