「ボストン美術館日本美術の至宝展‐前期」
日本美術は、近しいようで遠い存在(大学時代の専攻が、キリスト教美術だったせいか??)今回は、イヤホンガイドも借りて、ゆっくり鑑賞しました。
平治物語絵巻「炎上」 |
長谷川等伯「龍虎図‐虎」 |
長谷川等伯「龍虎図‐龍」 |
日本の古典的芸術家と言うと、雪舟みたいな宗教世界の超越者とか、蕭白にみたいな世捨人的人生ってイメージが強いのですが、大概の絵描きは支配者に保護され、そのパトロネージュの下、大作を仕上げていたはず。描きたい絵をかくために、描きたくない絵も描いたはずだし、お金も欲しい、名誉も欲しいという気持ちだってあったはず。ヨーロッパ絵画では、そういう画家の有り方が結構解明されているのですが、日本では中々説明がなされていません。
長谷川等伯って、なんとなくレンブラントを連想するんですよね。大河ドラマって、「武家」の話がほとんどですが、こういう時代の荒波の中で生き抜いた芸術家の人生を描くのもアリだと思うんですよね。まずは、歴史小説家に、「物語」を書いてもらわなければ!と思うのです。
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