「物語をえがく」
数年前より、日本の絵巻に興味がわいています。昔は全然興味が無かったのに…。
今年は「源氏」にも行きましたので、今回は根津美術館へ。
こういう作品群を観ると、「源氏」に代表される古典の作品を屏風にしたり、巻物にして楽しむ文化が広くあったことを実感します。絵巻によっては、きっと指さしながら眺めたのでしょう、人物の顔の部分が擦り切れているものも。
以前京都で観た「洛中洛外図」が、所謂「京都土産」(かなり高価な)であるのと一緒で、文学を読む楽しみを多くの人々に広げる役目をこういう屏風や絵巻が担っていたのだろうと思います。語られる文学とでもいうべきものが、そこに広がっていたのでしょう。豊かな世界の広がり感じました。
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