「もうひとりのシェイクスピア」伏見ミリオン座
なかなか興味深い映画。コスチュームプレイとしても楽しめますが、シェイクスピア戯曲を知っているとさらに楽しめます。プロローグとエピローグは「ヘンリー五世」(ケネス・ブラナーの映画「ヘンリー五世」で説明役を演じたディレク・ジャコビが、同じく説明役を演じてアノニマスー匿名という芝居を上演するという形で始まるというのが素敵)と同じ形式、有名な演目が多数出てきますし、シェイクスピアに限りませんが題材として取り上げられることが多い近親相姦・捨て子、そしてエリザベス一世を取り巻く陰謀に「リチャード三世」の影を重く感じます(この間見たばっかりですし)。
またこれは「アマデウス」の変奏曲かもと思いました。まず、天賦の才に恵まれたエドワードと、それを妬むジョンソン、そこにモーツアルトとサリエリを感じます。さらに、その才能を表に出すことを許されない苦しみを巡って、エドワード、ジョンソン、シェイクスピアというが交錯する。
でも一番重要なカギは、エリザベス一世という存在。ミューズであり、ファムファタルなわけです。
それにしても、シェイクスピアって、やっぱり英語圏では「基礎知識」なのかしら?日本では??
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