「ボッティチェリ展」
領国から上野へ。ボッティチェリの絵はその静けさが魅力だと思います。斜め下に目を向けた聖母、こちらを見ていてもどこか焦点が合わない視線…そういう夢見るような美しさです。
今回チラシになっている「書物の聖母」は、小さな作品ですが、精密に描かれており、引き込まれます。教会や広間に飾られる大型の絵は下絵を基に工房で描かれますが、こういう小型の作品は、描き手の愛が伝わってくるように思います。ルーベンスの絵も近年公開さるようになった「大型作品の下絵の油絵」が実に生き生きとしていて素晴らしいのと同じかもしれません。「商売」と「創造」の違いでしょうか?
この展覧会で思ったのは、「やっぱりウフツィは良い作品を持ってる!」ということ。「書物の聖母」はウフィツィではありませんが、その他、これはと思う作品はウフツィ所蔵なんですよね。さすが!
レオナルドの展覧会より、面白かったです。
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