2012年10月11日木曜日

舞台「リチャード三世」 新国立劇場中ホール 10月4日(木)13:00~

「リチャード三世」11列48番
先年の「ヘンリー6世」の続き。なかなか面白い演出だと思いました。夢のシーンも綺麗でしたし、最後のヘンリー7世は「カッコイイ」!でも、8月の「子供のための~」でも思いましたが、「リチャードの悪の魅力」となるとどうなんでしょう?結構場当たり的な悪事に思えるし、歌舞伎の「色悪」的魅力も無いし…。その意味ではコメディに見えてくる。まぁ、エリザベス一世(シェイクスピア時代の統治者)のおじい様を賛美する方向に向かう作品なので仕方ないのかしら。
今回印象に残ったのは、女性たち。マーガレット、エリザベス・グレイ、アン、ヨーク夫人。リチャードを巡るこの女性たちは、皆、リチャードを憎んでいる。「愛されない人・リチャード」の悲劇なのでしょうか。中空に現れる木馬に、愛に飢えているリチャードが被るように思います。この点が、今に通じるテーマなのかもしれません。
ところで、夢に出てくる亡霊のエドワード四世のセリフで「リッチモンド」と「リチャード」とが頭の中でぐちゃぐちゃになった…気が…。やっぱり「大河ドラマ」って馴染みがないと観客も理解が難しいですよね。

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