2011年2月19日土曜日

舞台:「白石加代子 百物語第二十八夜」ウィンクあいち大ホール 2月17日19:00~

「白石加代子 百物語第二十八夜」2月17日19:00~
  第91話「剣客商売 天魔」(池波正太郎)
  第92話「幻談」(幸田露伴)

今回は「時代物」。扇子一本だけで語られました。
第91話は、武家でもなく町人でもない剣客の風情、地上のモノでない存在の禍々しさを巧みに表現なさっていて、一つの絵が浮かび上がってきました。
第92話「幻談」は、無駄のない日本語の表現をきちんと焦点を定めてられて語られ、きりっとした出来あがり。素晴らしいの一言。
照明がかなり暗いので、ちょっと眠くなりますが、その眠りも「奇妙な話」の味付けのひとつのように思いました。
どちらの話も結末に「謎」が残るのですが、「幻談」は、海の中から竿が出ているという設定が「アーサー王の湖の剣」を思い出させました。
ところで、幸田露伴って読む人いるのかしら?娘にも「母は読んだことある?」って聞かれましたが・・・。
幸田露伴、田山花袋の二人は、時明治文学で必ず覚えさせられる作家ですが、「みんな名前は知っているが、みんな作品を読んだことが無い」ということになっているような…。
こういう形で幸田露伴に出会えるとは!

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