2025年4月28日月曜日
展覧会:「ヒルマ・アフ・クリント展」国立近代美術館 4月23日(水)
「ヒルマ・アフ・クリント展」
これは興味深い展覧会です。最近抽象画に惹かれるということと、個人的に神智学た人智学に興味を持っていた頃があったのでなおさらです。中でも「10の最大物」は、その展示方法も興味深い。お寺の金堂壁画を観るようで、まるで神殿の中にいるようです。周りには椅子も配置されているので、空間そのものを感じることができます。芸術は単に1つの絵画や彫刻ではなく、空間・場から立ち上がってくるということを再認識しました。教会絵画。お寺の仏像、みなその展示方法で見え方が違うのです。「本来の場」で、一番力を発揮するのでしょうね。クリントが目指した「神殿」は建築されなかったそうですが、このように展示されることで、観る人に「ここではないどこか」を感じさせる力があります。とても良い展覧会です。音声ガイドで流れる音楽も素敵でした。19世紀末から20世紀にかけての北ヨーロッパの想いが伝わります。写真ではなく、直に作品に触れることで、鑑賞者の心に浮かび上がってくるものを大切にしたい展覧会です。
会場入口
人智学(シュタイナ-)に影響された水彩画。だれでもかけそうだけど、やっぱり画家の作品です。
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