2016年2月7日日曜日

舞台:「元禄港歌-先年の恋の森-」 コクーン 1月30日(土)13:00~

「元禄港歌-先年の森の恋-」
これは日本人はぐっとくる物語。「葛の葉」を基に書かれたのでしょうが、様々な愛の形が描かれ、登場人物は極悪人という人はいないにも関わらず悲劇を生み出す人の心のあやを紡ぎ出していきます。最後「千年の森」へ去っていく3人の姿は、観ようによっては「めでたし」の結末なのかもしれませんが、その幸福・平安を得るために捨てなければ(諦めなければ)ならない代償はとても大きいはずです。「ここではないどこか」に憧れる人間の業を、様々な形で描いているのだと思いました。
これって、日本の昔話に通ずる物語です。冬空をよたよたと飛び去る鶴の姿を想い、愛しい娘のために臼を背負って沈んでいく猿を想いました。


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