2014年2月19日水曜日

舞台:「二月花形歌舞伎」 歌舞伎座 2月12日(水)11:00~

「二月花形歌舞伎 心謎解色糸」
あまり上演されない作品とのことなので見に行きました。
なるほどね、所謂人気狂言より判り難いというか、進みがトロかったりするのですね。
全体に綺麗に形が決まっているところは格好いいし、わたり台詞は中々楽しいし、コメディ風の展開のところも楽しい。 でも作りがあっさりというか、もっとこってり、くどいくらいのところが有ってもいいんじゃないかと…。
でも、歌舞伎は目に楽しいので、やっぱり見る価値はありますよね。今年は何回行けるかな?


映画:「さよなら、アドルフ」 名演小劇場 2014年2月6日(木)14:40~

「さよなら、アドルフ」
第二次世界大戦末期のドイツの黒森の豪勢な館の主はナチスの高官一家。敗戦が決まると、父親に次いで母親も出頭していき、残されたのは5人の子どもたちだけ。村人たちも自分たちが生きていくので精一杯。子どもたちはハンブルグの祖母の家を目指して歩きだ…という物語。
ある日を境に価値観が一変し、自分のアイデンティティが崩れていくことを経験する少女の姿を通して描かれるのは、とても整理されることのない難しい問題です。
正義は一つではなく、また、個々の人間にとって「今、目の前の状況」を解決するとき行使される力・選択は、正義とは違う次元の判断で行われていく。
鬱蒼とした緑の中で美しい夏のドレスで走り回る姿の無垢の美しさが、最後、解決不可能の広い世界へ投げ出されていく様子は哀しく辛い。彼女たちの将来が、決して明るくないことが暗示される故に悲しみは深まり、人間存在の罪を意識させられます。そして、正体不明の青年の行く先も…。



舞台:「白石加代子 百物語 第31夜」 ウィンクあいちホール 2014年2月10日(月)18:30~

「白石加代子百物語 第31夜」
晩菊(林芙美子)
狐狸狐狸ばなし( 北条秀司)

「晩菊」は久しぶりに文学作品を堪能しました。言葉の面白さ、さりげない文章に込められた思い、結構先の読めない展開…それらすべてが面白かったです。
「狐狸狐狸ばなし」は、ドタバタ喜劇風。 導入部分がちょっと判り難いのでついていくので精一杯。話が流れ出すとそのバタバタが楽しい。落語風のオチも、白石さん風にちょっと凄味がありました。
7月には「最終夜」。ああ、なんだか終わるのがもったいない!また、第1夜から繰り返してくださらないかしら?と思うのです!


コンサート:「ハイドン・ロンドン・セット・ツィクルスⅡ」 しらかわホール 2014年2月8日16:00~

 
「ハイドン・ロンドン・セット・ツィクルスⅡ」
プログラム
ハイドン: ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa-1*
ハイドン: 交響曲第94番ト長調 Hob.I-94『驚愕』
ハイドン: 交響曲第99番ホ長調 Hob.I-99
アンコール
ハイドン:セレナーデ

ハイドンの曲は明るく透明。ヴァイオリンも空高く伸びやかに響きます。冬の寒さの中、春の訪れを心待ちにする今の気持ちにピッタリです。アンコールのセレナーデの優しさは格別ですよね。



コンサート:「ブラームスはお好き?」 宗次ホール 2014年2月1日13:30~

プログラム
ハンガリー舞曲第5番
ヴァイオリンソナタ第1番ト長調作品68「雨の歌」よいr第3楽章
ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25 全曲
アンコール
ピアノソナタ

作曲家・演奏形態に絞っておはなしと演奏を楽しむ「大人の音楽学校 1時限目」。
オケのコンサートのアンコール曲としておなじみの「ハンガリー舞曲」も、ピアノ四重奏で聞くと、ヨーロッパの街角を思わせる雰囲気になります。そして、中々聞くチャンスの無いピアノ四重奏。これは、結構聞く方も疲れるというか、集中力を要求されました。でも、面白かった!
これからも、こういう聞けそうで聞けない曲の演奏会があると嬉しいです。