2012年2月7日火曜日

舞台:「ある女」ハイバイ 七つ寺共同スタジオ 2月4日(土)14:00~

「ある女」 整理番号33
ハイバイ初見。五反田団とハイバイの公演の事が新聞に載ったので予約したのです。作風としては、大人計画を思い出しました。ざっくりした作り、どこか猥雑で露悪的、ファンタジーが入り混じる。
最初の役者の入場は面白かったです。東京でもこうなんでしょうか?また、前説の飴玉の話は落語の枕としてもOKだし、最近私も常に思っていること。
ちゃんとストーリーがある芝居ですが、これって作者の妄想力の賜物ですよね。おまけに、その妄想を排除する力が一切働いていない芝居。ですから、時系列は入り混じっても、話は一直線に進んでいく。東京では主演がダブルキャストになっていましたが、主演が異なると随分違う作品になるんじゃないでしょうか。
アフタートークの質問に「映像に使われた砂漠はどこ?」と言うものがあり、答えは「合成です。しいて言えば、水天宮?映像を多用するケラさんにも同じことを言われました」とのこと。また、最後の最後の質問で「今後の小劇場は?」という質問が出たのですが、「今の時代、正規職に就く人が減っていて収入の不安定な人が当たり前になったせいか、以前のように“食えないから”と芝居を辞める人はいなくなっているように思う。10~20年経っても、小劇場は今のままなんじゃないか。場所は増えているし」とのこと。これは確かにそう言えると思うのですが、今は社会全体としてモラトリアムを養う余力が有るわけですが、だんだん余力が無くなっていくようにも思う-上の世代の財力を食いつぶす-。「農業やりながら年に一度の村芝居をやる」みたいな方向にいくのでは?と個人的には思ってしまいました。

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