2023年2月20日月曜日
舞台:「桜姫東文章-木之下歌舞伎」穂の国とよはし芸術劇場 2月18日(土)13:00~
「桜姫東文章」
木之下歌舞伎、中々機会が合わず観ることができなかったのですが、ようやく豊橋へ。なるほどね、こういう補綴で現代劇として上演するんだと納得。桜姫という話自体はあまり性に合わない話なのですが-歌舞伎で観ても、役者の美しさに騙されてみてしまいますが、物語自体はあまり…ですね-、現代劇になるとその不条理性が浮きたちました。でも、岡田利規の演出作品は、長いのはつらいです…チェルフィッチュの舞台も短いものはとても面白いと感じるのに、長いのはつらい-。セリフのない空間と時間、短い作品ではそれが際立って面白いのですが、長い物語ではつらくなる-冗漫で耐えられないというのとは違う-。のはなぜ?座席は後ろのほうだったのですが、木之下さんが座られているのに気が付きました。メモを取られているようでしたが、何をメモられるのでしょうか。ちょっと気になりましたが、舞台に集中しているうちに、その存在を忘れました。
2023年2月17日金曜日
2023年2月15日水曜日
本:『掌に眠る舞台』小川洋子(集英社)
『掌に眠る舞台』小川洋子(集英社)
「舞台にまつわる極上の短編集」という腰帯に違わぬ8編の短編集。いろいろな主人公が出てきますが、やっぱり中高年の女性が主人公の物語が絶品。個人的に「花柄さん」に共感するのは、この「花柄さん」と同じようにいろいろな舞台のパンフ持っているかでしょうか。そして劇的な「ダブルフォルトの予言」は、舞台というものが持つドラマを思い起こさせます。ちょっと狂気を感じる物語集ですが、静かにの世界に没入していけます。
2023年2月9日木曜日
本:『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』『太陽諸島』多和田葉子(講談社)
『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』『太陽諸島』多和田葉子(講談社)
物語の出発は奇妙…でも語り手たちが代わる度に少しづつ世界が深まり広がっていく。新たな参加者、去っていく人、世界は多様だ、今見ているものは違う視点にたてば違って見える、少しづつのズレ、でもそこに豊かさがある、等、様々なことを思い起こさせる物語です。読者によっては混乱する人もいるかも?ですが、ページを行きつ戻りつ、言葉を確かめながら、個人的にはとても面白く読み進みました。そして最後は未来感じることがをできました。多和田さんの作品はとても興味深く、頭の中でぐるぐる回り続けます。
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