2019年3月2日土曜日

本:『草薙の剣』橋本治(新潮社)

『草薙の剣』
世代を異にする6人の男たちとその祖父母迄さかのぼり夫々の人生を描きながら100年の日本の歴史を語る作品。初めはのうちは6人を覚えるのが大変ですが、読み進むとどんどん引き込まれていきます。クールで乾いた文体が、新聞記事の読みもののような歴史を感じさせますし、どこか突き放した視点が、時に恐ろしく感じます。
読み終わった後には一種の「空虚感」が辺りを包むようで、これからの新しい時代はどんな時代になるのか…と思いました。
『リア家の人々』も再読しようかな。



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