『レ・ミゼラブル上・下』(福音館書店)
映画「レ・ミゼラブル」を見て、こりゃ原作を読まねば語れまいと思い図書館へ。
大人向きの文学全集収録本や文庫本も有りましたが、映画を見た後ということで挿絵がたくさん有る青少年版の本を選びました。(当然ですが、多少抄訳になっています)。
はぁ、この本、だれが読むのでしょう???というのが第一印象でした。
物語の進行は章立てが上手く作られていているし、各小章が短いので結構読み進めるのですが、小学生向けにしては地理・歴史 の知識が必要で、難しいのでは?と思う事しきり。NHKの大河ドラマを子どもの頃から見続けていることで自然と身に付く戦国時代・江戸時代・幕末の知識と同じように、フランスの動乱時代の歴史を知らないと「どうしてこうなるの??」という事が理解できないのではないかと思いました。じゃ、中高生に向くかというと、これはこれで主人公たちに感情移入できるか??という問題が有るような気がします。
同じように厚い本でも『宝島』や『海底二万海里』が、市井に人々の価値観や博物学的知識を横に置いて、冒険ものとして一気に読めるのに比べ 、『レミゼ』はやっぱり大人の本ではないかと思います。図書館でも本の更新はされていないみたいで、「古典」だから棚にあるけど…状態??
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