花壇
今年の夏は酷暑…でした。そのせいか、花壇の花も中々咲きそろいませんでした。秋の風が吹き始め、漸く花壇の花も息を吹き返し始めています。
ブルーサルビア |
ベコニア |
ブライダルベール |
ツユクサ |
野萩
9月に入り、トンボも色づき風に乗って飛んでいます。ちょっと遅い気もしますが、ツクツクボウシの声も聞こえました。そして、たくさんのネコジャラシを分けて、野萩が咲き始めました。すっかり「秋」ですよねぇ。でも、暑い日々は続くのかしら?
『表裏井上ひさし協奏曲』西舘好子(牧野出版)
井上ひさしという人の戯曲はとても面白いと思います。よく調べて書かれていますし、作中の人間が生き生きとしており、その胸の中の思いが伝わるセリフがちりばめられています。
でも、井上ひさしという人は不可解なところが多い人です。その点では、つかこうへいと同じなのかもしれない。
この本はある一面を描いていると思います。もちろん一方的と言えば一方的なのかもしれませんが…。最近では、虚実綯交ぜの世界で生きている人々は段々少なくなっているのでしょうが、こういう価値観が存在したことも事実なのでしょう。
『玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史』中川右介(小学館)
この方の歌舞伎本は、熱があります。それも暗い情念という雰囲気の。伝統芸能が持つ暗闇でしょうか。そのひたひたと押し寄せるところが読ませところでしょうか。
令和の歌舞伎はどうなるのかしら?ああ、歌舞伎座に行きたい!です。
『セイレーンの懺悔』中山七里(小学館)
中山七里の作品は、サクッと読めます。読後感も悪くありません。ドラマ化も良くされています。この作品もWOWOWでドラマ化ということで借りました。
腰帯の「少女を本当に殺したのは、だれなのか?」を読者は考えるということでしょうね。謎解き側の人間が、結局は善人ということが後味の悪さを呼ばなのかしら?
『どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝』柳家小三治(岩波書店)
人間国宝の噺家、柳家小三治の自伝。あ~、聞いときゃよかった…ですよね。もちろんまだ生きてらっしゃるからチャンスが無いわけではありませんが、やっぱりこういう方の場合、聞き手として昔から「聞き続けてる」というのは大事ですよね。
「言葉が発せられた途端、その奥の世界が、人物が見える」というような指摘は、そても意義深いです。心にとどめておきたい。
また、「談志さんと志ん朝さん」という章は、とても興味深かったです。なんだかとっても腑に落ちました。
文庫になったら購入しますね。