2010年7月11日日曜日

東京遠征:展覧会

7月6日から8日まで2泊3日の遠征。
お芝居を3つ、展覧会を2つ行きました。

展覧会では、「オルセー」が一番人気らしいのですが、
これは混むだろうと、上野へ行きました。

まず「ナポリ・カポディモンテ美術館展」



開館前に並びましたが、それほどでもなく、ゆっくり見られました。
思ったより小ぶりの展覧会。
以前のボルゲーゼ展でも思いましたが、
ある一つの家の収集には、その個性を反映した偏りがあります。
このカポディモンテにも、好みと言うか偏りがあります。
時代のせいもありますが、まず、画面の暗い絵が多い。
上に挙げた3枚の絵は、私が好きだと思った絵ですが、
どれもバックが暗い・・・黒に近い青や緑。
神話や聖書の一節の絵も暗いです。
「ユディット」をテーマにした絵は迫真の絵ですが、
ここで紹介するのは躊躇われます。

普段は気にしていない内なるダークサイドに繋がる絵が多いように思いました。

デッサンは興味深い作品が多いです。
でも、これって保存が難しそう。
紙に石膏と木炭ですからねぇ・・・。

次は「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」


これは気持ちがうきうきする楽しい展覧会。
シャガールの初期の作品や、ロシアの同時代作家の作品は、
若々しさに満ちている。
色も構図もくっきりとしていて、作家の思いが伝わります。

そして、メトロポリタンでの「魔笛」の装置・衣装のための水彩画は、
本当にうきうきし、音楽が聞こえてきそうです。
舞台装置、登場人物の衣装が、お話の順番に並べられているのですが、
たとえ、筋を知らなくても、華やかなオペラの場面が浮かびます。
「魔笛」はもともと好きなオペラなので、とても嬉しかったです。
これは、夏にもう一度行ってもいいなぁ!

ポンピドーセンター基準の空調とかで、大変寒いです!
行かれる方はカーディガンもお忘れなく!

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