2026年2月8日日曜日

本:『サイレントシンガー』小川洋子(文藝春秋)

『サイレントシンガー』小川洋子(文藝春秋)
小川洋子さんの作品は、できるだけ読むようにしています。今回の物語は久しぶりの長編・読み始めた時、主人公の名前がカタカナだったので、「もしかすると外国は架空の国が舞台?}と思ったのですが、神戸を連想するところだと判り…ほっとしました。主人公は、修道院のような「沈黙」を大事にする「野辺」と隣り合っている家に住む少女。遠くから流れてくる誰ものでものない声の響きが、読むほどに心に強く響いてきます。そして、「歌は、皆で分かち合うためのものなんだ」という言葉がずっと通奏低音のように物語の中に流れています。「物語も、皆で分かち合うのも」と思う、今日この頃。この小説を多くの人に読んでもらいたいと思いました。

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