2023年9月14日木曜日
舞台:「桜の園」市民会館 9月13日(水)13:00~
「桜の園」
チェーホフの4大戯曲のうち「桜の園」は、30年以上前、大阪でロシアの劇団の公演を観ました。もちろんロシア語だったのですが、ロシアの響きがうつくしかったのを今でも覚えています。その後、「かもめ」「三人姉妹」「ワーニャ伯父さん」を観ました。中でもケラ演出の「三人姉妹」と「ワーニャ伯父さん」はとても面白く感じ(「かもめ」を見損なったことを後悔ー)、「桜の園」は絶対行くぞと思い、結構苦労してチケットゲットしたのに、コロナであえなく中止…。それを補うというわけでもないのですが、パルコ50周年記念シリーズの地方公演を観劇することにしました。こういうチェーホフ劇もあるのねというのが一番の感想。イギリスの演出家とのことですが、そう、いかにもイギリス的でした(ってどこが?ですが、ロシア的な重々しさ・リアルさや、日本的な情感がない)。この戯曲、20世紀初頭に書かれているわけで、この後すぐ第1次世界大戦そしてロシア革命があるわけです。パリに行ったラネーフスカヤの行く末はもちろんですが、桜の園を買い取ったロパーヒンはどうなったのだろうと(百姓-多分小作人から証人として成功した彼が革命をどう考え生きたのか)いつも気になります。そうね、チェーホフの作品(小説も)には、革命前夜のロシアが常に感じられ、彼自身がその革命に立ち会わなかったことが、彼の作品が色々な意味を持つように思います。また、誰かの「桜の園」を拝見したいと思います。
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