2023年12月28日木曜日

2023年を振り返って-ベスト選びー


舞台・コンサート・映画(21作品 23回)

01月  ジョン王 シアターコクーン

    ジョン王 御園座

    モリコーネ 映画が恋した音楽家 ミリオン座

02月  木之下歌舞伎「桜姫東文章」穂の国豊橋芸術劇場

03月 文學賞味会 HITOMIホール

   グリーンエコー定演

   歌舞伎座「花の御所始末」 歌舞伎座

   小菅優演奏会 ルンデ

04月 陽春花形歌舞伎「お染の七役」御園座

   文楽「妹背山1・2部」国立文楽劇場

   壽祝桜四月大歌舞伎「絵本合邦が辻」明治座

06月 ヒラリー・ハーン演奏会 愛知県芸術劇場

   イキウメ「人魂を届けに」ABCホール

07月 野田地図「兎、波を走る」東京芸術劇場

   七月大歌舞伎 大阪松竹座開場100周年」 松竹座

   反田恭平会演奏会 愛知県芸術劇場

   チョコレートケーキ「ブラウン管より愛をこめて」 AOIホール

08月 文楽「妹背山女庭訓第3部」国立文楽劇場

   野田地図「兎、波を走る」新歌舞伎座

09月 桜の園 市民会館

10月 歌舞伎「妹背山女庭訓」国立劇場

   藤田真央演奏会 しらかわホール

11月 文楽「奥州安達原」「冥途の飛脚」国立文楽劇場

   小菅優演奏会 ルンデ

このほか、「おはなし会」が3つ


展覧会(30展)

01月 「うつくしきシモネッタ」丸紅ギャラリー

   「遊びの美」根津美術館

03月 「エゴンシーレ展 レオポルド美術館」東京都美術館

   「本と絵画の800年 吉野石膏コレクション」練馬区美術館

   「松居直の遺したことば」教文館

   「アーツ&クラフトとデザイン」愛知県陶磁美術館

04月 「憧憬の地 ブルターニュ」国立西洋美術館

   「ブルターニュ 光と風」SONPO美術館

05月 「近代日本の視覚開化 明治」愛知県美術館

   「コレクション展」愛知県美術館

06月 「佐伯祐三 自画像としての風景」大阪中ノ島美術館

07月 「マティス展」東京都美術館

   「ABSTRACTION 抽象画の覚醒と展開」アーティゾン美術館

   「川瀬巴水-旅と郷愁の風景」松坂屋美術館

08月 「マリー・ローランサンとモード」名古屋市美術館

09月 「ねこニャンとクールなハンターたち」名古屋市科学館

10月 「永遠の都 ローマ展」東京都美術館

   「東福寺展」京都国立博物館

   「人間賛歌-江戸の風俗画ー」徳川美術館

   「コレクター福富太郎の眼」松坂屋美術館

11月 「長沢芦雪ー奇想の旅、天才絵師の全貌」大阪中ノ島美術館

   「テート美術館展 光」大阪中ノ島美術館

12月 「モネ連作の情景」上野の森美術館

   「キュビスム展 美の革命」国立西洋美術館

   「もうひとつの19世紀」国立西洋美術館

   「マリー・ローランサンー時代をうつす眼」アーティゾン美術館

   「佐野洋子 絵本原画展」教文館

   「源氏物語 よみがえった女房装束」丸紅ギャラリー

   「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」SONPO美美術館

   「みとのくいとしい仏たち」東京ステーションギャラリー


本(20冊)

『地球にちりばめられて』多和田葉子(講談社)

『星に仄めかされて』多和田葉子(講談社)

『太陽諸島』多和田葉子(講談社)

『掌に眠る舞台』小川洋子(集英社)

『あなたに安全な人』木村紅美(河出書房新社)

『合理的にありえない-上水流涼子の解明-』柚月裕子(講談社文庫)

『グレース TAke me the final destinatin』源孝志(文芸社)

『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒(集英社)

『女人入眼』永井紗耶子(中央公論者)

『彼女たちの犯罪』横関大(幻冬舎)

『やさしい猫』中島京子(中央公論社)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』岸田奈美(小学館)

『火蛾』古泉迦十(講談社文庫)

『空想の海』深緑野分(KADOKAWA)

『鉄鼠の檻』京極夏彦(講談社文庫)

『姑獲鳥の夏』京極夏彦(講談社文庫)

『図書館がくれた宝物』K.アルバス(徳間書店)

『水車小屋のネネ』津村喜久子(毎日新聞社)

『空洞のなかみ』松重豊(毎日新聞社)

『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子(新潮社)

今年は結構舞台を観に出かけました。ついでに展覧会へも足を運んでいます。ライブパフォーマンスは「行けるときに行く、参加できるときに参加」が鉄則ですよね。

野田地図の新作は、いろんな意味で衝撃でしたし、今年から定期的に足を運ぶことを決めた大阪の国立文楽劇場は素敵なところです。文楽の楽しさが少しずつ判って…きてるかな?

展覧会は、そのために遠征もしました。こちらも充実した1年。知的好奇心を満たす展覧会、心に体に染み渡る展覧会、いろいろです。

本はほかにも読んでいますが、やっぱり人間のやさしさを感じる作品が好きです。でなかったら、思い切りファンタジーの世界?

さあ、来年は???




2023年12月23日土曜日

本:『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子(新潮社)

『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子
169回直木賞受賞作。やっと読めました。さすが直木賞、さくさく読めます。雪の夜の真相…を描くミステリーなのですが、芝居町の人々の姿も描かれいて、そちらの興味も深めてくれます。「あだ」となっているのがカギ?読み進めるのが楽しいひと時でした。

展覧会:「みちのくのいとしい仏たち」東京ステーションギャラリー 12月17日(日)午前

「みちのくのいとしい仏たち」
キュビスムの展覧会が知性に働く展覧会とするなら、この展覧会は体と心にしっくりくるというか「日本人で良かったぁ」という気持ちが湧いてくる展覧会です。「仏」となっていますが、どれも民間信仰として拝む対象なので、所謂「この寺のご本尊」というような堅苦しさがなく、思わず撫でたくなるような愛しさにあふれています。大きさも手にのるような小さなものが多いです。今も地域の人々が掃除をし手入れしている様子が紹介されていますが、土地を守る信仰の対象なのでしょう。そのぬくもりが伝わってきます。
会場入り口のビジョン
会場を出たところのフォトスポット。海の山の平和を守るご本尊ですよね。

展覧会:「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」SONPO美術館 12月16日(土)夕方

「ゴッホと静物画」
日本では人気のゴッホ。やっぱり混んでました。入場もカバンチェックがあり結構厳しい(割には日時指定以外の当日券客もたくさん入れてる)。ということでしたが、しっかり鑑賞しました。個人的にはゴッホよりその友人たちや周りの画家たちが好き。特にゴーギャンは好き。それでも今までにないゴッホの一面を見ることができました。
ゴッホの花作品
ゴッホの静物画
ゴーギャンの花作品。「ばらと彫像のある静物画」は好き!!!
イスラエルスのこの作品も好き!

展覧会:「源氏物語 よみがえった女房装束の美」丸紅ギャラリー 12月16日(土)昼

「源氏物語」
日曜日が休館なので土曜日に行かねばと、大急ぎで竹橋へ。TVで紹介されたのと次の大河ドラマのせいか、とても混んでいました。平安の女房装束のふんわりとした薄絹の重ねの美しさ・艶やかさを間近に拝見できます。色に対する美意識がすばらしいですよね。

2023年12月22日金曜日

展覧会:佐野洋子原画展 教文館 12月16日(土)昼

佐野洋子原画展『わたし クリスマスツリー』
佐野洋子さんの絵本の原画展。季節にちなんだのでしょうか、『わたし クリスマスツリー』。かろやかな水彩画が素敵。絵本も購入してしまいました。4階のエレンカレムでは、たくさんのクリスマスグッズが売られていました、思わず購入しそうになりますが、我慢我慢!!

展覧会:アーティゾン美術館 

アーティゾン美術館の所蔵品はとても素晴らしい。ブリジストン美術館時代から何度も拝見している作品もあります。今回は「初めてかな?」(気がつかなかっただけ?)という作品を!
クレーの作品ー新収蔵とのこと
フジタ作品。とてもモダン
国吉康雄
古賀春江

展覧会:「マリー・ローランサンー時代をうつし眼」アーティゾン美術館 12月16日(土)午前

「マリー・ローランサン 時代をうつす眼」
昨日の「キュビスム展」と続けて鑑賞すると面白い。それぞれの展覧会の作品が響き合っています。そして、ローランサンという画家の歩んだ道が見えてきます。二つの展覧会を通して思ったのは、常に歩みを止めることなく変革していく人、一つの道を突き詰めて進む人、どこかで頂点を極めそこに安住してしまう人、芸術家の限りませんが、人にはいろいろあるということでした。
どの展覧会でも、ここの会場入り口-素敵ですよね
ローランサンの自画像の変化。結構早い
かわいい挿絵
いかにもローランサン。頂点?

展覧会:「もうひとつの19世紀 ブークロー、ミレイとアカデミーの画家たち」国立」西洋美術館 12月15日(金)夜

「もうひとつの19世紀」
西洋美術館の常設展で観ることができる展覧会。特別展の「キュビスム」や常設展で展示されている印象派と見比べると中々面白い展覧会。芸術はいろんな面を持っているし、保守と革新は入り混じっている。優劣ではない、ということを感じます。

展覧会:「キュビスム展 美の革命」国立西洋美術館 12月15日(金)夜

「キュビスム展」
今回一番「頭」が惹かれた展覧会。頭というのは、知識というか、19世紀末から20世紀初頭そして現代まで、美術史の流れの中で「芸術がどのように変わっていくか」「どのように考えられていくのか」ということが良くわかる展覧会です。知的好奇心を満足させてくれる展覧会です。そして今まで知らなかった(見たことはあったけど記憶に残らなかった?)新しい画家たちにも出会えました。嬉しい!
会場入り口
いかにもではないローランサン。夏に名古屋市美術館でも同じようなローランサン作品に出合ってびっくり(?)した。
これがセザンヌではありません。ブラックが描きました。
ドローネーという画家をしっかり認識。
ドローネーの妻、ソニア・ドローネーの作品はとても好き!
クプカと、モディリアーニの作品。印象的ですよね。

2023年12月19日火曜日

展覧会:「モネ 連作の情景」上野の森美術館 12月15日(金)夕方

「モネ 連作の情景」
モネはたくさんの連作を描いていますが、今回はそれに焦点をあてた展覧会。個人的に惹かれたのは「ウォータールー橋」の連作。ちなみに、夜行った西洋美術館にも「ウォータールー橋」の絵があります。それにしても、日本ではモネは人気ですよね。会場にはチラシはすでに無くなっていました(上野の美術館には無かった。手に入れたのは新宿の美術館です)
「ウオータールー橋シリーズ」。西洋美術館の作品もあります。
今回一番人気だったのかな?グッズの缶を買ってしまいました。大きさはこんくらい。
外はもう夕暮れ。晩秋です。モネがこの日本の風景を見たら、どんな絵を描いたでしょう?