2025年5月29日木曜日
本:『有村家のその日まで』尾﨑英子(光文社)
『有村家のその日まで』尾﨑英子(光文社)
ちょっと扱いにくい「母」。病気の深刻さが判明した1月から亡くなる9月までの家族の目から見た母を中心とした気持ちの有り様が描かれた物語。日々は深刻になったり、笑ってしまったり、怒ったり、思い出にふけったり…、と過ぎていく。腰帯には「感動作」と書かれていますが、所謂「涙の感動作」ではありません。しみじみ色々なことを考えさせてくれますし、読者がどの家族の立場かで、感じること・思うことは違うように思います。それにしても、最近読んで心に残っている本、「家族の死」(深刻だったり、可笑しかったりと微妙にニュアンスは違いますけど)を扱った本が多いかも…。
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