2016年5月26日木曜日

映画:「テラフォーマーズ」 ミッドランドシネマ 5月26日(木)10:45~

「テラフォーマーズ」
公開から1か月、漸く足を運びました。
三池監督の「スキヤキウエスタンジャンゴ」と同じカテゴリーの映画として鑑賞すべき…かな?様々な過去の映画へのオマージュと薀蓄…、多分脚本の中島さんの好み…でもあると思われます。
 それにしても「火星」はどうなっちゃうんでしょうね。「禁断の惑星」になってしまうのか???

2016年5月25日水曜日

風景:公園のイチョウ 5月25日(水)

公園のイチョウ
昨年も今頃写真を載せましたが、今年もイチョウの緑のギンナンです。小さな実は一体何時頃着くのでしょう?もっと頻繁に観察に通うべきですね。

コンサート:「樫本大進&小菅優&クラウディオ・ボルケス トリオ オールベートーヴェン・プログラム」 サラマンカホール 5月22日(日)15:00~

「オールベートヴェン・プログラム」
プログラム
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 op.1-3
ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調op70-2
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調op.70-1「幽霊」

会場が遠いのでどうしようか迷っていましたが、なんと、岐阜の友人が一緒の行ってくれるとこになり、岐阜駅~会場~岐阜駅を車で送迎してもらいました。
サラマンカホールは素敵な会場、パイプオルガンの天使も可愛い!
さて三重奏曲ですが、 大変素晴らしい演奏。生き生きとしていて音に厚みがありました。「ピアノ○重奏曲」は、やっぱりピアノがキモ。安定していて生き生きとしたピアノの音の上で、ヴァイオリンが思い切り跳ね、チェロがしっかり踏みしめる構図ですよね。バランスも良くて、室内楽の妙技を味わいました。
小菅優さんの演奏会が秋に名古屋であるのかしら?チャンスがあれば是非聞きに行きたいです。


2016年5月21日土曜日

展覧会:「藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」 名古屋市美術館 5月18日(水)午後

「藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画」
藤田と言えば「乳白色のヌード」か「戦争画」で語られることが多いと思います。今回の展覧会は、それだけでなく藝大卒業制作からフランスで死を迎えるまでの一生を通じての作品を見ることが出来ます。新しいものに触れた時作風が変化する様子が中々興味深いです。
「乳白色」に到る前のキュービスム的絵、南米訪問時の北川民次の影響を思わせる色彩豊かな絵、日本の土を連想する青森の絵、そして晩年の宗教画。
『つかこうへい正伝』 を読み、蜷川さんの訃報に接したせいでしょうか。藤田の絵でも「表現者としての生き方」や「現役でいること」を考えました。
自分の中で問い直すために、もう一度観にきても良いと思うのです。


展覧会:「アンコールワットへのみち」 名古屋市博物館 5月18日(水)午前

「アンコールワットへのみち」
ジャングルの中の遺跡と言うイメージのアンコールワット。それに至るインドシナの遺跡の神像・仏像が展示されています。日本のものとか違うおおらかさが魅力。神様の名前はインド的だったり、仏教で聞くものだったり。中々楽しい展覧会です。


2016年5月15日日曜日

風景:一時代を築くということ

蜷川幸雄さんの訃報を知ったとき「一つの時代が終わったのかも」と思いました。この10年、蜷川さん演出の作品を多く見てきましたが、常に「現役」として何か新しいものを提示してくれることを期待しながら劇場へ足を運ぶことがもう観ることが出来ないのかと思うと「一つの時代が終わった」と思ったのです。
中でも「ヘンリー五世」を観ることが叶わなかったのはとても残念です。今の日本の状況を鑑みるに、蜷川さんが「戦争」をどうとらえるのか、観てみたかったです。
もっともっとたくさんの舞台を作りたかったであろう蜷川さん、残念だったことでしょう。空の上から多くの舞台を芝居を叱咤激励してくださいね。


本:『つかこうへい正伝』長谷川康夫(新潮社)

『つかこうへい正伝』長谷川康夫
つかの舞台を始めて認識したのは77年教育TVで一部放送された「戦争で死ねなかったお父さんのために」でした。でも当時は劇場に足を運ぶことはありませんでした。
初めて舞台を観たのはつかこうへい事務所が再開された90年以降。「熱海殺人事件・オーソドックスバージョン」でした。自分の中にある色々な負の感情を呼びさまされ、結構ショックを受けたのを覚えています。その後、熱海は色々なバージョンを観ました。他の作品も観たのですが、この本を読んで「ああ、70年代のつかの舞台を観ておくべきだった」と強く思いました。そしてつかという人の 複雑さを思いましたし、彼を一言で言い表すのは難しいとは思いますが、本書で述べられている「彼って利にさとい人だから」という一言は、本質をズバリ言い当てた言葉と思いました。
「利にさとい」と言う言葉は、普通良い意味には使われないとは思いますが、自分だけでなく自分の周りにいる人達のために働く・動く・活動する・表現するという意味で、皆が求めているものを作るつかという人を表す言葉だと思いました。
70年代が持っていた日本の熱気が生み出したし一つの舞台芸術のありかたとしてのつかこうへい。今の時代は、どんなものを生み出していくのでしょうか。

展覧会:「信貴山縁起絵巻」奈良国立博物館 5月10日(火)

「信貴山縁起絵巻」
このお話は、小学生の時子供向けに書かれたものを読んで以来のファン。特に「山崎長者の巻」はファンタジーが面白い。一度本物を見たいと思っていました。今回3巻一挙公開とのことで、奈良まで出かけました。
奈良博物館はそんなに混んでいなくて、じっくり見ることが出来ました。友人と色々感想を述べながら見ることもできて、大変楽しい鑑賞となりました。これが東京や京都だったら…です。絵巻は「じっくり見る」「平面を追いかけながら見る」の二つが重要。それは叶って嬉しかったです。


2016年5月4日水曜日

本:『琥珀のまたたき』小川洋子(講談社)

『琥珀のまたたき』
静謐な時の流れを感じる小川洋子さんの小説は好き。哀しみと共に暖かさを感じるのは、なぜでしょう。言葉ならではの情景が満ちてきて、そっとそっと大事に慈しみたいと思いました。