2011年2月28日月曜日

本:「歌うクジラ上・下」村上龍 講談社


『歌うクジラ上・下』村上龍 講談社
娘に買わせました。読み出しはちょっと苦労しましたが、「上」はかなりすらすら読め、「絵」が浮かんでくるようになると中々面白く読み進みました。ゲーム世界のような街やスタジアム、SF映画のような荒廃、そして奇妙な日本語の狂ったリズムがザワザワ感があって面白い。でも、「下」がしんどかったです。特に27章以降を読むのに何日かかったか…。最後の最後のイメージはとても綺麗なんですが。
ところで、「クジラ」が出てこないのよね、どこかで「歌うクジラ」が出てくると思い込んでいたので、そこは唖然でした。
村上龍は好きな作家なのですが、時に読むのに苦労します。SFではなく、「言語小説」なんじゃないかなと思う。翻訳不可能の作品ですし…。主人公の名前が「アキラ」になっているので、当然ですが、大友克洋の「AKIRA」を連想しましたが、あまり意味は無いのかも。

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