2012年4月15日日曜日

舞台:「まほろば」 新国立劇場小ホール 4月12日(木)19:00~


「まほろば」c2列9番
蓬莱竜太の作品の再演。これで岸田戯曲賞を取った作品です。初演時、深夜のインタビューを見て、再演されることが有ったら、是非観たいと思っていました。
10代から70代までの6人の女たちの紡ぐ話ですが、まずセリフのかみ合いが面白い。そして「女」ならではの遠慮のなさが面白い。でも、テーマは結構重い。「下妻物語」や3月までの朝ドラ「カーネーション」と同じく、日本の地方で生きている人々は様々な葛藤を抱えていながらたくましい。「カーネーション」の「死に近い人は奇跡を起こせる」「暗闇に閉じ込めていた記憶が有る時ぱっと光る」というセリフを、この芝居でも70代のタマエを見ていて思い出しました。人生は連綿と続き、人のつながりも連綿と続く。例え断ち切りたいと願っても、中々簡単ではない。そう思いました。

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