『表裏井上ひさし協奏曲』西舘好子(牧野出版)
井上ひさしという人の戯曲はとても面白いと思います。よく調べて書かれていますし、作中の人間が生き生きとしており、その胸の中の思いが伝わるセリフがちりばめられています。
でも、井上ひさしという人は不可解なところが多い人です。その点では、つかこうへいと同じなのかもしれない。
この本はある一面を描いていると思います。もちろん一方的と言えば一方的なのかもしれませんが…。最近では、虚実綯交ぜの世界で生きている人々は段々少なくなっているのでしょうが、こういう価値観が存在したことも事実なのでしょう。
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