2024年7月28日日曜日
本:『じい散歩』『じい散歩 妻の反乱』藤野千夜(双葉社)
『じい散歩』『じい散歩 妻の反乱』藤野千夜
図書館で借りて読みました。とても面白かったです。約90才、しっかりした足取りで池袋界隈を散歩する新平さんとちょっと認知症の入ってる愛妻(?)、そして50才になろうというのに色々問題(昔ならね、今なら、政府としては問題と考えるかもしれませんが結構そこらに転がっている状態)のある三人の息子たちを巡る物語。お涙頂戴にならず、かといって自虐的にもならず、割とハードボイルドに話は進みます。そこが良いですよね。そして建設会社を経営していた新平さんならではの「建造物紹介」と池袋周辺の「グルメ紀行」。魅力的です。永遠に続きそうなこの一家の日常ですが、いつかは終わりが…ですよね。でもしんみりとはならず、カラッとサクッと時間が過ぎていくのは、やかり主人公が90才だから?
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