「国宝源氏物語絵巻 全点一挙公開」
毎年秋には何点か公開されているのですが、今年は開館80周年記念ということで、徳川美術館と五島美術館のものが全点公開されました。同時に江戸時代から現代までの「模写」の展示されています。
国宝の絵巻自体の絵は、かなり古いというか損傷が激しいので「一回観れば」とも思うのですが-書道の心得の有る方は別として-、過去様々な時代に「源氏物語」をどのように理解してきたのかが判ると、源氏物語という作品が持つ世界の広がりを感じました。また、模写も時代によって様々で、イメージを大事にした昭和の作品、科学的な分析を経て書かれた平成の作品、そして、藝大によって行われた現状模写を観ると、この絵巻の持つ歴史的価値と共に絵画としての価値の重みを感じます。
雨の中、「琳派」程ではありませんが、多くの来場者を迎えています。会期が短いので、もし興味がおありなら、是非。古典の世界の奥深さを感じます。
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