2014年5月25日日曜日

舞台:「テンペスト」 新国立劇場中ホール 5月21日(水)14:00~

「テンペスト」
白井晃さんらしい洗練された演出。アフタートークで「世界でいちばん小さいテンペストを創る」というコンセプトでの演出とのこと。中ホールの奥行きを活かした舞台美術が斬新。段ボールが積み上げ、崩し、物語が進む。台車やクレーン、そしてヘルメットの作業着姿の方々が段ボールを積み替えることで舞台設定が進んでいく。どこかの島の港のありふれた風景とも重なり、日常と非日常が入り混じって見えました。
先年観たコクーンでの「十二夜」(串田和美演出)で感じた「嵐で家族を失ったヴァイオラを慰めるために、村人たちが難破船の前で演じた一夜の夢の舞台なのだ」という感想と同じものを今回の舞台でも感じました。「死ぬ前にプロスペローが見た幸せな未来の夢」かも知れないと。

アフタートークでは色々興味深いお話も聞けて、楽しかったです。




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