「生誕100年守屋多々志の世界」
第1会場 大垣市立スイトピアセンター アーツギャラリー
第2開場 大垣市立守屋多々志美術館
雨あがりの中、大垣に出かけました。
2年程前、友人から「ウィーンに六段の調」という絵が面白いから(音楽史の観点からも)観に行くように言われてました。今回、色々な作品が展示されるというので観に行きました。
まず、第2開場へ。代表的大作が展示されていました。中でも目を引いたのは、「ウィーン~」と「平家厳島納経」。また、藝大の卒業制作の下絵も興味深かったです。この方の作品は、50~70代に描かれた作品がとても力があり丁寧に作られた統一感もあると思いました。
第1会場では、源氏物語を題材にした扇面画が並び、雅な世界を作っていました。第2開場の作品でも感じましたが、清々しい青・緑と華やかな鴇色・橙色の組み合わせという伝統的な日本画の世界と、油絵を思わせる黒・茶を重々しく使った作品の2種類が特徴的です。個人的には、清々しい作品が素敵だと思いました。
芸術家にとって「旬な時」ってやっぱりありますよね。生涯を通じて同じスタイルを追及する人、年を重ねるごとに変身する人、人生の有る一時に輝く人(所謂早熟の天才?)、苦節何年最後の最後に輝く人(死んでから評価されるという人?)…。どれが本望なんでしょうか?
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