2022年2月14日月曜日
2022年2月9日水曜日
本:『だれも死なない日』ジョゼ・サラマーゴ(河出書房新社)
『だれも死なない日』ジョゼ・サラマーゴ(河出書房新社)
話題本。まずびっくりしたのは字の多さ!なにしろ段落が少なく、どんどん文字が続いてく…。かなり必死で読みました。物語自体は結構面白いというか興味深いのですが、文字数の多さのせいでページがはかどらないし、じっくり話をたのしむというタイプの話でもないのです。1度ではわからないのかも?印象に残ったのは「死がないと宗教は成り立たない」というキリスト教の立場でも発言。確かに!キリスト教で一番大事な宗教行事は「復活祭」です-一般の日本人に馴染みのあるクリスマスより復活祭は大事な宗教行事-。本音と建前が入り乱れる政治の世界と庶民の小さな願い、そして音楽の持つ(バッハの曲というところが!)意味は?やっぱり再読すべきか??
本:『勘三郎の死』中村哲郎(中央公論社)
『勘三郎の死』中村哲郎(中央公論社)
関西の友人が教えてくれた本。中での興味深く読んだのは、昨年末亡くなられた吉右衛門さんとのことが書かれた部分でした。なるほどね、歌舞伎に対する二人の思い、アプローチの違い、お互い分かり合えないわけではないけれど歩み寄れない譲れない…。もう少し時間が有ったならばと思わずにはいられません。勘三郎と吉右衛門の舞台を拝見した身としては「無念」という気持ちになります。そして、残された人々は…やっぱり「無念」だろうな…。
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