2018年3月31日土曜日

講演会:土屋政雄氏 3月初め

カズオ・イシグロがノーベル賞を取ったことで企画された講演会。イシグロの作品で良いなぁと思ったのは土屋さんの翻訳のもの。どのような方なのか興味がわき参加しました。
意外だったのは、土屋さんがいわゆる「文学畑」のご出身じゃないこと。産業翻訳から出発なさった由。そして「訳者は訳者」ではなく「訳者は執事」と心掛けていらっやるとのこと。英語で読んだ時と同じイメージを日本語で表すことができるようになさっているそうです。その誠実さが土屋訳の魅力なのでしょう。

本:『長いお別れ』中島京子(文藝春秋)

『長いお別れ』
先週の上京のおり、機会が会って中島京子さんの講演をお聞きしました。作品は結構読んでいたつもりだったのですが、読み逃しているのものあります。講演会で話題になった『長いお別れ』を読みました。
深刻な題材ですが、登場人物たちがエキセントリックじゃないところがとてもいいなぁと思いました。父も母も姉妹もその連れ合いたちも孫たちも、みな普通の感覚の持ち主で、善良な市民。それでも色々な問題は駆け足で日常生活に覆いかぶさってくるわけです。深刻な場面でもユーモラスな感情を忘れないのは、この作家の絶妙なバランス感覚というか、 豊かな人間性の賜物でしょうか。
結構身につまされるところもあるわけですが、自分の日常を再度、見つめなおさねばと思った次第です。

本:『百年泥』石井遊佳(新潮社)

『百年泥』
語り物的な面白さを感じました、落語とかね。時に可笑しく、時に真面目に、時に涙を交え、モノが思い起こす記憶を語る。そのモノ自体、目の前にあるわけでもないし、物語の設定自体“それほんとう?”“嘘ですよ!”という匂いをまき散らしている。でも、読後は軽やかな感じで、好きな作品です。どっちかいうと直木賞?


2018年3月25日日曜日

風景:チューリップ

チューリップ他
3月に入り中旬から急に暖かくなってきました。花壇の花も元気よく大きくなっています。
チューリップも色々咲き出しました。
夕日を浴びて
1週間後、赤いチューリップも咲き出しました

講演会:中島京子さん 3月20日(火)夜 銀座教文館

上京にぴったりはまりましたので、銀座教文館の講演会に行きました。
中島さんの作品は好きで結構読んでいるつもりでしたが、読んでいませんでした…、すみません。がんばって読みます!

展覧会:「猪熊弦一郎展 猫たち」bunkamuraザ・ミュージアム 3月20日(火)午後

「猪熊弦一郎展 猫たち」
猪熊さんの展覧会は中々足が運べなかったのですが、今回頑張りました!
チラシにもなっている猫の絵は、香川県の通知表にも使われているそうです。きっと子供たちにも大人たちにも人気の作品なのでしょう。
個人的には、上野駅の壁画が猪熊さんとの出会いです。大学時代、なんどあの壁画の下を通ったことか。あの頃は見上げるような巨大は作品と思っていたのですが、今見ると、駅や周りの建物が大きくなったせいか、意外と小さい…と思ってしまいます。
猫にまつわるエピソードも紹介されていて、楽しい展覧会です。


撮影OKの絵-これが色が好き-

会場入り口にある別チラシ

昼食:「汁や」3月20日(火)午後

「汁や」九州豚汁セット
茅乃舎のだしをこの何年か愛用。今回ミッドタウンのお店にイートインが出来ているのを発見。そして、なんと、東京駅にもイートイン「汁や」が!昼時を外し14時過ぎに行ってみました。
茅乃舎の製品を使った食事メニューですが、特に汁が美味しかったです。違うメニューも食べてみたい!


展覧会:「ルドンー秘密の花園」三菱一号館美術館 3月20日(火)昼

「ルドン-秘密の花園」
ルドンの絵は好き。花も良いですが、個人的にはいかにもナビ派らしい人物の横顔の絵が好き。この展覧会のチラシの絵のような眼を閉じた人もね。そして、青緑、青の使い方が好きです。日本では、岐阜県美がルドンの作品をたくさん持っていますが、他からも多数作品が集まっています。
三菱一号館が「グラン ・ブーケ」を所蔵していることから、この展覧会ではかつてこの絵が飾られていたドムシー男爵家の食堂を飾った絵が一堂にそろいました。
イヤフォンガイドの説明もきちんとまとまっていて、とても有意義な展覧会でした。
撮影スポット


展覧会:「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」 国立西洋美術館 3月20日(火)午前

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」
スペインには行ったことがないので、ゴヤやベラスケスの作品は展覧会で見るのみです。今回はベラスケスの作品を中心に拝見。ベラスケスの作品はやっぱり肖像画でしょうか。三菱一号館で見た「メディチ家別荘」(だったかな)は小型で素敵な風景がでしたが、やはり仕事として取り組んでいたのは肖像画でしょう。この展覧会でも色々な「貌」に出会えます。
マルガリータのかわいい絵は、いわゆる「見合い写真」ですから、スペインじゃなくてオーストリアにあるのかしら?


展覧会:「寛永の雅-江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」サントリー美術館 3月19日(月)午後

「「寛政の雅-江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」
こちらは日本の宮廷文化。寛政文化と呼ばれるものです。やはりしっとりと身に馴染むのは私が日本人だから??学生時代お茶を少し習ったので、お茶道具になじみがあるせいもあります。茶碗も好きですが、お茶入れって、お茶会でしかお目にかからない道具ですが、個人的にはとても好きな道具です。両手に収まるころんとした形がなんとも愛らしいと思うのです。
それにしても仁清の作品のモダンなこと!ついさっき窯から出されたような新作といっても通じる斬新さです。会場入り口の作品にはびっくりです。


展覧会:「ヘレンド展」汐留ミュージアム 3月19日(月)


「ヘレンド展」
東京駅から汐留へ。皇妃エリザベートが愛したハンガリーのヘレンドを観に行きました。
う~ん、かわいいです! 特にピンクの色がロマンチックだし、セーブル風のロココのもはシック。でもシノワズリーや柿右衛門様式の真似は、東洋人が見ると笑っちゃうかも…。
楽しいひと時です。
優雅なティータイムを楽しむには現代は忙しすぎますが-私のような一般ピープルでもー、そんな時間を持つことへのあこがれに思いを馳せました。
撮影スポット
テーブル説明


2018年3月18日日曜日

本:『銀河鉄道の父』門井慶喜(講談社)

『銀河鉄道の父』
宮沢賢治の作品は、不思議な魅力があります。色々語られている「賢治」ですが、ここでは、その「父」の焦点を当て、父から見た「賢治」が物語られます。
いつの時代も「親子」というのは、選べないというか、切っても切れない縁です。そして大きな愛情と葛藤を生むものです。この作品でも、その愛情ゆえの葛藤が描かれています。とても面白く読めました。皆さん、どんどん読めるようで、図書館の予約もサクサク回っています。

2018年3月1日木曜日

展覧会:「はしもとみお展」ヤマザキマザック美術館 2月14日(水)午後

「はしもとみお展」
再訪しました。写真をいっぱい撮りました!
遠いアフリカ
犬たち

オランウータン

最後の晩餐

猫たち

猫、ごろん

ブレーメン


月君

展覧会:「シャガール展 三次元の世界」 2月14日(水) 午後

「シャガール展 三次元の世界」
会期末が迫り、大慌てで出かけました。シャガールの絵は沢山見てきましたが、立体は初めて。中々面白い。大理石も良いですが、茶色い石のものや、石膏作品も素敵。
立体になっても、造形があくまで「シャガール」というところに、個性を感じました。


会場の撮影スポット

風景:冬のダム 2月10日(土)

冬のダム
今年は久しぶりの豪雪。この週は結構欠便は相次ぎましたが、その合間を縫ってバスに乗れました!良かったです。


風景:赤富士 2月6日(火)夕方

赤富士
いつもは結構遅くまで東京にいるのですが、今回は夕方の新幹線に乗りました。
丁度夕焼けにかかる富士山を見ることが出来ました。綺麗ですよね。

新横浜を出て

三島を出て

新富士駅近く

展覧会:「熊谷守一 生きるよろこび」 国立近代美術館 2月6日(火)午後

「熊谷守一 生きるよろこび」
熊谷の作品を見るようになったのは名古屋に来てから。愛知県美術館は沢山所蔵しているのです。岐阜県恵那郡付知出身ということもあり、愛知・岐阜には熊谷の作品が多数あります。この展覧会では、それらが多数出展されており、また類似作品を並べて展示する工夫もなされていて、とても楽しめます。
個人で持つにはちょうどいい大きさ。う~ん、欲しい!!と思う作品がたくさんあります!

展覧会:「仁和寺と御室派のみほとけー天平と真言密教の名宝」 東京国立博物館平成館 2月6日(火)昼

「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝」
こちらの展覧会は混んでいました。やっぱり日本美術は人気がある!おまけにここに来れば、日本各地の仏様ーそれも秘仏ーがいっぺんに見られるのです(行きませんでしたが、運慶展もそうでした )。
確かに仏さまっていいですよね。心休まるというか、心豊かになるというか、仏画もしっくりきます。空海の書も良いです。 前期だったので、あの千手観音は未だご到着になっていらっしゃいませんでした。それが残念!
ところで仏像は、混んでいても平気。どうしてでしょう?

観音堂ーこの再現はすご!

阿修羅の絵

展覧会:「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」 東京都美術館 2月6日(火)午前


「ブリューゲル展 画家の一族 150年の系譜」
展覧会でブリューゲルに最初に出会ったのは中学生の時、版画で。農民の借り入れを描いた作品でした。その後、ミュンヘンやベルリンで油彩画をみたり。もちろん昨年の「バベル」をはじめ、近年は「ブリューゲル風??」の作品が色々来日しています。
この展覧会は、ブリューゲル一族をたどるというコンセプトの展覧会。ちょっと難しいかな?この手の絵が好きな人には興味深いですが、一般受けは??とも思いました。
ガラガラというわけではないですが、結構空いてました。
ところで、この展覧会に出されている絵、ほとんどが「個人所蔵」。いったいどこの誰のコレクションなのでしょう?
会場の撮影スポットに「スマーフ」がいるのですが、この会社??でも、企業が持っているなら「公的」に名前が出ますよね…と謎が深まりました。


舞台:「二月大歌舞伎 昼の部 夜の部」 2月5日(月)11:30~ 16:30~

「二月大歌舞伎」
昼の部
春駒祝高麗
一條大蔵譚
井伊大老

夜の部
熊谷陣屋
壽三代歌舞伎賑


仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場

先月に引き続き歌舞伎座へ。
今月の襲名祝幕は「草間弥生」。中々の引幕です。これは高麗屋らしくて良いなと思いました。
お芝居もしっかり楽しんで見ることが出来ました。
「井伊大老」は、「埋木」のところを、40年以上前に見ています。とても細やかな芝居で、いわゆる歌舞伎のケレンや華やかさはありませんが、素敵だと思いました。
夜の部の「熊谷」は人間模様が面白い。そして、両花道を使ったつらね風のご挨拶は、やっぱり襲名ならではでした。いいなぁ、華やかで。

風景:富士山 2月5日午前

2月の富士山
日本中が寒くなってきたころ、富士山が見えるか?と思っていたのですが、ちゃんと見られました!ちょっと風が舞っているようでした。