2025年7月24日木曜日
本:『BUTTER』柚木麻子(新潮社)
『BUTTER』柚木麻子(新潮社)
英国のダガー賞候補になった作品ということで読んでみました。作者の方はmどちらかというとライトノベル系の作品が多いという印象だったのですが…。これは2017年出版ということですが、結暗い内容でした。主人公が「マジマナ」に取り込まれる切っ掛けはバターをたっぷり使った料理なわけですが、出てくる料理がどれもあまり美味しそうに感じられなのです。どちらかというと、残飯をゴミに出すような感じなのです。多分意図されているのでしょうが、読むのは結構辛かったです。レシピとしてはかなり完成されていると思うのですが、作る喜びや食べる楽しさが全くないように思います。それがm登場人物たちの心の不毛を表現していrのでしょうか。社会にある「男基準」というか、「女のあり方」というか、それを扱っているのは判りますが、主人公をはじめとする主な登場人物たちの隠された「狂気」が怖くなる物語です。最後に至っても、その「狂気」が昇華されたのか…良くわかりませんでした。あと一歩突っ込んで欲しいという消化不良の気持ちになった…。
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