2012年9月16日日曜日

本:『決壊 上・下』平野敬一郎(新潮社)

『決壊 上・下』平野敬一郎(新潮社)
夏休みに長編を読もうと思い、まず取り掛かったのは『半島を出でよ』(村上龍 幻冬舎)でした。これが、字がびっしり…読みだせば結構読めたのですが、何しろ登場人物が多い。おまけに『昭和歌謡大全集』の登場人物が出ているらしいのですが、『昭和~』を読んだのは10年位前…。ええ、どんな立ち位置の人だったか???思い出せない(当然です)。でも『昭和~』の本は何処?
ということで、挫折…となりました。また、機会があれば読みたいですけど。

そこで、というわけではないのですが、図書館で目に入った『決壊』に挑戦。こちらもかなり字がびっしりなのですが、なんとか読破。そしてぐったり疲れました。何しろこの小説は読み手が主体的に物語にかかわり、主人公の気持ちを敷衍しなければいけないわけで、その作業がとても大変。単に筋を追っているだけでは、この物語の本質を見失うのではないでしょうか。何度も読み返す必要がありそうです。そして、その都度、読後感が違うのでしょう。

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