2010年7月23日金曜日

舞台:「2番目、或いは3番目」


ナイロン100℃
中々面白い舞台でした。
理由はわからないけど、世界は廃墟となっている。
北の町から「助けに来た」と主張する5人組が、ある名も無い町にやってくる・・・。
双子の姉妹と5人家族の一家、隣町の3人のティーンエイジャー、
そして、赤い服の「管理」に属する人達・・・。
これらの人々の間で起こる些細な出来事、大きな出来事・・・。
それらがきめ細やかに、時に笑いを込めて描かれています。

登場シーンからなんとなく判ることですが、これはチェーホフの作品を下敷きにしています。
チェーホフの「曖昧な喜劇性」が好きな私としては、これは楽しい作品でした。

ところで、客演の4人ですが、
緒川たまきとマギーは、舞台経験もケラ作品との繋がりも判るのですが、
小出恵介と谷村美月は?どういうことで?参加することになったのかしら?
別にナイロン100℃の若手でもOKのようにも思うのですけど。
ケラも舞台をたくさんの人に広げるために「人気者登用」を考えたのか?

ケラの舞台は、名古屋や大阪では、中々「満席」にならず、
結構、当日券もOK状態と思っていたのですが、今回は、2F席もかなり入っていたらしい。

やはり、「小出効果」?でしょうか?
カーテンコールのとき、アイドルコンサートに使うような「団扇」(自作か?)を振っている観客もいました。
これは、芝居では初めてですね。
東京・大阪では、成宮だろうが小栗だろうが、「団扇」持参の人はおりませんでした。
SMAPの稲垣の芝居でも、草薙の芝居でも、「団扇」にお目にかかったことはありません。
今の小出君は、「アイドル」なんですねぇ・・・。
そして、アイドルファンが芝居に来ることに、私はそんなに否定的では無いのですが、
「団扇」や「ポスター」を会場内で掲げるのは・・・止めて欲しいです。
そういう節度を身につけていただけるとありがたいです。

舞台は、キャスト・スタッフそして観客全員で作り上げるもの。
たとえカーテンコールであろうと、雰囲気は壊さないで欲しい。

それにしてもケラリーノ・サンドロビッチという人は、いろいろな意味で才人です。
これからもナイロン100℃には注目!

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