「エル・グレコ展」
学生時代「両手を胸の前で交差させて上目で宙を見る」というグレコの真似を皆でやるのが流行ったことがあります(汗)(これって、上手にやらないとなんだか「日本舞踊の下手な型」みたいになるんですよ)。
イタリア時代の作品の展示も有るのですが、イタリア時代はたいした画家ではないということが良くわかります。トレドに来て彼独自のスタイルを作り上げたわけです。そして、彼のスタイルはだれも受け継がなかった?
宗教画では、バックの空の描き方、空中を埋め尽くす天使たちに、天国の安定よりこの世の不安を感じます。一転、肖像画は静かな心を感じます。描かれた人物のまなざしも穏やか。
グレコの絵は、印刷と相性が悪く(ルノワールも印刷と相性が悪く“残念”になる)、絶対“気持ち悪い色”になる。今回ちゃんと本物を見てこの絶妙な色合いと構図を堪能しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿