「ジュリアス・シーザー」
「ジュリアス・シーザー」を初めて見たのは、チャールトン・ヘストンがアントニーを演じた映画。中学生か高校生の頃。そして、久しぶりに2月に「塀の中のジュリアスシーザー」を観たのでした。両方とも映画なんです。ナマの舞台で観たのは今回が初めてでした。
怒涛の2時間休憩なしということは、映画と同じ???
エンタメ的に 楽しめましたが、ローマの元老院の人々の区別が…若干苦しかったです。まぁ、これは一種の早変わりのお楽しみなのかもしれません。
でも、ブルータスとアントニーの演説で民衆の意見がひっくり返るところは、もっとしっかり見たいかも。というのも、映画「ヘンリー五世」でのアジンコートの演説で兵士たちの気持ちが変化し、そして観ているこちらの気持ちが昂るという経験をしたから。民衆が、ブルータスの言葉に寄り添い、そしてアントニーの言葉で変わっていく。その「言葉の威力」を感じることがこの芝居の醍醐味だと思うからです。
物語自体はきちんと伝わりましたし、ダレる間も無くサクサク進むので面白かったですが、その分人間の迷い、愚かさが薄まったような気もしました。
シェイクスピアの演劇では、民衆を扇動する「言葉の力」、人の心を揺さぶり混迷へと陥れる「言葉の魔力」をとても上手く描いている作品が多くあります。「言葉、ことば、コトバ」その力を感じたい!
来年は「ハムレット」とのこと。まさに「言葉」です。楽しみにしています。
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