2010年5月30日日曜日
遠征1「ムサシ」
5月26日怪しげな天気の下、臨んだのが「『ムサシ』ロンドン・NYバージョン」。
昨年の「ムサシ」は何回観たかしら・・・(笑)。
とにかくチケットゲットが大変だったことは確かでした。
今年はどうなることかと思っていたのですが、すんなりゲットできました。
それも、かなりの良席ゲット。
一目判る昨年との大きな違いは、コジロウが汚い造りになったこと。
「外国仕様」なのか、音楽は大幅変更。装置も若干変わっていました。
昨年は、出演者に寄りかかった作品という印象でした。
個々の役者がそれぞれ役を理解し、それぞれ個性的に演じている
(やりすぎて、アンサンブル的にはがたつきがある時も有りましたが)
という印象で、だからこその群像劇の面白さも感じましたが、
タイトルロールの割には「ムサシ」が浮かんでこない作品でした。
今年は、「ムサシ」がよく見える舞台になっています。
ムサシの大事な台詞がくっきりと浮かび上がって伝わります。
昨年の舞台もそれなりに好きでしたが、
今年は、タイトルロール「ムサシ」の生き方を感じ取ることが出来ました。
妙に普遍性を持たせたりせず、
あの時代のあのムサシの生き方の一つの解釈を見せることによって、
昨年は腑に落ちなかったラストシーンが納得のシーンになっていると思いました。
やっぱり、台本を精査し、きちんと練っての演出の力です。
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