2025年8月15日金曜日

本:『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)

『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)
英国のダガー賞翻訳文門受賞作。これは「映画」になりますね。作者自身映像を意識して書いたとどこかで述べられていました。スピード感、そして目に浮かぶような描写と身体にズンとくるような圧力。それでいながらどこか遠い世界の出来事のような非現実感…。とても面白い。短くまとまっているのも余韻があっていい。大友克洋と荒木飛呂彦の漫画の世界です。そして「シスターフッド」の信頼感。40年の流転生活は描かれないけれど、きっと安らかで心穏やかな日々だったと感じることができます。

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