「恩地孝四郎展」
この方の名前は、本の装丁で知っていたように思います。今回初めて、多くの作品を拝見しました。若い頃の暗いイメージの作品も素敵ですが、やはり、形と色が響きあう後期の作品が心躍り魅かれます。
ところで、所蔵している所に注目してみると、それぞれ個性が有ります!特に面白いと思ったのは、「これ、家に有っても良いかな」と思う作品は、とある画廊の所蔵に多いという事。また、展示されている装丁作品の本は、ほとんどが「個人蔵」という事。
一つ目の点は、「作品として心を打つ、作者が存在義を問うて制作する作品」と「多くの人が毎日見ることにより 心安らぐ作品」とは違うという事でしょうか。以前ターナー展で、絵としては良いけど「火事の絵」のリトグラフは家に置きたくはないな、こっちの湖の絵の方が良いなと思ったものです。
二つ目の点は、出版社が無くなっている場合も多いわけで、結局、収集家と言われる本のコレクターが持っている場合が多いのでしょうか?国立図書館の所蔵の形態は、こういう展覧会には向いていないように思いますし-図書館に所蔵される場合、どうしても、「函」なんかは廃棄されることが多いようです-。今では出版できない「芸術品」としての「本」を観ることが出来るのは、愛書家には嬉しかったです。
今回の上京は、親戚の家に行くことがメイン。他の展覧会も気になっていましたが、パス。次回はどこに行こうかしら?
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