2012年4月7日土曜日
映画:「Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」 名古屋109シネマズ 4月6日(土)13:15~
「Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」F列11番
この映画でも出てくるタンツテアターのあるヴッパータールに30年前住んでいました。この町はバイエルン製薬のある工業都市なのですが、とても良いコレクションの美術館があり、「他に何が有名ですか?」と尋ねたところ「ピナ・バウシュ」と言う返事でした。でも、あの頃は舞踊に興味が無かったすよね。子どもが小さかったこともあり、結局1度も観ることはありませんでした。帰国後、京都で何度か来日公演の記事を読み、「行っとけば良かった…」と思ったのですが、後の祭り。カーネーションや土を敷き詰めた舞台は、写真で見ても刺激的でした。でも1度チャンスを逃すと中々次のチャンスはやって来なくて、そうこうするうちにピナ・バウシュは亡くなってしまいました。TVで観た「カフェ・ミュラー」はとても興味を魅かれたので、ほんと残念。
此の度ヴェンダーズが映画作品にしたとのことで、観に行きました。ヴェンダースの映画もとても好きなので、期待は大です。
踊りはとても面白い。時々映るヴッパータールの街も懐かしい。しかし、これって3Dにする必要あるの??というのがまず思ったこと。水のしたたる時は3Dらしい効果が有りましたが、コンタクトホーフで前に進むダンサーたちが浮き出てくるわけでもなく、字幕が前に浮き出てくるだけ…。眼鏡の上に眼鏡をかける意味があまり感じられませんでした。内容はとても興味深かったのでそこが残念です。
ところで、この手のコンテンポラリーダンスは映像で見るととても面白いのですが-TVで観てもいつも面白く観ることができる!‐多分ナマで観たら寝るんじゃないかと…思っています。
映画の初めに始まり最後まで続く「四季」のダンスはとても格好良い。うねうねといろんなところを回っていく様子は「螺旋‐DNA」を想起させ、「踊り続けるいのち」そのものです。
DVDが出たら買っても良いかな。
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