2012年1月31日火曜日

展覧会:「没後150年歌川国芳展-後半」 森アーツ・ギャラリー 1月27日午後

「国芳展―後半」
前半と後半、展示がほとんど入れ替わるとのことだったので、再度訪問。う~ん、前半の方が面白かったです!国芳作品に初めて触れて「お~」と感じた点を割り引いても、前半の作品群は素晴らしかったです。展覧会で、「入れ替え」は良くありますが、やはり「前半」に目玉がくるのか?と主催者側のもくろみを感じた今回でした。

2012年1月30日月曜日

舞台:「十一ぴきのネコ」 紀伊國屋サザンシアター 1月28日(土)12:00~

「十一ぴきのネコ」 8列11番
この舞台、最初は「パス」のつもりでした。でも、12月に入ってから、チケットのお知らせが…来たんですよね。試しに入れてみたらなかり良い席がヒット。観劇となりました。原作の絵本はとっても好きな作品。図書館でもよく使います。それを井上ひさしはどんな風に描いたのか?
結果から言えば、とても楽しい作品になっていて観劇して正解。男ばっかり12人ですが、歌も楽しく-前日の「ロッキー~」に比べるとなんて歌詞が良く判ることか!-、皆さん、無理がないところが良かったです。また、台詞の「言葉遊び」が面白く日本語の表現の多様性を感じました。主人公のニャン太郎役の北村有起哉さんは出ずっぱりなんですが、そこはかとないユーモアが感じられ、素敵でした-「オレステス」のピラディスより、こういう役の方が似合っている-。
時事ネタは確かに古いとも思えますが、昨日の「ロッキー~」がいかにも70年代を感じさせたのに比べると、この「ネコ」の方が今に繋がる日常生活の普遍性を感じました。ただ、エピローグのメッセージは、いかにも井上作品。十一の歌は良いと思うんですけどね。
土曜日の昼公演というせいか、子ども達もたくさん来ていました。開演前の会場をうろつく野良猫たちが、子ども達と会話する姿も楽しい-「CATS」のネコたちはしゃべらないけど、この野良たちは、いかにもその辺のオヤジと言う風に話すのが面白い-。
ところで、昨日の「ロッキー~」では「ポップコーン」-素敵な箱入り-、そして「ネコ」では「にくきゅうマシュマロ」と、食べ物がお土産グッズになっておりました。これって結構嬉しいというか、このマシュマロはかなりお高いのですが、思わず買ってしまいましたよ。

舞台:「ロッキー・ホラー・ショー」 サンシャイン劇場 1月27日(金)19:00~

「ロッキー・ホラー・ショー」 15列6番
大学時代に名前を知ったカルト・ロックミュージカル。漸く観劇することができました。予想より「おバカ」な話なのは、70年代ポップカルチャーの特徴でしょうか?
それしても、カルト作品なので会場の「コスプレ観客」が凄い!中々の盛り上がりです。会場内の「ポップコーン売り」も楽しく、そこから舞台が始まるのも面白いですし、ヘビーリピターの観客がノリノリでペンライトを振ったり踊ったり、カーテンコールでは、会場内全員で歌って踊る。ライブ感覚で楽しかったです。
それしても、40年経つと、価値観と言うか、倫理観と言うか、随分変わるもんだとも思いました。「女装」とか「性的倒錯」とか、今では結構市民権を得てますもんね。主人公フランクは「異端者」とは思えず、ファッションと捉えることだってできるし、最初に登場するカップルの方が古めかしい変わり者にも思えてしまう。
音楽はクイーンばりで、好みです。ただ、日本語にはやっぱりなじみにくいものがあります。といって、英語が判るわけじゃないけど。

2012年1月16日月曜日

舞台:「アイドルかくの如し」 名鉄ホール 1月14日(土)18:00~


「アイドルかくの如し」 8列27番
作・演出 岩松了 Cast 宮藤官九郎 夏川結衣 津田寛治 他
結構期待していましたが、う~ん、これはどうして舞台作品にしたのだろう?と思ってしまいました。映画または2時間ドラマの方が良いような気が…。津田寛治の弾けっぷりは楽しかったです。

2012年1月14日土曜日

展覧会:「フェルメールからのラブレター展」Bunkamura ザ・ミュージアム 1月8日



秋の京都では見損なったフェルメールを見に行きました。凄い人出。
個人的には、フェルメールの絵は「あ、フェルメールね」程度の認識。それほど魅かれる作家ではありません。今回の3点も…。窓辺で手紙を読む絵も、ドレスデンの同じ構図の方が好みです-このドレスデンの絵が数年前来日した時は、それほど“フェルメール”って騒がなかったですよね、ガラガラでした-。この絵に関しては、「恋人からの手紙を読む…」という解説がなされていますが、私には「この女性は人妻で只今妊娠中。商用で旅に出ている夫からの手紙を読んでいる」というふうにしか見えないのですが…。また、手紙を書く女の絵は、女性の顔色の悪さが…気になる!
日本人画家小磯良平の絵は、フェルメールを連想する柔らかい光線と構図で、人気の画家だったのが判ります。

展覧会:「没後150年歌川国芳展-前半」森アーツ・ギャラリー 1月7日

これはとても楽しい展覧会。同曜日の午後だったので、チケットを買うのも、入場するのも並びましたが、上手に入場制限しているのか、きちんと見ることができました-って、私は1番前でじっくり眺めるというスタイルは取らないせいか?-。版画ならではの構図に面白さ、大胆な省略、鮮やかな色使い、ギリギリ下世話な題材…。魅力的です。宮本武蔵の鯨退治や坂田怪童丸、相馬の古内裏等の武者絵は、奇想天外な力強さと楽しさがあります。前半・後半でほとんどが入れ替わるらしいので、また月末に行きたいなと思います。