2021年10月11日月曜日
本:『犬がいた季節』伊吹有喜(双葉社)
『犬がいた季節』伊吹有喜(双葉社)
一匹の犬の周りに集う人々の「青春小説」でしょうか。切なくちょっと涙、そして生きる喜び…。う~ん、なんだかNHKのドラマのノベライズを読む感じです。出てくる登場人物もみんな「うん、そうそう」です。だから「安心」して読めるとも言えます。『雲を紡ぐ』でも感じましたが、祖父母世代・親世代への屈折した思いがおありなんでしょうか…と思います。封建的でも型破りでも、被害を受けているのは「私」という気持ち…、理解されなことへの憤りと哀しみ、特に「女性」ということがネックになるのかな?それが無い「セナと走った日」は、一昔前の少女漫画-特に吉田秋生-を思い出す爽やかさです。書ける方だと思うので、もう少し突っ込んで深みを目指した作品を読んでみたいです!
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